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環境Q&A

12%換算について 

登録日: 2005年04月01日 最終回答日:2005年04月01日 大気環境 大気汚染

No.10151 2005-04-01 02:44:50 cc

12%換算について過去の記事と重なるかもしれませんが
上司から指摘され疑問を確認したいのでよろしくお願いします。
2003/11/20 NO.4046
燃焼排ガスなどを分析する際、排ガスは煙突等から排出されます。しかし、施設によっては二次空気を取入れて希釈している場合も有ります。このような場合、排出されるガス濃度も希釈されます。このような状況においても、酸素濃度値(O2:12%)を基準とすれば、希釈による影響がなくなります。そのためには、対象となるガス成分の他に酸素濃度を測定しなければなりません。

換算ガス濃度={(21-12)/(21-OS)}×実測ガス濃度
    OS:排ガス中の乾き酸素濃度(%)


この場合にOSが12%以上となる場合は
換算ガス濃度={(21-OS)/(21-12)}×実測ガス濃度
となると指摘を受けました。
ずっと上部の式で思い込んでいたため混乱しています。

根拠がわかればいいのですが、お願いします。




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No.10154 【A-1】

Re:12%換算について

2005-04-01 17:46:55 ぴかちゃん

まず酸素換算についてですが、これについては大気汚染防止法施行規則において規制対象有害物質ごとに
換算の式が定められています(別表第2ではばいじん、別表第3においては塩化水素、別表第3の2については窒素酸化物に対して)。
窒素酸化物については施設ごとに微妙に式が変わるのですが、基本の式は以下の通りです。

C=(21−On)÷(21−Os)×Cs 
 C:有害物質の酸素換算値
 On:規制対象施設の種類ごとに定められた値(廃棄物焼却炉等では12)
 Os:排出ガス中の酸素濃度(濃度が20%を超える場合は20で計算する)
 Cs:有害物質の実測値
 
 法律を見る限りではOnとOsが逆転するという記述は見られませんし(単に見落としているだけかもしれませんが)、
その上司の方の言われる式を用いると、酸素換算値はどんどん小さくなってしまい、換算する意味がないと思われます
(言い方は悪いですが酸素を入れれば入れるほど、有害物質の見掛けの濃度は下がるのでごまかしが利くわけです)。
もともと酸素による希釈の影響を取り除くための換算ですのでナンセンスだと思われるのですが・・・。
 ただ、排ガス中の酸素濃度が20%を超えると、換算値がものすごい値になってしまうので20%以上は全て20%として
換算するという決まりはあり、そのときは、C=(21−12)÷(21−20)×Cs=9÷1×Csとなり実測値に9をかけた値が
換算値となります。
もしかしたらこの決まりと勘違いされているのではないでしょうか?

回答に対するお礼・補足

回答ありがとうございます。もう一度規則も含め
確認したいと思います。

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