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環境Q&A

発展途上国において、廃棄物の分別&有機性廃棄物のコンポスト化を行っている事例を教えて頂きたいです。 

登録日: 2005年06月25日 最終回答日:2005年06月29日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.11195 2005-06-25 04:13:29 manabu

御指導頂きたいことがあり投稿いたします。

発展途上国において
(アフリカや東南アジア、オセアニア、南米)
廃棄物を分別し、有機性廃棄物をコンポスト化して利用している事例をご存知でしたらお教え願えませんでしょうか。

よろしくお願いいたします。

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No.11198 【A-1】

Re:発展途上国において、廃棄物の分別&有機性廃棄物のコンポスト化を行っている事例を教えて頂きたいです。

2005-06-25 20:17:24 万田力

 発展途上国と一括りにした国々をバカにしていませんか?
 以前にも答えたことがありますが、江戸時代の日本は究極のリサイクル社会で、そのことをテーマにした広報用ビデオも作成されています。
 捨てるという行為は、あなたが思っている文明社会で行われている愚行であって、あなたのいう発展途上国では、
>廃棄物を分別し、有機性廃棄物をコンポスト化して利用している事例
というのは、おそらくあまりにも普通に行われているため、そして発展途上国であるがゆえに、統計などの資料には現れないと思いますよ。

※ お父さん、お母さんあるいはおじいさんおばあさんに聞いてみてください。コンポスターなどと言う家庭用コンポスト製造器が市販される以前、少し遊んだ土地がある家庭では、素掘りの穴に厨芥を投入して堆肥を作るのは、ごく当たり前のことだったことが分かるでしょう。

No.11201 【A-2】

Re:発展途上国において、廃棄物の分別&有機性廃棄物のコンポスト化を行っている事例を教えて頂きたいです。

2005-06-25 23:12:14 Dr.ゴミスキー

 万田力さんのご指摘に同感しますが、必ずしも、100%が再利用されている訳でもありません。

 これは、日本の平安時代の光景とダブリますが、厨芥系の腐敗=疫病の蔓延です。遷都は、ごみ処理の失敗が原因との説もあります。

 同じ例が、manabuさんが質問している国々にも起きています。
 つまり、厨芥系のコンポスト化は極一部なのですが、文献での紹介例は皆無でしょう。

 それぞれの国を訪問された方からの聞き取りが一番です。
 なお、州政府単位での取り組みは、カナダやオーストラリア(月刊廃棄物等を参照下さい)、名前は忘れましたが東南アジアの国等にもあります。

 廃棄物の分別は、日本で例えると昭和40年代前後
までのそれぞれの時代を連想(万田力さんも言われていますが、おじいちゃんやおばあちゃんにお聞き下さい)して下さい。資源が無いことと、貧困が分別を促進させています。

回答に対するお礼・補足

万田力さん、ゴミスキーさん、お答えありがとうございます。



発展途上国において、経済が発展し、人口が増え、ゴミ量が増えている、都市化しつつある地域があると思います。
舗装など、土地はコンクリートで覆われ、ライフスタイルの変化から、ゴミは自家処理せず、行政によるごみ収集スステムが、地域住民にとってのゴミ処理の主な手段になっていっている地域があると思います。

有機性廃棄物と、無機性廃棄物は混合され、予算がなく焼却施設を建設できないため、ゴミは混合されたままうめたてられている地域があると思います。


 一方、無機性の廃棄物は、換金価値があるため、ゴミ埋立地に置いて人々に拾われ、市場に売られていきます。その際、共に捨てられている有機性廃棄物は腐敗し、悪臭し、病原菌の温床となり、有価物を拾う人々や周辺住民の健康を脅かしています。

 私は、有機性廃棄物と無機性廃棄物を分別回収するようなシステムでゴミ回収が実施されれば、無機性廃棄物の有価物を回収する人々の健康や、埋立地周辺住民の健康が改善されるのではないかと、最近考えております。



お聞きしたいことを申し上げます。
発展途上国の、都市化が進み人口が増え生活が変わった結果、ゴミが増加し、自家処理から公共のゴミ収集システムが主なゴミ処理方法となっている地域において、有機性廃棄物と無機性廃棄物を分別して回収し、有機性廃棄物をコンポスト化し農業利用している事例をご存知ありませんでしょうか?

御指導いただけましたら、幸いに存じます。

No.11207 【A-3】

Re:発展途上国において、廃棄物の分別&有機性廃棄物のコンポスト化を行っている事例を教えて頂きたいです。

2005-06-26 07:25:36 Dr.ゴミスキー

 最近、東南アジアの方々と会話する機会が増えつつありますが、manabuさんが期待するような社会システムの構築例は皆無です。

 それよりも問題なのは、日本国民が納税した税金での焼却プラント等の建設で、わずかな収入を求めて、劣悪な環境下でも資源物の回収を行っているその国の民の生活権を奪うことが深刻です。

 

No.11257 【A-4】

Re:発展途上国において、廃棄物の分別&有機性廃棄物のコンポスト化を行っている事例を教えて頂きたいです。

2005-06-29 03:22:05 パイサ

私の目で見た限りでお答えさせて頂きます。

まず、途上国(インド)におけるコンポストの事例を一つ...
インドは急速な経済発展とIT産業が有名ですが、最も重要な産業は農業です。特に首都のニューデリーから、ハリヤナ州パンジャブ州にかけては良質で広大な農作地帯が広がっております。ここでは、主に一年間に米と小麦(他にもサトウキビなどもありますが...)の二毛作が行われております。初めて見る二毛作に驚いた私は、この土地で農業を営む農夫の方に肥料について少し聞いてみました。DAP (二燐酸アンモニウム)や尿素などの化学肥料を使っていますが、有機肥料として「牛糞」や「乾燥汚泥」も使っているとのことです。
「牛糞」は街や農村部に限らずインド中にどこにでもいる牛(飼い主が放し飼いにしている)の糞をケーキ状ににして乾燥させたものです。主に食事の時のかまどに薪と一緒にくべますが、余ったものは保管しておきます。これを農夫は安く買い取って畑に散布してます。
「乾燥汚泥」は近くの新しくできた下水処理場から仕入れてきてます。これも同様に畑に散布して肥料としております。この値段は2tトラックで150ルピー (400円くらい)です。

このようなことは「町はずれの事例」知っているのですが、ご期待のされている「市街地」からでるゴミを分別して農業利用している例は、ちょっと見かけたことがありません。街からでるごみはほとんど分別なく捨てられ、有機物は牛や犬、豚などに食べられているのはよく目にします。

少しでもお力になれれば幸いです。

回答に対するお礼・補足

ゴミスキーさん、バイサさん、お忙しい中コメントを下さいまして、ありがとうございます。


ご存知の方がいらっしゃいましたら、アドバイス頂けましたら幸いに存じます。

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