印刷物のカラー化は?
登録日: 2005年04月24日 最終回答日:2005年04月27日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)
No.10403 2005-04-24 08:15:25 桂水
カラープリンタの普及で誰でも手軽にカラー印刷が可能となり、今学校における印刷物にも急速に普及する気配があります。これは環境負荷の面から考えると、決して好ましいこととは思えません。そのことを説得力ある説明ができることが必要と思っています。そこで、以下のことについて教えて下さい。
・カラープリンタで使用するカラーインクの成分
・その他、カラー印刷における環境負荷
総件数 4 件 page 1/1
No.10404 【A-1】
Re:印刷物のカラー化は?
2005-04-24 10:02:29 のほほーん (
このように決めてかかられるに至った経緯などをもう少し詳しく教えていただくとほかの方も回答しやすいと思います。
>・カラープリンタで使用するカラーインクの成分
>・その他、カラー印刷における環境負荷
なんとなくカラー顔料の毒性について興味がおありのようにお見受けしますが、むしろインクジェック(バブルジェット)式プリンタに対するレーザープリンタの電力消費量の大きさが環境負荷として大きいと思います。
レーザープリンタに関して言えば、モノクロプリンタの印刷工程(レーザー照射)が1工程なのに比べ、カラープリンタは3工程(3色分)を経るので、ごくおおざっぱに言えば電力使用量が3倍も大きいといえ、それだけ環境負荷が高いと思います。
当方行政機関に勤めていますが、印刷はもっぱらモノクロで、カラー出力は滅多なことでは使いません。カラーものは専ら出力しないでそのままメール等でやり取りしていますし、上からもそう指導されています。カラートナーの価格も高いですし、何より電気を食うという経済的な理由が大きいですね。(文書の保存性、顔料の退色性の関係から全機レーザープリンタです)
企業から提出される文書類もカラー印刷物は滅多になく、グラフや図であってもモノクロ印刷が圧倒的に多いのも同様な理由と思われます。
対外的なカラーチラシなどは印刷業者に出す方が安価です。この場合のカラーインクの毒性についても議論の余地がありますが、それはまた別の機会に...。
ところで、教育現場ではそれほどカラー印刷物が要求されるものなのでしょうか? 昔のガリ版刷りのプリントやテスト用紙を思い起こすと、カラープリンタの需要はそんなにないと思いますし、一過性の文書であれば市販のインクジェット機で十分な気もしますが。(電力使用量も少ないし)
ちなみに当社では従業員約50名に対し、モノクロ専用レーザープリンタ5台、カラーコピー・プリンタ複合機1台が設置されています。安くなってきたとはいえ、まだまだカラーレーザー機は高価ですし、印刷速度も遅いですから、合理的な配分と思っていますが....。
回答に対するお礼・補足
のほほーん様、早速の回答をありがとうございました。
> このように決めてかかられるに至った経緯などをもう少し詳しく教えていただくとほかの方も回答しやすいと思います。
>なんとなくカラー顔料の毒性について興味がおありのようにお見受けしますが・・・・
環境負荷の面で好ましくないと考えたのは、以下のことです。
・カラー印刷ではモノクロに比べ消費電力が大きいだろうこと。
・印刷に要する時間の面での負荷も大きいのではないか。
・カラー印刷のインクはモノクロのそれに比べ多様な化学物質を含んでいることが想像される。それらが毒性面で問題があるかどうかは別にしても、カラー印刷物を大量に配布することは我々の環境に多様な化学物質をばらまくことになる。これは好ましくないことと考えた。
以上のような考えのもとに質問させていただきました。
カラー印刷の必要性というのは難しい判断だと思います。ただ、カラーで印刷されたものがよりアピール力があり、手にした人へのインパクトが大きい(ことが多い)と想像できます。かつてはカラーテレビが白黒テレビを駆逐してしまいました。印刷物についても同様なことが起きる可能性はあるのではないでしょうか。コスト面では、技術の進歩がカラーのコストを引き下げ、カラープリンターが利用しやすい環境がすすむのではないでしょうか。しかしカラーテレビ化がすすんだ時代と異なり、現在は「きれいで見栄えが良くアピール性が大であるからカラーへ」という考えに疑問を投げかけることのできる時代ではないかと思っております。
このような私の考え方へのご意見でも結構です。アドバイスをお願いします。
No.10430 【A-2】
Re:印刷物のカラー化は?
