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環境Q&A

ゼロミッションの達成について 

登録日: 2005年05月19日 最終回答日:2005年05月24日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.10626 2005-05-19 04:28:05 アビ

ゼロミッションを実施するに当たり
埋立率を完全にゼロにしなくてはゼロミッション達成したと言わないのでしょうか、たとえば0.002%では達成とは言わないでしょうか

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No.10680 【A-1】

Re:ゼロミッションの達成について

2005-05-23 20:46:38 ゴミスキー

>ゼロミッションを実施するに当たり
>埋立率を完全にゼロにしなくてはゼロミッション達成したと言わないのでしょうか、たとえば0.002%では達成とは言わないでしょうか

 アビ様
 「ゼロミッション」と言う言葉ですが、「ゼロエミッション」の誤りでないでしょうか。
 また、「例えば、0.002%」とありますが、この率の意味が不明です。

No.10683 【A-2】

Re:ゼロミッションの達成について

2005-05-24 10:07:43 東京都 / 君山銀針

国連大学が言い出した概念ですが、EICネットの環境技術情報ネットワーク http://e-tech.eic.or.jp/libra/lib_sp1/libsp1-1.html や国連大学のゼロエミッションフォーラム http://www.unu.edu/zef/about_j.htmlに詳しい記事がありました。
「廃棄物を資源化することで産業連鎖群をつくり、最終的に廃棄物を限りなくゼロに近づけようということ」という坂本憲一さんの説明がありますが、本来はゼロであるかゼロでないかにこだわるものではなかったようです。

ですので、達成されていなくても「ゼロエミッションに向けて努力している」ことを広報する会社もありますし、「ゼロエミッションを達成した」という会社でも定義はそれぞれ。(業種や立地によっての難易もあると思います)

オリンパスでは、「中間処理後の埋立量を総排出量の1%以下とする」
http://www.olympus.co.jp/jp/news/2003b/nr030904zeroj.cfm

丸の内ビルヂング新築工事では最終処分率4.1%(95.9%リサイクル)
http://www.minato-ala.net/oyakudachi/kankyo/3_5.html

一時期テレビCMも流していたアサヒビールでは
「自社の生産に伴って排出される廃棄物が最終処理として埋め立て処分されずに、すべて再資源化されること」
http://www.asahibeer.co.jp/csr-report/csr/07.html
としているようです。

No.10695 【A-3】

Re:ゼロミッションの達成について

2005-05-24 22:55:28 Dr.ゴミスキー

>ゼロエミッションを実施するに当たり、埋立率を完全にゼロにしなくてはゼロエミッション達成したと言わないのでしょうか。たとえば0.002%では達成とは言わないでしょうか。

  「東京都 の 君山銀針」さんが見解を述べていますが、別な視点から意見を述べます。

  「ゼロエミッション」の記述は、提唱者のグンター・パウリ氏が国連大学を去った後の記述と察します。それ以前は、「ゼロ・エミッション」の記述が主流です。

 グンター・パウリ氏は、母国での環境配慮型の企業経営を高く評価され、乞われて国連大学で「ゼロ・エミッション」の政策を研究していました。
 その成果は、同氏の著作に記述されています。なお、個人的なことですが、Dr.ゴミスキーは、同氏と国連大学内で単独懇談したことがあります。

 この違いは、グンター・パウリ氏の出身地の欧州は、「ゼロ・エミッション」です。つまり、産業工程からの廃物利用です。他方、「ゼロエミッション」は、日米の発想です。産業からの廃物も視野にれていますが、市中に出回っている製品が廃棄物としてだされてからの再利用が重点です。と言われています。

 ところで、とある企業が、我が社は「ゼロエミッション」と鼻高々に説明していますが、その実体は、零細な産廃業者に無理難題の結果です。その企業は、我が社は「ゼロエミッション」達成と見学者に説明したところ、見学者からその確認を求められ、満足に説明出来なっかたケースもあったとお聞きしています。

 さて、前書きが長くなりましたが、「ゼロ」とは象徴的な表現です。限りなく産業間で連携を取り、資源を有効に使うとの発想と理解しています。
 

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