一般財団法人環境イノベーション情報機構
PCB処理基準の海外規制動向
登録日: 2002年10月16日 最終回答日:2002年10月16日 健康・化学物質 有害物質/PRTR
No.1138 2002-10-16 16:37:37 とよP
愛知県に住んでます。東海地区のPCB処理事業が新聞で報道されました。基本的な質問ですが、欧米(アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ等)で先行して行われているということですが、欧米の処理基準と日本の処理基準とでどのような違いがあるのかを教えて下さい。
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No.1141 【A-1】
Re:PCB処理基準の海外規制動向
2002-10-16 22:36:24 平井 (
豊田市ホームページにPCB処理事業についての情報が掲載されています。
http://www.city.toyota.aichi.jp/ae00/ae03/pcb/saisyuutousinn-full.htm
北九州市でもPCBの処理事業が進められており、北九州市のホームページにいろいろと情報が掲載されています。
http://www.city.kitakyushu.jp/~k2602010/sesaku/pcb6.htm
の下の方に「北九州市PCB処理安全性検討委員会報告書」へのリンクがあります。
第1章の表1−5というところに、各国でのPCB処理基準および処理の状況がまとめられています。
トランスなどに使われているPCBは油状ですので、処理をする際には、これを容器から抜き取り、液状のPCBを分解します。「処理完了基準」というのは、油中の濃度をこれ以下にしなさい、というもので、日本では0.5mg/kg(0.5ppm)となっています。表5によるとその他の国の処理完了基準は以下の通り。
1ppm オランダ
2ppm アメリカ、カナダ
10ppm ドイツ
50ppm フランス
このほか、PCBの入っていた容器や反応生成物についても卒業判定基準というのが設定されています。PCBがこの基準以下となれば、通常の産業廃棄物として処理できるようになる、という基準です。(他の国で、この基準がどうなっているかは調べ切れませんでした。)
卒業判定基準がどこに適用されるかを、処理工程の中で図解したものが、以下の報告書の10ページにあります。
「ポリ塩化ビフェニル廃棄物(高圧トランス・高圧コンデンサ等)処理施設に係る技術的条件及び環境・安全対策について」2002年9月
http://www.jec.go.jp/p-htm/p-topic6.htm ()
http://www.jec.go.jp/pdf/140925houkoku.pdf (報告書)
また、容器の卒業判定基準についての説明が、22ページにあります。
以上です。参考にしていただければ幸いです。
回答に対するお礼・補足
早々に丁寧な御回答をいただき、ありがとうございます。HPを確認しました。情報は結構あるみたいですね。ただ、いろんなところに分散していて、見つけにくいですね。また、外国の卒業判定基準が見つけられれば教えて下さい。
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