一般財団法人環境イノベーション情報機構
生ごみ1tの焼却に必要な燃料の量を教えてください。
登録日: 2004年07月27日 最終回答日:2004年07月30日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.7056 2004-07-27 22:39:47 堆肥っ子
生ごみを堆肥化した時と焼却した時のメリット・デメリットを調べています。
一般に、生ごみは一般廃棄物として焼却処分されていますが、生ごみ1tを焼却する際に使用される燃料の種類や量はどのくらいでしょうか?
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No.7108 【A-5】
Re:生ごみ1tの焼却に必要な燃料の量を教えてください。
2004-07-30 13:33:55 民間担当 (
ですから、「一般的」にという比較は実際には難しく、ドグラモグラ様が示されているような、机上の推計値で論じる方が確かだと思います。そして、この際には夫々の環境負荷の差を、LCA手法に準じてインベトリー・データに加味することを忘れないことも大切だと思います。
とかく、こういう類の「比較論」は恣意的な結論づけがなされる傾向がありますので、可能な限り条件を揃えて比較してください。
回答に対するお礼・補足
迅速なお答えありがとうございます。
ライフサイクル的思考が大事なのですね。そこまで、深く考えていませんでした。条件を揃えて考え直したいと思います。
No.7067 【A-4】
Re:生ごみ1tの焼却に必要な燃料の量を教えてください。
2004-07-28 19:55:26 君山銀針 (
Q生ゴミを焼却したときのCo2の発生量の計算式を知りたいのですが
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=2737
の回答に書いたように、生ゴミの堆肥化との比較についても、
このQ&Aに過去にたくさん情報があります。
Q:完全消滅型ゴミ処理機
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=688
Q.生ごみ処理機が本当に環境にいいか調べてるんですがhttp://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=600
Q.堆肥化過程でのCO2排出量
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=327
No.7066 【A-3】
Re:生ごみ1tの焼却に必要な燃料の量を教えてください。
2004-07-28 19:48:40 君山銀針 (
可燃ごみ自体が文字通り燃えるものなので、燃料は使っていないと聞いた覚えが。
(違っていたらご教示下さい)
「一般廃棄物の焼却」中「食物くずの焼却」については、IPCCガイドラインに基づき、植物から吸収されたCO2なので「排出量に含めない=ゼロ扱いする」ことになっています。
国の一般廃棄物焼却に関する排出係数でも、廃プラスチック類の焼却に伴う排出しか設定されていません。
なお詳しい情報としては
生ゴミを焼却したときのCo2の発生量の計算式を知りたいのですが
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=2737
廃棄物の項目別CO2排出係数
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=3871
温室効果ガス排出量算定方法に関する検討結果
平成12年9月 環境庁温室効果ガス排出量算定方法検討会
廃棄物分科会報告書
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1209/12.pdf
平成14年度 温室効果ガス排出量算定方法検討会
(平成14年8月)
総括報告書(巻末に排出係数一覧表)
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1408/sokatsu_02.pdf
をあげておきます。
回答に対するお礼・補足
迅速な対応ありがとうございます。
ほかの情報も参考にさせていただきます。
No.7064 【A-2】
補足
2004-07-28 16:40:48 ドグラマグラ (
また、イニシャルコストも当然考えなくてはいけません。
環境負荷の観点では、堆肥化・焼却ともに発生する温暖化ガス・悪臭等も考慮の対象でしょう。
生ごみを処理する方法として、最も有利なのはどの方式か、堆肥化・焼却以外の方法もぜひ検討されることをお勧めします。
回答に対するお礼・補足
はい、いろいろな面から考えていきたいと思います。
ありがとうございました。
No.7063 【A-1】
Re:生ごみ1tの焼却に必要な燃料の量を教えてください。
2004-07-28 16:23:18 ドグラマグラ (
生ごみの水分を80%としますと、1トン中に水は800キログラム存在することになります。水1sを1℃上昇させるのには1kcalの熱量が必要です。
また、水を気化させるのには1s当たり539kcalの熱量が必要となります。
分かりやすくすると、気温0℃のとき水1sを蒸発させるのには、640kcalの熱量が必要となるわけです。
800sとすれば、800s×640kcal=512,000kcalの熱量が必要です。ただし、必ず表面放熱等の熱損失が発生しますので、それよりも多くの熱量が必要です。熱損失係数の少ない炉ほど優秀と言えます。
また、最近では処理物から発生する熱を利用する装置もあり、一概には言えません。
熱損失係数が1.6程度の非常に優秀な装置の場合、512,000kcal×1.6=819,200kcalとなります。もし、灯油でこの熱量を得ようとした場合、灯油1リットル当たり8,700kcal(諸説あり)として819,200kcal÷8,700kcal=94.2リットルの灯油が乾燥だけで必要となる計算です。
実際には焼却炉の場合、800以上の高温を保たなければなりませんし、消煙も必要ですので、さらに燃料は必要となります。
正確な燃料使用量を計算するには、処理方式・使用燃料種・処理物物性・断熱材仕様・潜熱・装置表面積等を細かに計算する必要があると思われます。
回答に対するお礼・補足
迅速な対応ありがとうございます。机上の計算ではありますが、生ごみ1tを乾燥するだけでも灯油約100リットル使う計算になるのですね。正確な燃料使用量を算出するには、焼却炉の処理方式等も関係するので、一概に算出できないんですね・・・。もう少し、煮詰めてみます。
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