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環境Q&A

環境ホルモンについて 

登録日: 2004年06月03日 最終回答日:2004年06月12日 健康・化学物質 環境ホルモン

No.6136 2004-06-03 05:58:26 14ばん

こんにちは。初めて書き込みします。
私はいま大学の所属しているゼミで環境ホルモンについて学んでいます。そこで少し疑問に思うことがありました。環境ホルモンを多く排出しているのはどういう企業なのでしょうか。もしご存知のかたがいたら教えてください!

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No.6332 【A-5】

Re:環境ホルモンについて

2004-06-12 16:29:04 ののさん

年金生活者ですが、退職する直前の約15年間、環境関係の仕事をしていましたので、今も時々あちこちに出ております。
大学のゼミで環境ホルモンについて勉強しているのですね。それでは、先ず、「環境」と「ホルモン」を切り離して、各々を調べて下さい。そしてこの二つが何故つないだ言葉ができたのか考えてみて下さい。環境ホルモンは日本語で日本でしか通用しません。環境ホルモンの定義もあやふやで、何が環境ホルモンなのかはっきりしていません。環境省が環境ホルモンと疑われる物質のリストをSPEED'98で公表しましたが、このリストは廃止されるそうです。間違いだったからです。そんな訳ですから環境ホルモンを出している企業は無い、が正しいと思います。PRTR法で、365の物質がどこから出ているか公表されています。企業のみならず、一般家庭から出ている量も記載されています。一般家庭から出る化学物質の方が多い事に気付かれるでしょう。化学物質が出ていること自体は、あまり問題ではありません。何故なら、空気も水も、食べ物も、私達人間そのものも化学物質なのですから。「化学物質」とは何かも調べてみてください。
「環境」で本当に何が問題なのか考えて見てください。

回答に対するお礼・補足

ののさん、お返事ありがとうございます。驚くと同時にとても勉強になりました。確かに環境ホルモンといっても身の回りには様々な科学物質があふれていて、具体的に答えを出すことはできないのかもしれないと思いました。今の環境ホルモンの排出量では問題ないという意見や、早急に取り組むべきだという意見が混在していて本当のところはどうなのか、それもやはり答えを出すことは無理なのかもしれないですね。ののさんがおっしゃったように、もう一度、何が問題なのか考えてみようと思います。

No.6283 【A-4】

Re:環境ホルモンについて

2004-06-09 21:01:46 阿見悟

14ばんさん、A-3の回答に対するお礼の欄に「98年ごろは環境庁からSPEED98が発表されたこともあってデータが集中していますけど、2001年以降のデータというのはなかなかありませんし、そもそも環境ホルモンという言葉自体最近耳にしなくなったように思います。」と書かれていましたが、その理由は次のホームページをご覧になればよく理解できると思います。参考にしてください。
@元東大教授現国連大学副学長安井至先生のホームページ「市民のための環境学ガイド」の「環境ホルモンの終焉02・22・2003」http://www.yasuienv.net/EDCFin.htm
A横浜国大教授・産業技術総合研究所化学物質リスク管理センター長中西準子先生のホームページ「中西準子のホームページ・雑感262−2004.6.8『千手観音』」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/

回答に対するお礼・補足

阿見悟さん、せっかくお返事いただいたのにお礼を言うのが遅れてしまってごめんなさい。載せていただいたホームページ、さっそくみてみます!「環境ホルモンの終焉」というタイトルからしてもう問題視されていないのかと不安になりますが・・・ なぜ最近環境ホルモン問題が騒がれなくなってきたのかということもとても気になっていたんです。教えて下さって感謝します!ありがとうございました。

No.6174 【A-3】

Re:環境ホルモンについて

2004-06-04 10:47:16 ちしゃ

このQ&Aでも何回か説明されていると思いますが、
環境ホルモンはまだ研究途上であるため、そもそもどの物質が
環境ホルモンなのか。どんな生物にどのくらい影響を及ぼしている
というような、定説が確立されている分野はまだあまりないと思います。
http://www.eic.or.jp/qa/?act=view&serial=5812

