一般財団法人環境イノベーション情報機構
質問です!
登録日: 2002年11月01日 最終回答日:2002年11月07日 地球環境 国際環境協力
No.1194 2002-11-01 22:09:13 Lisa
貧困と環境問題のつながりといったら、焼畑農業以外に代表的なものはなにがありますか?
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No.1195 【A-1】
Re:質問です!
2002-11-04 23:42:41 森野力 (
地球環境問題のほとんどは貧困が原因です。
工業化による汚染の問題も、「対策ができない」と
いう貧困(経済的、途上国)、精神的貧困(先進国)
が原因ではないでしょうか。
焼畑農業と貧困は関係有りません。本来は、持続可能
な農業システムです。あなたの考えているのは
「非伝統的移動耕作」のことではありませんか。
一番わかり易いのは、砂漠化でしょう。もともと、
植物が少ないところで、燃料のために木を切って
しまうこと、ヤギを放牧して根こそぎにしてしまう
ことです。緑が回復するまでの間の食糧と燃料が
あればよいのですが。
それから、タイトルには内容を書きましょう。
No.1202 【A-2】
Re:質問です!
2002-11-07 11:04:36 ちしゃ (
伝統的な焼畑は、数年の作付けした後、地力回復のため十分な休耕期間を設けていたので、休耕期間に森林が再生し
焼き畑→作付け→森林再生→↓
↑ ↓
←←←←←←←←←←←←← のようなサイクルがなりたてちました。むしろ自然とうまく調和している技術だったのです。ところが現在では、休耕期間が経済的な逼迫から短縮したため、森林は再生せず、森林破壊の原因になっていしまっています。これが非伝統的移動耕作といわれているものにあたります。
途上国での貧困は先進国での過剰消費とならんで環境問題の大きな要因です。
国連環境計画の地球環境概況(GEO)2000でも
http://www-cger.nies.go.jp/geo2000/ov-j/0002.htm
「世界の大部分の人々の依然とした貧困状態と、一部の人々の過剰な消費が、環境悪化の2大要因である。現在のコースは持続不可能な社会への道筋であり、対策を先送りすることはもう許されない。」と呼びかけていますし、今年の8月〜9月に開催されたヨハネスブルグサミットの最大のテーマとなりました。(その後地球環境概況3(GEO-3)も出ています http://gec.jp/gec/JP/publications/GEO3.pdf)
ヨハネスブルグサミットでの議論は外務省のODA新聞8号 ヨハネスブルク・サミットの成果と今後の展望 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/news/news_2/news_no8/news0801.html#column01
がわかりやすいです。
なお森野さんも書いている砂漠化問題と貧困の関係については http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=1117&sch_serial=1136#1136
でも紹介しましたが、
(財)地球・人間環境フォーラム 砂漠化と土地荒廃問題のページ 世界の砂漠化の現状と日本の役割
http://www.shonan.ne.jp/~gef20/desert/990628.html
●現場からの報告〜チャド、ブルキナファソでの取り組み(高橋一馬/緑のサヘル代表)
の説明がとてもわかりやすく、その一端を知ることが出来ます。
このほか、環境省の環境白書 砂漠化への対処
http://www.env.go.jp/policy/hakusyo/hakusyo.php3?kid=218&serial=13585&kensaku=1&word=%8D%BB%94%99%89%BB
北海道苫小牧市植苗小中学校 総合学習のページ
http://www.city.tomakomai.hokkaido.jp/uenae-c/kids/kids2003.htm
などにも説明・情報があります。
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