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環境Q&A

アスベストの分析について 

登録日: 2005年07月25日 最終回答日:2005年07月29日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

No.11634 2005-07-25 11:55:11 マーボ

今アスベストが社会問題になっており、建物の解体作業時の周囲への拡散防止や作業者の汚染防止が取り決められたようですね。

分析技術者もアスベストの測定時には、何らかの形でのアスベストとの接触がありますので、少量でも取り扱いには十分な注意が必要と思いますが、
具体的にはどのような対処をしたらよいでしょうか?

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No.11717 【A-1】

Re:アスベストの分析について

2005-07-29 11:22:02 埼玉県 / なかよし

>分析技術者もアスベストの測定時には、何らかの形でのアスベストとの接触がありますので、少量でも取り扱いには十分な注意が必要と思いますが、
>具体的にはどのような対処をしたらよいでしょうか?


吹付け材や建材などの採取試料は、粉砕やふるいなどの試料調整が必要となります。この際、開放系の空間で作業するとアスベスト繊維が大量に飛散します。従って、これらの操作は必ず局所排気装置(ドラフトチャンバー)内で行います。また、分析者は粉塵マスク及び専用の作業着(白衣など)を着用します(二次汚染にも注意)。
作業後の分析者は、手などに付着した粉塵を十分に水洗いして取り除きます。床などに飛散した場合には、クリーンルーム用の掃除機や空気清浄機などで汚染防止を図るようにしたら良いでしょう。

 アスベストを取り扱う分析室は、専用室とし外部への漏洩対策も行うと万全でしょう。
 また、石綿予防障害規則の中に「石綿取り扱い作業」なる規則があります。分析で扱う作業がこれに該当するかは分かりませんが、予防規則に基づく安全対策を検討する事をお勧めします。ちなみに、石綿取り扱い作業者には安全教育や年二回の健康診断が必要となります。

 最後に、アスベストによる健康影響が20〜30年後に出ると言われています。少々過剰ではと思われますが、安全第一に取り組む事を願います。

回答に対するお礼・補足

アドバイスありがとうございます。
やはり解体作業並みの対応が必要ですね。
再度「石綿予防障害規則」を熟読して、安全対策を検討します。
他に実際分析されている方々の具体的な安全対策も知りたいので、よろしくお願いします。

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