土壌環境基準の援用について
登録日: 2005年08月24日 最終回答日:2005年08月26日 ごみ・リサイクル リサイクル
No.12072 2005-08-24 04:24:40 たる吉
弊社から発生する溶接スラグを道路路盤材として再利用できないか調査したところ,土壌環境基準の援用について良く分からない点がありましたので,ご存知の方がいらしたら教えてください。
中央環境審議会の平成12年12月26日付「土壌の汚染に係る環境基準の項目追加等について(答申)」を読んでいたのですが,P8の「再利用物への適用」には「道路用等の路盤材として利用される場合には適用しない」とあり,P10Bには「路盤材の安全性の評価については土壌環境基準及びその測定方法の援用が行われているが,原状有姿や利用形態に応じた適切な評価が行われる必要がある」と記載されております。
http://www.env.go.jp/press/file_view.php3?serial=1470&hou_id=1967
そこで,ご質問ですが,「道路路盤材として利用されるスラグ等の安全な評価基準」というものは何かあるのでしょうか?
それともやはり,土壌環境基準が援用されるのでしょうか?
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No.12094 【A-1】
Re:土壌環境基準の援用について
2005-08-26 12:10:37 循(じゅん) (
No.11142
溶融スラグ等の経年変化による安全性について
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=11142
No.10266
溶融灰スラグ舗装の追跡調査、履歴などについて
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=10266
なお、JIS化の動向にも注意が必要です。
スラグの試験方法は既に制定済みです。
JIS K 0058-1
スラグ類の化学物質試験方法−第1部:溶出量試験方法
JIS K 0058-2
スラグ類の化学物質試験方法−第2部:含有量試験方法
溶融スラグの規格については、日本規格協会のHPで確認できます。
http://www.jisc.go.jp/
TRについては2種類ありました。
ホーム>>データベース検索>TS/TR検索>TS/TR詳細
TR A0016 コンクリート用溶融スラグ細骨材の標準情報
TR A0017 道路用溶融スラグ骨材の標準情報
現在、JIS規格制定前の意見受付中です。
こちらも注目したほうがよいでしょう。
ホーム>>JISと標準化活動 >意見受付公告(JIS)
JISA5031 一般廃棄物,下水汚泥又はそれらの焼却灰を溶融固化したコンクリート用溶融スラグ骨材
JISA5032 一般廃棄物、下水汚泥などの道路用溶融スラグ
回答に対するお礼・補足
さっそくのご回答誠にありがとうございます。
内容ご確認させていただきました。
焼却灰等のスラグではなく、溶接棒のフラックスが固まったスラグなのですが、道路路盤材のスラグに用いられる基準値などは、土壌環境基準というよりは、「JISA5032 一般廃棄物、下水汚泥などの道路用溶融スラグ」の方が援用されそうですね。
現実に、道路舗装のメーカがスラグ(鉱さい)の許可を取りに行った際に、行政から「公共工事に利用する道路路盤材は、土壌環境基準を満足すること」という指導を受けております。
しかしながら、答申を見る限りでは「リサイクルされるものはもっと甘くするべきだ」とも読み取れます。
溶出試験は廃棄物の溶出試験方法に沿った方法で行っておりますが、JIS K 0058-1に基づいたやり方ではどうなのか、というのを調べてみたいと思います。
尚、弊社の溶接フラックスには「ふっ素」が含まれていることから、「ふっ素」の土壌環境基準を満足するスラグはまず生成されないみたいです。
今後のJIS制定状況を監視しておきたいと思います。
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