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環境Q&A

燃費向上と排出ガス低減の関係について 

登録日: 2005年08月30日 最終回答日:2005年09月01日 地球環境 地球温暖化

No.12129 2005-08-30 06:45:37 赤城瓏

 初めまして、赤城瓏と申します。

 アイドリングストップを行いつつ、走行中のアクセルワークにも気を使って燃費走行をしています。
 お陰で(私の車の一般的な燃費に比べて)飛躍的に燃費が向上しております。

 ですが、下記サイトで気になる文言をみつけました。

http://www.jama.or.jp/eco/epvc/

>燃費向上と排出ガス低減はトレードオフの関係にあり、
>低燃費と低排出ガスの両立は難しいと言われていますが、

 色々と調べたのですが、どういうことなのかよく分かりません。

 私の車は10年も前の古い車で、当然「低排出ガス車」「低燃費車」のどちらの枠にも当てはまりません。
 「燃費向上と排出ガス低減はトレードオフの関係」ということは、アイドリングストップは兎も角、アクセルワークによる燃費走行では、かえって排出ガスを増やしてしまうことになるのでしょうか?

 そう考えると、私のやっていることに疑念を抱かざるを得なくなってしまいました。
 詳しいことをご存じの方がいらっしゃいましたら、どうかお教え願えませんでしょうか。どうぞよろしくお願いいたします。

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No.12133 【A-1】

Re:燃費向上と排出ガス低減の関係について

2005-08-30 21:19:37 さといも


>>燃費向上と排出ガス低減はトレードオフの関係にあり、
>>低燃費と低排出ガスの両立は難しいと言われていますが、
>
> 色々と調べたのですが、どういうことなのかよく分かりません。

私も初めて耳にしたので、ちょっと興味をそそられて調べましたところ、
排出ガス、つまりNOxの排出量を削減するために還元触媒などといったシステムを導入するわけですが、
それによって燃費がいくらか悪くなってしまう、ということのようです。

> 「燃費向上と排出ガス低減はトレードオフの関係」ということは、アイドリングストップは兎も角、アクセルワークによる燃費走行では、かえって排出ガスを増やしてしまうことになるのでしょうか?

どうやら運転方法云々の話ではなく、
技術的に相反的なものでありそれを両立するのが難しい、ということのようですから、
赤城瓏さんの努力が否定されているということではないようですよ。

回答に対するお礼・補足

さといも様>
 ご回答ありがとうございます。

 成る程、そういうことだったのですね。
 てっきり「同じ量のガソリンを一気に燃やすよりも、少しずつ燃やした方が、発生するNOxの量が多い」という意味だと捉えてしまいました。

>NOxの排出量を削減するために還元触媒などといったシステムを導入するわけですが、それによって燃費がいくらか悪くなってしまう

 根拠もなしに漠然と「低排出ガス車=燃費が良い車」というイメージを持っていましたが、必ずしもそういうわけではないのですね。
 ということは、(ハイブリッドカーを除いて)現状最も地球に優しいのは、やはり「低排出ガス車で燃費走行」をすることなんですね。

 心配せずに、今後も頑張って燃費走行の研究?に励みたいと思います。

No.12168 【A-2】

Re:燃費向上と排出ガス低減の関係について

2005-09-01 16:29:07 ししゃも

>http://www.jama.or.jp/eco/epvc/
>>燃費向上と排出ガス低減はトレードオフの関係にあり、
>>低燃費と低排出ガスの両立は難しいと言われています

ここでいう「トレードオフの関係」とは、たぶんエンジンの希薄燃焼技術のようなものを指しているのではないかと思います。
一昔前に某自動車メーカーが「GDI」なるエンジンをさかんに宣伝していましたが、あれに使われている技術が希薄燃焼です。
要はエンジンで1行程に使う燃料を少なくして燃費を良くしようという技術ですが、有害ガス(特に二酸化窒素)も通常燃焼のエンジンより多く出てくるという欠点があります。
この排ガスの問題があり、今はまだあまり使用されていない技術ですが、個人的には今後はこれを採用する車も増えてくるのではないかと思っています。

回答に対するお礼・補足

ししゃも様>
 ご回答ありがとうございます。

 そう言えば、アメリカの排ガス規制をクリア出来ないために、アメリカでは直噴エンジンを販売出来ない、という話を聞いたことがありました。

 ということは、「同じ量のガソリンを一気に燃やすよりも、少しずつ燃やした方が、発生するNOxの量が多い」というのも、「ある意味では」間違いじゃないわけですね。

>この排ガスの問題があり、今はまだあまり使用されていない技術ですが、個人的には今後はこれを採用する車も増えてくるのではないかと思っています。

 各メーカーの技術も日々進歩していることでしょうし、「平成17年排出ガス基準50%低減レベル」の直噴エンジン車もあるそうですので、これから注目されるべき技術かも知れませんね。

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