なお、PRTR法の対象物質中にビスフェノールAなど
環境ホルモン?と疑われている物質が含まれていますが
PRTR対象物質なら排出実態がある程度わかります

環境省 PRTRのページ
http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html

環境省 PRTR集計結果のページ
http://www.env.go.jp/chemi/prtr/risk0.html

物質ごとの図表を見る(全国・全業種集計)
http://www.prtr-info.jp/prtrinfo/chem.asp

ビスフェノールA 届出排出・移動量上位10業種
http://www.prtr-info.jp/prtrinfo/prefcmp/win_chem_stk.asp?prmDataYear=2002&prmGraphType=stk03&prmChemID=29

これをみるとビスフェノールAの場合は
化学工業やプラスチック製造業からの排出がほとんどです。

個別企業の情報ではありませんが、
横浜国立大学大学院 浦野・亀屋研究室/エコケミストリー研究会
身近な地域で出されている有害化学物質についての情報
す。http://env.safetyeng.bsk.ynu.ac.jp/ecochemi/prtr2001/chem/chem029.html
で全国各都道府県、または都道府県内各市区町村での各物質の
排出量と移動量およびそれらの合計量、地域での密度 等のデータがみることができます

回答に対するお礼・補足

ちしゃさん、本当にご親切なお返事ありがとうございました。環境ホルモン分野はまだまだ未開拓の部分が多いのですね。98年ごろは環境庁からSPEED98が発表されたこともあってデータが集中していますけど、2001年以降のデータというのはなかなかありませんし、そもそも環境ホルモンという言葉自体最近耳にしなくなったように思います。ちしゃさんが教えてくださったサイト、早速覗いてみます。ありがとうございました!

No.6166 【A-2】

Re:環境ホルモンについて

2004-06-03 23:05:23 papa

>環境ホルモンを多く排出しているのはどういう企業なので>しょうか。

どの範囲の物質を範疇に考えているかで変わってくると思います。
下水処理場はおそらく有力な排出事業所でしょう。それは処理場が排出しているのではなく、人間が排出するホルモン物質が流入してくるからです。経口避妊薬利用やホルモン療法を行っている人も少なからず存在する上、人間の存在そのものがホルモンを排出しているからです。私達が安い価格で牛乳を買うことができるのも、ハンバーガーが安いのも、牛丼が安く食べられるのも畜産業では性周期などを人工的にコントロールするためにホルモン物質が利用されているからです。
合成化学物質に同じような作用があると確認された物質もあります。そういう意味ではどこかの企業が排出しているというような捉え方で全体像を把握することは困難だと思います。

回答に対するお礼・補足

papaさん、お返事ありがとうございました。一概に〜企業がより多く排出しているとはやはり言えないのかもしれませんね。経口避妊薬のピルなどは人体には無害だといわれていますけど、使い続けていても絶対にそうと言い切れるのか何となく疑問が残るなあと思いました。とても勉強になりました。ありがとうございました。

No.6164 【A-1】

Re:環境ホルモンについて

2004-06-03 22:11:35 マサト


大学で学ばれているのであればご存知かもしれませんが環境ホルモンの主な種類として5種類があげられます。

(a)産業化学物質(合成洗剤、塗料、化粧品、プラスチック可塑剤等)

(b)ダイオキシン

(c)農薬(除草剤、抗真菌、殺虫剤等)

(d)医薬品(合成ホルモン)

(e)天然物質

これらのうち(a)(c)(d)の成分物質はたいてい化学メーカー、医薬品メーカーで化学反応させて生成されています。

その点から考えると化学メーカー、医薬品メーカーが排出する可能性が高いと考えられます。

測定データー等の裏付けはありませんが・・・

回答に対するお礼・補足

マサトさん、ありがとうございます!お礼を言うのが遅れてしまってごめんなさい。そうですよね、測定データ等はなかなか調べることも難しいでしょうし、断定することは無理なのかもしれませんね。お返事感謝します。ありがとうございました。

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