COD(chemical oxygen demand)について
登録日: 2005年09月28日 最終回答日:2005年10月11日 水・土壌環境 水質汚濁
No.12588 2005-09-28 09:18:04 のりトン
連日お世話になります。詳しい方がいらっしゃいましたら教えて下さい。
異なるpHの溶液においても、その中に同じ量の有機物があったとしたら、CODは同じ値になるのでしょうか?
総件数 5 件 page 1/1
No.12591 【A-1】
Re:COD(chemical oxygen demand)について
2005-09-29 08:47:39 isisan (
>
>異なるpHの溶液においても、その中に同じ量の有機物があったとしたら、CODは同じ値になるのでしょうか?
「CODの測定値が同じになるか?」という質問でしょうか?
測定方法にもよりますが,基本的な過マンガン酸カリウムを
使用した測定の場合は,酸性下にて有機物分解処理がなされる
必要がありますからアルカリ性の場合は適当な前処理が必要です。
回答に対するお礼・補足
測定の際の前処理は盲点でした。ありがとうございました。
No.12638 【A-2】
Re:COD(chemical oxygen demand)について
2005-10-01 18:59:53 JK (
環境中や排水のCODであればpHの違いはほとんど影響しないでしょう。
同じにならないとしても、大きな違いはないと思いますし、公定法(JISK0102)ではそのような違いを問題にしていません。
c)操作 操作は、次のとおり行う。
1) 試料(4)の適量を三角フラスコ300mlにとり、水を加えて100mlとし、硫酸(1+2)10mlを加え、振り混ぜながら硝酸銀溶液(200g/l)5mlを加える。
回答に対するお礼・補足
記述不足でした。すいません。ここでの質問は環境中ではなく、実験室での場合を考えています。具体的にはpHが4〜8と大きく異なる溶液中の有機物量を比べる際に、果たしてCODを有機物量としてそのまま用いることができるのか知りたいんです。もしご存知なら教えていただけますか?
No.12642 【A-3】
Re:COD(chemical oxygen demand)について
2005-10-01 21:34:00 古都 (
質問が、実際の現場での話なのか、理論上の話なのか、判断できないので難しいですね。
CODというのは含まれる有機物のみを測るわけではありません。
酸性条件下で過マンガン酸カリウムによって酸化される無機物等もその測定値に含まれます。
>異なるpHの溶液においても・・・
pHが異なるこの溶液が、含まれる有機物は同量だとしても、
含まれる無機物の量が異なる→酸性条件下で過マンガン酸カリウムによって酸化される無機物の量が異なる
・・・とするならば、その分CODの測定値は違ってくると思います。
理論上、「含まれる有機物の量も、無機物の量も全て同じでpHだけが異なる」溶液があるならば、CODの値は同じになると思います。
ただしCODの測定はA-2.で回答されているように、硫酸(1+2)10mlを加えることによって充分酸性条件下になるという前提で試験されています。
ですから、この硫酸量を加えても充分酸性にならないような強アルカリ性の溶液であるなら測定値に影響が出るでしょうが、A-1.で回答されているように、pH調整等行わないと、それは正しいCOD測定が出来ていないということになると思います。
回答に対するお礼・補足
確かに無機物量も念頭に置かなければいけませんね。ただ今考えているのは天然ではなく、実験室での場合を考えています。具体的にはpHが4〜8と大きく異なる溶液中の有機物量を比べる際に、果たしてCODを有機物量としてそのまま用いることができるのか知りたいんです。もしご存知なら教えていただけますか?
No.12645 【A-4】
Re:COD(chemical oxygen demand)について
2005-10-01 22:42:03 JK (
同じになるかどうかという問題と、公定法と違う操作を加えたものがそこでいうCODなのかという問題が生じます。
測定条件を併記したCODということになるのか、自然科学と社会科学の違いが反映されます。
CODとはいったい何なのかという問題です。
回答に対するお礼・補足
ここでは環境基準のことは考えていないため、そういった問題は深く気にしていないので大丈夫です。ありがとうございます。
No.12757 【A-5】
Re:COD(chemical oxygen demand)について
2005-10-11 20:50:45 BATA (
のりトンさんは、何の目的(実験と仰ってますが)で、pH4〜8の異なる溶液の有機物量を測ろうとされているのでしょうか?
正しいCODの分析方法の検討?
何らかの有機物の分解などの収量(とは言わないかも知れません)の確認?
CODは、過マンガン酸カリウム(または二クロム酸カリウム)によって酸化される物質の量を測定しております。
ということは、その条件下で(もちろん、硫酸酸性にしてからですが)で分解されるものがあれば、それがCOD値ではないでしょうか?
一般的な定量分析とは、数値の取り扱いが異なると思います。
公定法にはこだわらないというのであれば、さらにご質問の主旨が分からなくなってしまいましたので、あえて、お聞きします。
CODが求める真値とはなり得ない条件であれば、その他の有機物の測定方法を模索することも、実験を進める上では必要なのではないでしょうか?
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。BATAさんのいうことはごもっともだと思います。この質問はある論文の内容に疑問をもったことをきっかけとします。
その論文では、「異なるpH下でフミン酸 (有機物)がどれくらい限外ろ過を通過してしまうか」という課題に対して、限外ろ過を通過した溶液のCODを測定し、それをフミン酸の量として議論を進めていました。しかしそれでは、その実験結果がフミン酸の性質(pH変化に対する)と矛盾してしまうため、pHが異なる環境においてCOD=フミン酸と解釈することに問題があるのではと思ったわけです。
そこでCODについて詳しく知らなかったということもあり、皆さんにお伺いを立ててみようと思った次第です。もし何かご助言いただけるとうれしいです。
総件数 5 件 page 1/1