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環境Q&A

窓付き封筒について 

登録日: 2004年07月23日 最終回答日:2004年07月27日 ごみ・リサイクル リサイクル

No.6982 2004-07-23 11:22:10 サイクル

窓付き封筒は窓の部分のためリサイクルに適さないそうですね。その窓の部分をグリーンプラに置き換えたものが最近多いそうですが、これはリサイクルを目的としたものなのですか?
もしそうだとしたらリサイクルの行程でグリーンプラはどこに行ってしまうんですか?出来上がった再生パルプは質が下がったりしないのですか?
よろしくお願いします。

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No.7033 【A-2】

Re:窓付き封筒について

2004-07-27 10:58:52 東京都 / ちしゃ

水溶性ワックス使用窓付き封筒というものもあるようです。

http://www.paperokamoto.co.jp/product/papernews/prd_08.html
http://www.shiseidodesign.com/sd_channel/2004_03/ 
http://www1.ocn.ne.jp/~nogchan/sub4.htm 

これは紙の一部にワックスを塗ることによって透明化しているもので紙としてリサイクル可能だそうです

グリーン購入ネットワークでも
「文具・事務用品」購入ガイドライン中で
このような窓付き封筒の窓材を紹介しています
http://gpn-db.mediapress-net.com/gpn-db/guideline/gpn_gl6.pdf

回答に対するお礼・補足

そういうものもあるんですね。
参考になります。ありがとうございます。

No.7032 【A-1】

Re:窓付き封筒について

2004-07-27 10:51:07 民間担当

>窓付き封筒は窓の部分のためリサイクルに適さないそうですね。その窓の部分をグリーンプラに置き換えたものが最近多いそうですが、これはリサイクルを目的としたものなのですか?

基本的には、マテリアル・リサイクルを目的にしたものです。一般的に、紙の製造に際してのプラスチック類混入は禁忌となっていますので、従来のビニル類の窓付き封筒を再生することは、コスト的に難しかったのです。プラスチック片が紙に混入していますと、印刷の際にインクが乗らないなどの「品質問題」となってしまいますので、これらは「紙屑」としてサーマル・リサイクルの対象になっていました。

一方で、牛乳パックのようにパルプ繊維が高級なうえ、量的にもそこそこの集荷が実現できているものは、ラミネート加工部分を除去するなどの手間をかけても再生が可能な状況にあります。

>もしそうだとしたらリサイクルの行程でグリーンプラはどこに行ってしまうんですか?出来上がった再生パルプは質が下がったりしないのですか?

生分解プラの原料は澱粉を主原料としていますので、特別に禁忌品が混入していないかぎり、再生工程の中で急速に加水分解されるため、紙の品質には影響はでません。そもそも、紙を作る工程ではパルプ繊維の絡みを固定するために「澱粉」を使用しますので、生分解プラの主原料である澱粉がそのまま混入したとしても、品質的に重大な問題を生じることはありません。ただし、封筒そのものがリサイクルを繰り返してきたものの場合は紙部分のパルプ繊維長が短くなってきているため、再生パルプとしての品質が低下しますが、サイクル様のご質問の趣旨とは別問題ですので、詳細は割愛します。

冒頭で「基本的には」と申しましたのは、このような理由がありますので、あくまでも生分解プラを使用した窓付き封筒と従来の窓付き封筒とを確実に分別回収されている場合に限って、再生紙としてのマテリアル・リサイクルが可能となるためです。

回答に対するお礼・補足

疑問が解けました。
非常にわかりやすい回答をありがとうございます。

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