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環境Q&A

人体の許容量という時の人体について 

登録日: 2002年01月28日 最終回答日:2002年02月04日 健康・化学物質 有害物質/PRTR

No.593 2002-01-28 13:54:56 橋本ヒロ子

公害防止関係の規則などで人体の許容量というのがあげられていますが、人体とはどういう基準になっているのでしょうか?

女性問題の研究と教育と実践にあたっています。国や地方自治体の様々な基準が成人男子となっていることで、もっと弱い立場の子どもとか病人、障害者にとって生きにくい社会を作っていると思っています。環境でも同じことではないかと推定していますので、確認したいのです。ダイオキシンも含め多くの領域なのですが、この質問では1つしか選べないので、そのこともおふくみおきください。

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No.602 【A-1】

Re:人体の許容量という時の人体について

2002-02-04 11:19:17 東京都 / 君山銀針

ダイオキシンの人体への安全基準値については、毎日摂取し続けた場合でも、健康に影響を及ぼさないとされている人の体重1kg当たり1日の摂取量(耐容1日摂取量/TDI) という考え方を採用しています。

基準値「4pg-TEQ/kg/日」

また、この基準値設定の際には「最も感受性が高い胎児期における摂取の影響を指標とした」という説明がなされています。

ダイオキシンのTDI設定については下記を参照下さい。
ダイオキシンホームページ講座 http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/course/exec/ex_4_1.html

ダイオキシンの耐容一日摂取量(TDI)について(概要)
(環境庁中央環境審議会環境保健部会、厚生省生活環境審議会、食品衛生調査会 報告書概要 平成11年6月)
http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/TDI-gaiyo.html
http://www.env.go.jp/chemi/dioxin/TDI.pdf または http://www1.mhlw.go.jp/houdou/1106/h0621-3_13.html

海外の動向 ダイオキシンの健康リスクの評価 遠山千春(環境庁・国立環境研究所・環境健康部)
http://www.nies.go.jp/health/hriskj.html

化学物質などのリスクアセスメントの判定指標としては、「許容一日摂取量(ADI)」と「耐容一日摂取量(TDI)」があり、このうちADIのほうは、農薬や食品添加物など、その化学物質が人の生活にもたらしている便益と健康への影響との関係を勘案して設定される指標であるのに対し、ダイオキシンのように便益が考えられない物質に対しては、TDIのほうが用いられまるそうです。ADIも人の体重1kgあたりの一日当たりの量で表されます。

化学物質対策全般の動向については、環境省 化学物質対策の動向
http://www.env.go.jp/chemi/sesaku/ehs_idx.html

厚生白書(平成12年版)食品の安全性の確保と化学物質対策
http://wwwhakusyo.mhlw.go.jp/mhw/book/hpaz200001/hpaz200001_2_058.html などを参照ください。

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