2005-04-25 19:43:28 おやつ係 (
どのような経緯からこのようなお考えになったのかは存じませんが、もう少し広く捉えた方がよろしいかと思います。
そこで、明確な“答え”ではありませんが、私なりの考えを述べさせて頂きたいと思いました。
>・カラー印刷ではモノクロに比べ消費電力が大きいだろうこと。
技術も日々進歩しております。
よって、旧型のモノクロ機と最新型のカラー機を比較した場合、逆転も生じるのではないでしょうか?
>・印刷に要する時間の面での負荷も大きいのではないか。
これは、個人(あえて個人とさせて頂きますが)の時間の使い方によると思います。
例え冊子状であっても、付きっ切りになる必要はないと思いますし。
>・カラー印刷のインクはモノクロのそれに比べ多様な化学物質を・・・(以下省略)
国内大手のプリンタメーカーであれば、業界(電子機器類)内でも環境に対する取り組みをリードしております。
よって、不用意な物質を使用する可能性は極めて低いと思います。
なお、メーカーによっては成分を公表しているところもあるようです。
また、グリーン購入法と言うものも施行されており、消費電力の面でも含有物の面でも環境にやさしい物を選びやすくなっています。
あえて相対するような意見を述べ、気分を害されたのであれば申し訳ございません。
ですが、教育と言う現場に携わっていらっしゃる様なので、些細なことでも広義に物事を捉えた方が良いと思いました。
失礼致しました。
No.10440 【A-3】
Re:印刷物のカラー化は?
2005-04-26 21:29:09 のほほーん (
既にインクジェットプリンタはカラー機が主流となり、モノクロ機を探す方が困難です。レーザープリンタはまだそこまで至っていませんが、コピー・プリンタ複合機が登場し、省エネ、低価格化競争は既に始まっています。
インクジェット機も、高機能化、低価格化が限界近くまで進んでいます。このため、こちらも省エネ、環境に優しい、といったキーワードでの競争が激化するものと思われます。
いずれにしてもプリンタメーカーは国際市場でシェア争いを行っており、環境や人体への有害性に敏感な日本や欧州、訴訟大国ともいわれる米国市場で、あえて有害なインクを使用するリスクをとるとは考えにくいです。
と、ここまでプリンターに関して書いてしまいましたが、よくよく考えると、最近のカラーレーザープリンタはカラーコピー機能を持つ複合機のものが多く、低価格化が進むと、カラーコピーの使用頻度が格段に上がることが考えられます。
これまでも写真やカラー雑誌、地図などを資料作成等にモノクロコピーしていましたが、視認性も悪くあまり使い勝手のよいものではありませんでした。しかし、カラーコピーすることにより視認性の問題は解消されます。
コピー機もプリンターも印刷工程の原理はほとんど同じなので(だから複合機が出てくる訳ですが)、今後カラー印刷物が増えるかと問われれば、私は増えると思います。
しかし、高機能化、低価格化が進み、早晩メーカーは「省エネ」「環境に優しい」「安全性」で勝負せざるを得なくなるという考えに変わりはありません。
No.10451 【A-4】
Re:印刷物のカラー化は?
2005-04-27 18:47:15 ギヨーカイ人間ベラ (
ページプリンタで多く電力を消費する部分は、大雑把にいうと
@熱定着部分(画像のトナーを熱で溶かして紙に溶着する部分)
この部分はモノクロ、カラー共に一緒です
ローラーに電熱器がついているようなものです
Aモーターを使って駆動する部分(用紙搬送、転写時のローラー回転等)
B電子回路の部分
モノクロ機もカラー機も@の部分は全く同じで、消費電力の大半を締めます
多少の差はあっても、目くじらをたててカラー機だけを攻めるものではないと思います
カラー機の顔料ですが、基本的にはカラー3色ですべての色を作り出します
黒は別途黒だけのものを使用します(合計4色になります)
印刷業界が出版物でカラー顔料を色々使用していますが、
それに比較すると、ごく単純な材料ででカラー化をしております
有名な国内大手の複写機メーカーが、ページプリンタを扱っておりますが
各社環境経営の国内トップを走っているメーカーです
ご心配されるようなことはないと思います
省エネ機が生き残りの条件になりますので、各社しのぎを削って努力しています
総件数 4 件 page 1/1