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環境Q&A

ワイズユース 

登録日: 2004年10月25日 最終回答日:2004年11月09日 環境一般 その他(環境一般)

No.8161 2004-10-25 12:08:12

ラムサール条約などで「ワイズユース」という
概念が重要視されていますけど、
そもそもなぜワイズユースという考え方が
出てきたのでしょうか?
賢明な利用というのはバランスよく開発なども
していくということなのでしょうが、それに対して
完璧な保全を理想とする考え方もあると思うのですが、
どうでしょうか?

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No.8361 【A-1】

Re:ワイズユース

2004-11-09 10:15:02 君山銀針

細かいことをいうようですが、保全(英語でconservation)という言葉自体、人間の手がはいるという意味が含まれています。手を入れながらよりよい状態にしていく「完璧な保全」をめざしたものがwise useなどだと思います。

一方で人間の手を入れない保護(英語でpreservation)という考え方もありますが、保護という行為を可能とするのは原生林のように人間の手が今までにも入っていないところです。

いったん人の手が入り、悪化している自然についてはこれ以上悪くならないように保全していかなくてはならないのではないでしょうか。(身近な例では森林の間伐などを考えてみてください。日本の森林はすでに多くが植林されたものなので間伐や下草刈りをしていかないと維持できないのです)

ラムサール条約でも水道水源になっている琵琶湖など、人の生活に深くかかわっている場所が登録されています。このような場所を環境上も良好な状態にしていくためには保全やwise useという発想が欠かせないと思います。
http://www.lbri.go.jp/omia/25/25-1.htm

参考 保全と人間の手を入れない保護・保存 という言葉の差については
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/oregon.htm
http://homepage3.nifty.com/zooedu/ferris.030623.htm
http://rosa.envi.osakafu-u.ac.jp/members/natuhara/natuhara.htm
を参照いただけると幸いです。

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