一般財団法人環境イノベーション情報機構
ビクトリアパークの庭園としての特徴
登録日: 2005年08月12日 最終回答日:2005年08月15日 環境一般 まちづくり
No.11935 2005-08-12 10:00:06 英国風庭園
今度ロンドンに旅行に行くんですけど、英国風ガーデンについて色々調べてます。その中でビクトリアパークが近代英国風庭園の代表みたいに出てくるんですけど、いったいどういうところがその特徴となっているんでしょうか?
簡単に100字ぐらいまでで教えてくれる人いませんか?
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No.11939 【A-1】
Re:ビクトリアパークの庭園としての特徴
2005-08-12 10:37:08 Dr.ゴミスキー (
結構、日本固有の文化が、海外で花を開き、それが逆輸入されている例も多いことを理解して、見聞を広めることを期待しています。
回答に対するお礼・補足
そうなんですかぁ。絵画とかでは聞きますけど庭園でもそういう流れあるんですねえ。
なにか身をもってそういう発見ができたらいいな。
ありがとうございました。
No.11940 【A-2】
Re:ビクトリアパークの庭園としての特徴
2005-08-12 10:42:57 君山銀針 (
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます。そうなんですよぉ、有名らしいんだけどなぜかちゃんとした資料はなかなか見つからないんです。
No.11958 【A-3】
Re:ビクトリアパークの庭園としての特徴
2005-08-13 18:20:36 無鉄砲 (
19世紀の産業革命期であるヴィクトリア時代の「庭」については、以下のような点を語るべきでしょうか。
●世界歴史事典データベース 「庭園」の項 http://www.tabiken.com/history/doc/M/M127L10B.HTM
19世紀には社会情勢もしだいに変化し、貴族や富豪などの私的な大庭園から、公共的な庭園としての公園へと移行していった。イギリスでは共有地(コマン)や緑地(グリーン)が公有されていたこと、王室所有の狩猟苑がparkの語源であることもあり、各地で私的な庭園の公開や公園化が行われた。事例としては、ロンドンの王室の狩猟場であったハイドパーク、セントジェームスパーク、リージェントパークがある。
●アンソロジー《田園都市論の系譜》 http://homepage2.nifty.com/noah/95TK-2Bibliotheca.htm
▲ビクトリア時代の近代都市計画
…鉄とガラスで覆われた「水晶宮」を思わせる新しい都市のにぎわいとともに、都市近郊における公園の設置(例えば1842年リバプールにつくられたプリンス・パークやセフトン・パーク)、中産階級による都市近郊の新市街地化(例えば1824年からつくられたジョン・ナッシュによるロンドンのリージェント・パーク近くのパーク・ビレッジ・ウエストにおける新田園的なイタリア風飛び地景観)…1850年頃に建築されたコープレイ(ハリファックス)の織工用職住近接モデル住宅では、個別の保留地(アロットメント)として庭が敷設された…
▲工業化に対する伝統的な反省から出発
こうしたいくつもの先行する都市計画やまちづくり、アーツ・アンド・クラフツ運動(工業化に対して自然や地域共同体を大切にして英国の伝統的な田園風のデザインや建築を重視した。…)の系譜のなかにロンドン生れでアメリカ帰りのジャーナリスト、エベネザー・ハワードが登場してきたのである。1890年代に…その土地固有の様式(バナキュラー・スタイル)を持つ田舎風の家をくりひろげた好ましいボーンビルやポートサンライトのように、大きな個人所有の庭園を持つ英国風の小さく伝統的なまちこそがのぞましいという背景があった。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございますー。ほんとに参考になりました。
ビクトリアパークのみならず、この辺の庭園に対する背景がだいぶわかってきたので楽しくなってきました。勉強続けまーす。旅行楽しみ。
No.11959 【A-4】
Re:ビクトリアパークの庭園としての特徴
2005-08-13 18:49:00 無鉄砲 (
http://www.eastlondonhistory.com/victoria%20park%201.htm
http://www.eastlondonhistory.com/victoria%20park2.htm
やはり、ヴィクトリア期の労働者階級の悲惨な生活と無縁ではなかったようですね。
No.11970 【A-5】
Re:ビクトリアパークの庭園としての特徴
2005-08-15 10:26:52 君山銀針 (
庭園そのものとは少しずれますが、ヴィクトリア調の自然愛好趣味(産業革命の影響による環境破壊への反省も含まれているのですが)の背景を探ると確かに面白いです。
このジャンルで私が読んだ本では
博物学のロマンス
著者 リン・L・メリル
訳者 大橋洋一・照屋由佳・原田祐貨
国文社
http://www.kokubunsha.co.jp/archives/ISBN4-7720-0507-2.html
http://cse.niaes.affrc.go.jp/minaka/files/RomanticNaturalHistory.html (書評)
がおすすめ。ただ字がかなり細かく読みにくいですけど。
関連領域として紹介させていただきました。
No.11972 【A-6】
自治体国際化協会レポート
2005-08-15 14:54:43 君山銀針 (
自治体国際化協会が「ロンドンの公園とオープン・スペース」
http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/cr024m.html
というレポートをまとめていて、短かめですがヴィクトリア・パークも出ていました!
旅行前に参照するにはよいかと思います。
http://www.clair.or.jp/j/forum/c_report/html/cr024/index.html
すでに英文情報は無鉄砲さんの紹介の中にありますが、
ハイド・パークやグリーン・パークなどがロイヤル・パークなのに対し、ヴィクトリア・パークはオープン・スペースが少なかったイースト・エンドの住民に公共空間を提供するために、自治体が整備した点が新しかったようです。
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