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環境Q&A

バイオサイドの定義 

登録日: 2005年03月09日 最終回答日:2005年03月15日 健康・化学物質 その他(健康・化学物質)

No.9841 2005-03-09 03:09:24 無鉄砲

3月4日の新着海外ニュース「連邦内閣がバイオサイド届出義務令を承認」を読んでびっくりしました。「バイオサイドとは、殺虫剤などに含まれる生態環境破壊物質」と紹介しており、EUのバイオサイド指令やOECDでの定義を全く無視しています。海外ニュースをさかのぼって調べてみると、2001年や2003年には、「バイオサイド(殺虫剤などの生態環境破壊物質)」とし、2002年には、「バイオサイド(殺虫剤などに含まれる生態環境破壊物質)」、「バイオサイド製品(木材防腐剤、殺菌剤、殺虫剤、殺鼠剤、船舶塗装材等)」(←これが一番まとも)としていました。

EUのバイオサイド指令では、biocidal products を Active substances and preparations containing one or more active substances, put up in the form in which they are supplied to the user, intended to destroy, deter, render harmless, prevent the action of, or otherwise exert a controlling effect on any harmful organism by chemical or biological means. と定義しています。また、同指令の前文では、biocides, formerly known as non-agricultural pesticides と説明しています。

そこで質問です。「生態環境破壊物質」という用語の出典を教えてください。記事で紹介していたドイツ政府やフランス政府では、そのような定義をしているのでしょうか。

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No.9923 【A-7】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-15 14:45:25 Miyo

うひゃっ、前の「担当者」さんからのコメントをよく読んでいませんでした。すいません。

そういえば、無鉄砲様、日本のバイオサイド規制への回答もありがとうございました。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=9888

今後もよろしくお願いします。

No.9897 【A-6】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-12 23:40:52 Miyo

「連邦内閣がバイオサイド届出義務令を承認」という記事を見たのですが、「生態環境破壊物質」という表現は見つけられませんでした。

以下のアドレスですが。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&oversea=1&serial=9686

回答に対するお礼・補足

お知らせありがとうございました。
「担当者」さんが修正されたようです。
過去の記事は、そのまま残っていますので、サイト内検索をしてみてください。

No.9883 【A-4】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-11 15:46:05 東京都 / 担当者

 海外ニュースの担当者です。ご指摘のあったドイツ、フランスの記事については、ドイツ連邦環境省及びフランスエコロジー持続可能な開発省のプレスリリース原文に基づいて、手を入れたいと思います。ご連絡ありがとうございました。

No.9868 【A-3】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-10 19:24:13 東京都 / ちしゃ

この問題についてあまり知らなかったのですが、
ドイツについて情報を探してみたところ、
ドイツ環境省の2003年6月の英文プレス資料がありました。
http://www.umweltbundesamt.de/uba-info-presse-e/presse-informationen-e/pe02703.htm

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。
木材防腐剤の製品表示に問題が多いこと、業界の自主的取組が結局功を奏さなかったことがfactとして興味深いです。

No.9859 【A-2】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-10 10:04:40 東京都 / 君山銀針

指令 http://ecb.jrc.it/Legislation/1998L0008EC.pdf の前文(3)に ”Whereas biocidal products are necessary for the control of organisms that are harmful to human or animal health and for the control of organisms that cause damage to natural or manufactured products”とありますが、その後に続けて ”whereas biocidal products can pose risks to humans,animals and the environment in a variety of ways due to their intrinsic properties and associated use patterns”という記述があります。
そもそもの規制の趣旨はこのリスクの回避だと思いますので、生態環境破壊物質でも間違いではないのでは。

回答に対するお礼・補足

間違いだと思います。
生態環境を破壊するか、しないは、使い方によりけりで、物質そのものに備わった性質ではありません。
釈迦に説法かもしれませんが、例えば、食塩を微粒子にして大量に空中散布すれば、生態系を著しくかく乱するであろうことは、論を待ちません。
一方、バイオサイドは、極めて多様な製品分野を包含しており、伝染病を媒介する昆虫を殺すために散布するものもあれば、身の回りにあふれかえる抗菌製品のような直接暴露の懸念が比較的少ないものまで実に多様です。
こうしたバイオサイドの多様な用途・使用方法を無視し、そのベネフィットを無視して、「生態環境破壊物質」と決めつけるのは、科学的態度ではありません。
「生態環境破壊物質」という用語を反農薬グループのような主張をもった方が使うのは理解できますが、このサイトで使うのは、無神経のそしりを免れません。

No.9855 【A-1】

Re:バイオサイドの定義

2005-03-09 20:35:28 ももんが

フランスのバイオサイド規制の情報は
http://www.ecologie.gouv.fr/article.php3?id_article=2653
に掲載されていますよ。フランスのエコロジー・持続可能な開発省(フランスの環境省に相当)のHPです。


biocidesについて、人体、動物、環境に悪影響を及ぼすおそれのある物質という定義(definition →すいません、フランス語のアクサン記号を入力すると文字化けしてしまうので、アクサン記号無しで失礼します)が載っています。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございました。前半だけ読みましたが、まともな説明がされていました。
par définition は、英語では by definition ですから、「その名前が示すとおり」と解すのが適当だと思います。bio=生物 + cide=殺す ですので、当然です。

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