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環境Q&A

DOの資料の扱い方と、測定値について。 

登録日: 2004年06月22日 最終回答日:2004年06月22日 水・土壌環境 水質汚濁

No.6488 2004-06-22 00:50:07 カオ

高校で水質の調査を毎年していて、
DOの調査も滴定法(瓶に採取する方法)で行っています。
そこで2つほど疑問があります。

1.いつも資料の水を、ペットボトルに採って、少し時間がたってから(勿論水温は変化してしまいます)、瓶にとって調べているのですが、
採取したときと水温が変わってしまったり、
ペットボトルのふたの隙間から入る空気や上のほうに残っている空気に触れると、DOの値も変化するのでしょうか?
変化するのなら、どのくらい変わってしまうのでしょうか?

2.その水質調査で、ウォータークーラーのDO値も測定しているのですが、
水道水と同じ水なのに、とても低い値が出てしまうことがあります。
それは、なぜでしょうか?
ウォータークーラー自体は、どこにでもあるありふれた形のもので、
水道水には全く異常がありません。

宜しくお願いします。

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No.6499 【A-3】

Re:DOの資料の扱い方と、測定値について。

2004-06-22 19:49:05 マタカ

 きたさんの回答に一言
 冷却すれば、酸素の飽和量(酸素の溶解可能な量)は大きくなりますが、空気と接触させるなどせずに、冷却しただけではDO(溶存酸素)の量は増えません。

No.6498 【A-2】

Re:DOの資料の扱い方と、測定値について。

2004-06-22 19:42:02 マタカ

>1.いつも資料の水を、ペットボトルに採って、少し時間がたってから(勿論水温は変化してしまいます)、瓶にとって調べているのですが、
>採取したときと水温が変わってしまったり、
>ペットボトルのふたの隙間から入る空気や上のほうに残っている空気に触れると、DOの値も変化するのでしょうか?
>変化するのなら、どのくらい変わってしまうのでしょうか?

 移しかえに際して空気に触れるので、当然測定値も大きい方にシフトします。どれくらい変わるかは条件により異なります。
 いずれにしてもJISで定められた方法で採取・固定・測定をしなければ、測定を行ったという自己満足が残るだけで、得られた結果は第三者にとっては意味のないものとなります。

>2.その水質調査で、ウォータークーラーのDO値も測定しているのですが、
>水道水と同じ水なのに、とても低い値が出てしまうことがあります。
>それは、なぜでしょうか?
>ウォータークーラー自体は、どこにでもあるありふれた形のもので、
>水道水には全く異常がありません。

 「水道水と同じ水なのに」とあることから、考えにくいことですが、水道水のDOは高いのだと思います。
 それはさておき、ウォータークーラーには大まかに二つのタイプがあることをご存じですか?
 それは水道直結タイプと給水タイプで、給水タイプのものには一見直結タイプに見える自動給水の物もあります。
 直結タイプのものは、注ぎ口までが水道の規格に基づく材料を用いて資格者が組み立て、据え付けをしているだけでなく、密閉系ですので、通常なら冷やしたからといってDOを含む水質に変化があるとは考えられません。
 しかしながら、給水タイプのものは、自動給水であっても水圧が途切れて空気と接触するので、ウォータークーラーの中が清浄であれば逆にDOは上がると思います。
 それが下がるというのは、給水タンクや冷却部分にバクテリア等微生物が繁殖してDOを消費していることが考えられます。

 いずれにしても、研究や自己満足のためならともかく、第三者に認知してもらうためには、手抜きや勝手な付け足しは禁物で、JIS等に定められている、目的に則した手法に忠実に従って行うことが大切です。

回答に対するお礼・補足

返答ありがとうございました。

No.6497 【A-1】

Re:DOの資料の扱い方と、測定値について。

2004-06-22 19:39:09 きた

>採取したときと水温が変わってしまったり、
>ペットボトルのふたの隙間から入る空気や上のほうに残っている空気に触れると、DOの値も変化するのでしょうか?

DOは水温に依存し、酸素の分圧に依存しますので、変わっていくでしょう。

>変化するのなら、どのくらい変わってしまうのでしょうか?

試料採取の時点で瞬時に変わるというものでもないかも知れませんが、どのくらいかは試験して確かめるしかないと思います。
水温と気温との差、過飽和であるか酸素が少ないかなどの条件によっても異なると思います。
測定は、採取時点で直接びんに受けて固定して運んで試験室で測定するのが楽だと思います。

http://www.hrr.mlit.go.jp/hokugi/
■ 業務・技術内容の情報■
北陸技術事務所が実施している業務・技術内容について、いくつか具体的に記載しています。
・・・水質調査・・・
※「採水の手引き」(平成13年3月、国土交通省北陸技術事務所)より
(5)特殊成分の採水
[1.溶存酸素(DO)測定用試料の固定] / [2.細菌試験用試料の採水]

http://www.mandc.org/MandC/include/html/tech/40303.htm
2.3 溶存酸素計測器

>2.その水質調査で、ウォータークーラーのDO値も測定しているのですが、
>水道水と同じ水なのに、とても低い値が出てしまうことがあります。

水温が低いとDOは高くなりますので、原因は思いつきません。水道水を冷やすだけならDOは高くなるはずです。凍ったのなら分かりません。

http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/kumagai/eac/4_1.htm
酸素飽和度(酸素飽和百分率)

http://www.ne.jp/asahi/osaka/tanchan/bio/b05tekit/bio05.htm
実験 DO(溶存酸素)の測定


回答に対するお礼・補足

沢山の資料と、解答ありがとうございました。

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