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環境Q&A

透過損失の計算値について 

登録日: 2005年01月23日 最終回答日:2005年02月04日 大気環境 騒音/振動

No.9191 2005-01-23 05:05:35 hitowa

みなさん、こんにちは。
騒音の透過損失について質問させてください。

透過損失は、
TL=18log(f・M)−44
TL/透過損失(dB)
f/周波数(Hz)
M/構造体の面密度(kg/u)
にて計算されます。

ここで、
 遮音壁 カラー鉄板0.4mm
 面密度 3.15(kg/m2)
の条件のとき、31.5Hzの周波数を考えた場合、
TLは
 TL=18log(31.5×3.15)-44=-8.1
となり、マイナス値となります。

こういった場合、
@マイナスは関係ない。絶対量であつかう。
A騒音発生源に対して、プラス、つまり騒音が増加する。
Bゼロとしてあつかる。
のどれになるのでしょうか?

宜しくお願いします。

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No.9392 【A-2】

Re:透過損失の計算値について

2005-02-04 23:18:37 大気屋

提示された質量則に基づく計算で計算値が負となっても、低い周波数帯では剛性則が支配的になってきて、透過損失が負になる(騒音が増加する)ことはないです。

私は、透過損失はコインシデンス効果や剛性則など質量則によらないところがあるので、なるべく実測値を用いています。
ただし、31.5Hzの値はあまりないので、しょうがなく(63Hzの値)-5で計算したりしています。手元に資料がないから分からないけど、鉄板0.4mmだと5dB程度になるかな。
ただ、文献の測定値はばらつきが多いですね。
なお、予測をすると、31.5Hzはこれだと透過損失を低めに見ているようで測定値となかなか合いません。

回答に対するお礼・補足

大気屋さま、御回答有難う御座います。

透過損失については経験不足でしてよく分からないところが多いです。計算上の推定値だけではダメですね。実測も含め充分検討します。有難う御座いました。

No.9301 【A-1】

Re:透過損失の計算値について

2005-01-31 16:36:45 騒音屋本舗

御提示のありました下式は,近似式になります。
TL=18log(f・M)−44

正しくは以下の式で計算を行って下さい
(特にf・Mが低い場合など)。
TL=20log(f・M/131.8)−10log[ln{1+(f・M/131.8)^2}]

よって,御質問の例の場合
TL=20log(31.5×3.15/131.8)−10log[ln{1+(31.5×3.15/131.8)^2}]=1.0dB
となります。

回答に対するお礼・補足

騒音屋本舗さま、御回答有難う御座います。

そうですか、近似式だったのですね。実は透過損失については不勉強でしてマイナス値となり、どうしたものかと悩んでいました。

正式な計算式を提示していただき、大変参考になります。有難う御座いました。

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