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環境Q&A

河川水のpH変動について 

登録日: 2004年08月10日 最終回答日:2007年07月02日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.7223 2004-08-10 22:45:11 いちこつ

 河川水を取水し、凝集沈殿・ろ過処理により用水を得ています。夏季に入り、気温の上昇に伴い河川水の水温も上昇しております。夜間から朝方にかけては、水温22度程度ですが、午後になると27度程度まで上昇します。また、同時にpHも夜間から朝方にかけては7.3程度ですが、午後には
8.3程度まで上昇してきます。水温とpHが同じ変動をしているようです。その他、電気伝導度は150、アルカリ度は20程度で時間変動はほとんどありません。
 pHの変化は、重炭酸イオンの解離による影響と想像しておりますが、良く理解できません。
 水温の変化によりpHが変動する事例、その理論などお教え頂ければ、凝集剤の添加率など運転の参考となります。よろしくお願いします。

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No.23399 【A-2】

Re:河川水のpH変動について

2007-07-02 12:40:08 知りたがり屋

> pHの変化は、重炭酸イオンの解離による影響と想像しておりますが、良く理解できません。
> 水温の変化によりpHが変動する事例、その理論などお教え頂ければ、凝集剤の添加率など運転の参考となります。よろしくお願いします。

ご質問のとおり重炭酸は、炭酸水素イオンに解離します。

温度が上昇すると溶存酸素が減り溶存二酸化炭素が増えます。
2H2O+CO2↓+O2↓→3OH-+HCO3-
炭酸水素イオンHCO3-は、少しアルカリ
水酸化物イオンOH-がアルカリになり
pHが上昇する。

酸性であれば、
2H2O+CO2↓→HCO3-+H3O-
わずかであるがH+が一つ多い水ができる。

水温が上昇すると魚が浮いてくる
溶存酸素が減少し息苦しそうに魚がぷかぷか浮いてくる
水槽で実験して見てください。

「凝集剤の添加率を調整できる」この発想がすばらしい
良い水道水を安く供給して下さい
ご活躍を期待しています。


No.7225 【A-1】

Re:河川水のpH変動について

2004-08-10 23:10:17 JK

常時監視をしている河川の一部に、同様な傾向のpH変化がみられることがあります。
通常は、炭酸同化作用によるもので、同時に溶存酸素が高くなります。つまり、水中の二酸化炭素が少なくなり、その分、pHが高くなるということです。

ネットで検索すると、その変化の図も調べられると思います。

http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=725563

http://www.hrr.mlit.go.jp/hokugi/04/river/yougo02.html

http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/suidou/keiei/suisitu/mizunituite.html

回答に対するお礼・補足

早速のご解答有難うございます。炭酸同化作用によるものと理解できました。浄水の現場では、凝集剤にPACを用いており、若干のpH変動により凝集効果が低減することが多く、苦慮していたところでした。参考にさせていただき、より効率的な浄水運転に役立てたいと考えております。

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