一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

遊離シアンの分析方法 

登録日: 2005年06月30日 最終回答日:2005年07月04日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染

No.11273 2005-06-30 02:44:04 RYOKEN

遊離シアンと全シアンの分析方法について教えてください。
客先から、粉体の遊離シアンと全シアンの測定依頼がありました。
遊離シアンについては、土壌汚染対策法のシアン(遊離シアン)の分析方法、全シアンは底質調査方法のシアン化合物の方法で実施しようと思うのですが、この方法を採用して良いのでしょうか。
シアンの存在割合として、遊離シアン<全シアンと考えていますが。上記の方法で、この差が出るのでしょうか。
心配なのは、土壌汚染対策法のシアンの方法を見ると、硫酸を加えて蒸留することから、遊離シアンだけでなく他のシアン化合物まで留出してしまうような気がするのですが…。
よろしくご教示の程お願いいたします。

総件数 2 件  page 1/1   

No.11332 【A-1】

Re:遊離シアンの分析方法

2005-07-03 16:12:04 つもった

>遊離シアンについては、土壌汚染対策法のシアン(遊離シアン)の分析方法、全シアンは底質調査方法のシアン化合物の方法で実施しようと思うのですが、この方法を採用して良いのでしょうか。

 遊離シアン−酢酸酸性での蒸留
 全シアン −りん酸酸性での蒸留
と規定すればそれでよいと思います。あくまで蒸留するときの条件であって、シアン化合物の形を決定しているわけでないと思います。土壌汚染対策法と底質調査方法によるとありますが、その内容はほとんどJISと同じです。

>心配なのは、土壌汚染対策法のシアンの方法を見ると、硫酸を加えて蒸留することから、遊離シアンだけでなく他のシアン化合物まで留出してしまうような気がするのですが…。

 硫酸を加えるとありますが、中和するときに硫酸で調整することだと思いますが。蒸留条件としては酢酸を加えることになっています。読み違いと思いますが。

回答に対するお礼・補足

貴重な御回答頂きありがとうございます。
ただ、まだわからないのは、土壌汚染対策法の方法では、酢酸を添加した後(1+35)硫酸溶液 10mLを加えることになっております。これにより強酸性になってしまうのではないかと思うのですが。
もし、何か情報があればお教えください。よろしくお願いいたします。

No.11353 【A-2】

Re:遊離シアンの分析方法

2005-07-04 22:27:30 つもった

当方に早とちりがありました。失礼しました。

1l中に酢酸亜鉛(2水塩)100gを溶解した場合約1.6Nの水溶液になります。これを20ml加えてます。35+1の硫酸ですから1Nの硫酸となります。これを10ml加えてます。
明らかに硫酸より酢酸亜鉛の方が多くなります。硫酸を加えたからといっても、土に含まれる成分に酸を消費する成分があることと、酢酸の緩衝作用の方が働くので、硫酸を加えたほどpHは下がらないと思います。
試料がどのようなものか分かりませんが、土のような混合物でなく、単一に近い成分であれば、また正確を期すのであれば、遊離シアンの測定は、JISの方法によった方がよいのではと思います。

回答に対するお礼・補足

的確なアドバイスを頂きどうもありがとうございました。
ご意見を参考にさせていただき今後の業務につなげていきたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

総件数 2 件  page 1/1