一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

土壌中の有機態炭素の測定について 

登録日: 2004年09月17日 最終回答日:2005年06月06日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.7613 2004-09-17 04:38:30 take

わたしは大学での研究で土壌中の炭素の動態を調べています。主に土壌から放出されるCO2について調査を行っていますが、この炭素の無機化の源である有機態炭素を調べようと思い、糖の定量法であるフェノール硫酸法をやってみました。サンプルは土壌の水抽出液を用い吸光度490nmで測定したところ全く同じ3つのサンプルを分析しても吸光度に大きいときは0.1以上の違いがでてしまいます。検量線作成のためのグルコースの標準溶液でも違いが生じるので土壌から抽出したサンプルにだけ問題があるとは思えません。本などで調べたところ時間などに敏感な方法であることは書かれていましたが、原因がつかめません。フェノール硫酸法自体が難しい方法なのか、私のやり方に問題があるのか分からない状態です。何か知っておられる方がいらしたら教えてください。

総件数 3 件  page 1/1   

No.10848 【A-3】

Re:土壌中の有機態炭素の測定について

2005-06-06 22:56:23 theSKY☆

こんにちは、theSKY☆です。
私は大学2回生で、先日実験の授業でフェノール硫酸法による糖の定量を行いました。吸光度の誤差ですが、分光光度計による誤差は多少あって普通だと思います。これまで何回か、分光光度計でさまざまな物質の定量を行ったことがあるのですが、多少の誤差は生じます。只、0.1は確かに誤差としては大きすぎると思います。フェノール硫酸法ですが、これは操作で硫酸を入れたとき、均一に反応させるのがやや難しいようです。勢いよく入れすばやく混合し、それも一定に混合しなければならず、慣れていないと少し難しいようです。あとは、定量に必要外の反応が起きた可能性もあると思いますが、それは試料によるので私にはなんともいえません。もしかするとフェノールの作用が何か関係しているのかもしれませんね。糖以外に還元性の物質が存在した、など。
概して実験では何回か行いその平均をとることでより正確な値が得られると思います。但し、他と比較して明らかに離れた数値は無視するべきですが。それから検量線の作成では、実測値をなぞってきれいな直線になることはまずないので、その誤差を最小にするため私はよく最小2乗法を用いて線を作成しています。この直線の式はエクセルを用いて出すことができます。
以上、なにか参考になりますでしょうか。大学生で知識も乏しいので、一応鵜呑みにはなさらないでくださいね。

No.7631 【A-2】

Re:土壌中の有機態炭素の測定について

2004-09-18 12:56:36 とも

追記です。
もしこの分析方法を行おうとするなら、標準二クロム酸カリウム液は試薬メーカーから標定されている液が市販されています。
また、「二クロム酸カリウム−硫酸液」を40ml加えて、反応液を200mlにメスアップし、そこから50mlとれば同等の濃度になります。そうすれば同じ液で何回も滴定できますし、サンプル量も多く取れます。
肥飼料検査所に聞いてみてもいいかと思います。
http://www.ffis.go.jp

回答に対するお礼・補足

遅くなりましたが、ありがとうございました。紹介していただいたネットを読んでみたところ、この有機炭素の測定法は炭素ー窒素比を求めるのに使われると書いてありましたが、これはCNコーダを使って求められる全炭素を実験室で求めているということなのでしょうか?

No.7626 【A-1】

Re:土壌中の有機態炭素の測定について

2004-09-18 08:37:16 とも

肥料分析法にも有機炭素の分析法があります。
クロム酸を使ったり、ちょっと特殊(?)な器具を使いますが、少し変化させれば実験室でも可能な方法だと思います。
この方法が有効かはわかりませんが、ネットで調べてみたらいかがでしょう。
http://www.fruit.affrc.go.jp/kajunoheya/fertilizers/bunsekihou4.html#OM7.1

他にも理論が書いてあるサイトを見たことがありますが忘れてしまいました・・・

回答に対するお礼・補足

ともさんありがとうございました。じっくり見て調べてみます。ありがとうございました。

総件数 3 件  page 1/1