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環境Q&A

災害解体家屋材処理に関して 

登録日: 2005年04月04日 最終回答日:2007年05月23日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.10171 2005-04-04 04:22:57 ドグラマグラ

 新潟県中越地震、スマトラ沖地震、福岡地震と、最近大きな地震が立て続けに発生しております。
 時間が経つにつれ顕在化してくるのが、道路・ライフラインといったインフラ被害及び解体家屋材の処理だと思われます。
 このようなコンクリートガラ・廃木材・瓦・畳といった解体材の処理について、どのような処理が望ましいと思われますか?
 残念ながら、いままではリサイクル重視ではなく、地元廃棄物業者と県議・市議とが癒着し、便宜を図るのが常であったようです。
 何万トンもの災害材が、ただ埋め立てられるのは時代に逆行する愚策であると思いますし、あまり解体材処理が注目をされないからこそ、このような勝手が通るのではないでしょうか。
 このような現状を見直す意味でも、何か意見をいただければと思います。

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No.10237 【A-1】

Re:災害解体家屋材処理に関して

2005-04-12 16:10:28 ちしゃ

東海集中豪雨災害廃棄物処理で大府市や豊明市など2市7町から排出された
災害廃棄物は鹿島が請け負い、分別処理した例が
http://www.kajima.co.jp/news/digest/sep_2001/tokushu/toku03.htm
に報告されています。

最近では自治体の地域防災計画にもあらかじめ廃棄物処理計画が盛り込まれているようです。

たとえば
京都市地域防災計画震災対策編 第3章 災害応急対策計画 第17節 災害廃棄物対策計画
http://www.city.kyoto.jp/shobo/bosaipan/keikaku/shinsai_index.htm
神戸市地域防災計画地震対策編総括  廃棄物処理計画 災害廃棄物処理システム
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/02/040/keikaku/

ほかには八都県市廃棄物問題検討委員会 も
産業廃棄物の適正処理に関する調査報告書(平成11年度版) 平成11年11月
産業廃棄物の適正処理に関する調査報告書(平成12年度版) 平成12年11月

震災廃棄物の適正処理に関する調査報告書(平成11年度版) 平成11年11月
震災廃棄物の適正処理に関する調査報告書(平成12年度版) 平成12年11月
を作成しています。
( http://www.8tokenshi.jp/data/index.html に掲載)

ただし、実際の災害現場では間に合わないこともあるようです。
http://www.oikura.co.jp/ecoreport/eco023.shtml

回答に対するお礼・補足

 多彩な情報をお教え頂きまして、有難うございます。
 非常に助かります、参考にさせていただきます。

No.10240 【A-2】

Re:災害解体家屋材処理に関して

2005-04-12 21:08:41 万田力

 失礼ですが、ドグラマグラさんは被災の経験又は災害現場を見たことがあるのでしょうか?
 個々の家庭などから発生する量はせいぜい軽トラックとか2tトラック1台程度でしょうが、集落や自治体全体の量と言うのは膨大なもので、ちしゃさんがおっしゃっておられるように、とても実際の災害現場で行えるものではありません。
 経験したことのない者には分からないと思いますが、特に水害にあった後の廃棄物は腐敗や醗酵が進行して衛生上だけでなくその臭気たるやすさまじいもので、リサイクルする為に分別するからとそのままにしておけるような状況ではないのです。
 リサイクルのための分別を求められるなら、何時あるか分からない災害のために、衛生上も臭気対策の上からも十分なだけの膨大なストックヤードと十分な能力のある焼却施設等を確保しておかなければならないでしょう。
 でも、為政者は無駄と言われないように『ゆとり』のある施設を作ることはしませんし、廃棄物問題に熱心な活動家も、分別を徹底すればこれだけの能力があれば十分だと言って、ゆとりのある施設の建設には否定的なのが現実です。

回答に対するお礼・補足

 お返事有難うございます。
 
 私自身は阪神での震災・福井と新潟での水害・中越での震災は、ボランティアとして経験しています。災害時に発生する廃棄物が膨大な量にのぼる事も、自治体の公式発表や処理を請け負った業者等からほぼ正確な数字を確認しておりますので知っています。
 仰るとおり、水害で発生した廃棄物は時間が経てば悪臭を放ち、非常に厄介なものである事も身を持って体験しております。

 そのような体験から、場当たり的な処理方法ではなく、合理的で環境負荷の小さい処理システムの構築が必要であると感じました。
 一度構築してしまえば、異なるタイプの災害にも応用できるはずですので、災害が発生するつど処理方法を模索するよりも将来的に有効であると思います。
 確かに将来起こるかもしれない災害に対処すべく、余裕を持った処理場・施設を用意するのは確かに無駄が多いことです。だからこそ、従来の処理方法を前提にして考えるのではなく、大規模な処理場を必要としない処理システムを考えたいと思っています。
 例えば、畳や石膏ボードと言ったものは非常に嵩張り、処理が厄介です。自然、安易な埋め立て・焼却が行なわれていますが、工夫次第でリサイクルする事は可能であると思います。

No.22717 【A-3】

Re:災害解体家屋材処理に関して

2007-05-23 22:23:04 ミナト

このようなことに興味がある方がおられたのですね。今頃初めて知りました。
災害に関わるゴミについて、中越地震ですが、下記のサイトに報告書が出ています。最終的にどうなったのかは記されていませんが。もし、興味がまだおありなら覗いてみて下さい。
http://www.jsce.or.jp/committee/jyuten/files/H17j_01.pdf
また、財団法人日本環境衛生センターの発行している「生活と環境」の昨年(平成18年)9月号に災害の廃棄物の特集記事が掲載されていました。こちらも見てみると良いかもしれません。
関連した質問の
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=17678
にあった、古い廃棄物(便乗ゴミ?)は実質あるようですが区別がつかないので受け入れているようだ、ということを聞いたことがあります。蛇足ですが。

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