一般財団法人環境イノベーション情報機構
生ごみ処理機が本当に環境にいいか調べてるんですが
登録日: 2002年02月02日 最終回答日:2002年02月08日 ごみ・リサイクル ごみ処理
No.600 2002-02-02 21:16:20 ラビ
一般的な家電メーカーがで売られている生ごみ処理機にもいろいろタイプがあるみたいですが,特に電気を使用して生ごみを乾燥粉砕するタイプでは,生ごみの減少による二酸化炭素排出量の削減のほかにどのような環境へのメリットがあるのでしょうか?
家庭用の生ごみ処理機は容量が小さいため,業務用の生ごみ処理機と比べると電気使用の効率が悪いと思うのですが,もしかしたら,生ごみを処理して減少した環境負荷よりも,電気使用による環境負荷の増大のほうが大きいという危険はないでしょうか?
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No.607 【A-2】
Re:生ごみ処理機が本当に環境にいいか調べてるんですが
2002-02-08 18:03:35 君山銀針 (
http://www.eic.or.jp/QA/bbs02.php3?serial=327&sch_serial=338#338
の回答の中に紹介しています。
この回答を書いた際にはまだ情報をみつけていなかったのですが、京都大学の環境保全センターがごみ処理での温室効果ガス排出量を評価した研究についての情報が http://homepage1.nifty.com/eco/pdf/foodwaste_1999_10.pdf にありました。
この研究によると、ラビさんが心配されているように、温室効果ガスの排出が一番多いのが生ごみ処理機となっており、結論として「普及に際しては埋め立て地削減以外の意義づけが必要」とされています。(この研究で一番排出が少ないのはメタン発酵)
なお、生ごみ処理機のメリットとして社団法人 日本電機工業会 生ごみ処理機分科会 http://www.jema-net.or.jp/Japanese/news/gomi01.htm があげているのは、(1)減量した処理物は有機肥料として利用でき、ごみが「資源」に変わる、(2)家庭から排出されるごみの約1/2が生ごみ(重量比)であるため、ごみの減量化ができる、(3)ごみ収集所から生ごみが減少し夏の悪臭軽減やカラス、犬、猫などが寄り付きにくくなり、衛生的にある・・・の3点です。
(2)の部分をもっと詳しく考えると、埋め立て地消費削減のほか、処分場周辺への環境負荷低減、焼却量が減ることによるダイオキシン発生の抑制なども含まれると思います。
温室効果ガスの排出とダイオキシン発生のリスクというジャンルの違う環境負荷を比較することが必要になってきますので、どっちが環境にやさしいかという判断は現段階ではなかなか難しいと思います。
回答に対するお礼・補足
情報ありがとうございます
京大の論文みましたが,堆肥化は環境面ではぶが悪いようですね.
環境負荷以外の面も評価に入れて考えてみようとおもいます.
No.606 【A-1】
特に、環境に良いものとは、思えません。
2002-02-08 12:42:31 東大芦川 (
市町村にとっての、廃棄物処理のコスト削減とか、施設・設備の延命、収集運搬時の負荷削減などのメリットはあるでしょうね。施設・設備の延命等は、環境負荷削減の効果はあるでしょうね。
また、居住地の関係などで、飼料化や堆肥化をすすめるうえで、運搬とか保管でメリットのあるケースもあると思います。
私は、生ゴミ処理機というのは、環境問題ではなく、本質的には、廃棄物の処理の問題ではないかと考えています。廃棄物処理問題と考えるなら、環境面以外のことも含めての評価になると思います。それで考えても、有効なのは、うまく条件のあった一部のところのものではないかなあと思っています。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます
私の評価結果ではやはりCO2の排出は電気使用によるものが一番大きいようで,環境面ではやはりつらい状況のようです
環境負荷以外の面で,廃棄物での利点なども考えながら評価してみます
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