堆肥中の微生物の種類について
登録日: 2013年06月25日 最終回答日:2013年07月03日 エネルギー その他(エネルギー)
No.39256 2013-06-25 12:26:15 ZWled1d 匿名希望
刈草を利用した堆肥化を行うこととなり、ある程度確立されている堆肥の作り方を、きちんとマニュアル化しようとしています。
その堆肥を作る過程で、堆肥を作るための微生物にはどんな種類がいるのかという疑問を持ちました。
この場合、微生物の種類まで特定できる試験方法はあるのでしょうか。
どの程度含まれているといった「量」を測定する試験方法はあるようですが、種類まで(優占種10種程度)特定する方法について、教えて頂ければと思います。
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No.39268 【A-4】
Re:堆肥中の微生物の種類について
2013-07-03 20:09:55 てぃーだ環感 (ZWld90
費用と時間をかけて微生物を調べても、それは、現在の微生物の状態ではなく、1週間〜10日前の堆肥の中にいた微生物でしかありません。
微生物の状態を完全にコントロールするのは、無理なので、マニュアル化する意味があるいか疑問です。
・例:マニュアルに「堆肥化の第1段階には、微生物の○○が優先していた方が良質の堆肥ができる」と記載しても、実際に堆肥を製造している時には、第1段階の優占種が判明した時には、既に、堆肥化は第2段階に入っている。
◎私が所有している堆肥製造に関連した書籍の中から、微生物についても分かりやすく記載されている本を紹介します。
・土壌微生物の基礎知識:西尾道徳著(農文協)
・堆肥・有機質肥料の基礎知識:西尾道徳著(農文協)
・発酵肥料の作り方、使い方:薄上秀男著(農文協)
・堆肥のつくり方、使いかた:藤原俊六郎著(農文協)
以上、参考にしてください
回答に対するお礼・補足
てぃーだ環境 様
ご回答ありがとうございました。
詳細に説明していただき、ありがとうございました。
分析することができるというのがわかりましたので、助かりました。
マニュアル化に微生物の記載はしないつもりです。
文献の紹介もありがとうございました。
参考にします。
No.39267 【A-3】
Re:堆肥中の微生物の種類について
2013-07-03 20:06:22 てぃーだ環感 (ZWld90
但し、いくつか、注意することがあります。
一つめ:微生物の定義を決めておくこと。
細菌だけで良いのか?糸状菌・酵母・変形菌・単細胞藻類(ラン藻・モネラ)、カビ、原生動物等々のどこまでを微生物とするのか?
次に、微生物の種類(同定)をどこまで細分化するのかを決めること。
菌であれば、「好気性菌」・「嫌気性菌」で良いのか?「条件的嫌気性菌」・「耐気性嫌気性菌」まで細分化するのか?または、固有種まで必要なのか?※遺伝子解析すれば、固有種まで判明します。
◎堆肥を作っていれば、分かる事なのですが、堆肥製造時の種々の条件により、微生物の種類・数が異なります。
堆肥製造時の初期(仕込み)=季節・天候・気温・湿度・原材料の水分量
切り返し時=季節・天候・気温・湿度・加える水の量
次の切り返しまで=日数・季節・天候・気温・湿度・湿度
◎また、堆肥化の各段階でも、微生物の種類・数が異なります。
例-1:糖化(糸状菌)→タンパク質分解(納豆菌・乳酸菌)→アミノ酸・タンパク質合成(酵母菌)
例-2:セルロース・ヘミセルロース分解→リグニン分解
★上記のように、堆肥製造時の条件、堆肥化の各段階により微生物の種類・数が異なりますので、マニュアルに微生物を記載するのは、簡単ではないように思います。
No.39265 【A-2】
Re:堆肥中の微生物の種類について
2013-07-02 14:43:12 分析おばさん (ZWlae3a
からhttp://jlia.lin.gr.jp/cali/manage/125/s-semina/125ss2.htm
まで良い堆肥生産のポイントを研究している方が神奈川県農政部農業技術課におられるようですので、こちらにも相談されてはいかがでしょうか。
ある環境や食品中の微生物の同定は、できるのですが、一つ一つの菌腫の同定にはお金もかなりかかります。この文献を読むと、細菌、真菌、放線菌とさまざまな微生物がお互いに影響しあって良い堆肥ができるようです。ですから、菌相についてはこういった文献を参考にされたり、研究者のかたに相談してみられるのも一つの手ではないかと思います。
回答に対するお礼・補足
分析おばさん 様
ご回答ありがとうございました。
リンクを貼っていただいた文献拝見しました。
「堆肥化」といっても、素人からするとなかなか調べるには大変な部分もあり、とても参考になります。
ありがとうございました。
No.39264 【A-1】
Re:堆肥中の微生物の種類について
2013-07-01 14:26:29 papa (ZWlbd18
堆肥製造では、C/N比とか含水率、発熱、通気切返しなどの外的条件をコントロールすることによって良い製品を得るというような考え方でよいと思います。
下水汚泥のコンポスト施設の維持管理指針でも生物種の特定については記載されていませんし、一般的には一次発酵が耐熱性の芽胞細菌で二次発酵が放線菌という程度の理解でプラントの運転が行われています。
堆肥の製造でしたら、農業試験場などにアドバイスをいただくのが良いと思います。
刈草原料だけではC/N比が大きすぎて発酵が進みにくいと思います。C/N比調整のために窒素源として畜糞、鶏糞などの添加が必要と思いますが、地域的に入手困難な場合は、石灰窒素などの添加を行う例もあります。
このQAではお望みのご回答が出る見込みはほとんどないと思います。
>刈草を利用した堆肥化を行うこととなり、ある程度確立されている堆肥の作り方を、きちんとマニュアル化しようとしています。
>その堆肥を作る過程で、堆肥を作るための微生物にはどんな種類がいるのかという疑問を持ちました。
>この場合、微生物の種類まで特定できる試験方法はあるのでしょうか。
>どの程度含まれているといった「量」を測定する試験方法はあるようですが、種類まで(優占種10種程度)特定する方法について、教えて頂ければと思います。
回答に対するお礼・補足
papa 様
ご回答ありがとうございました。
>一般的には一次発酵が耐熱性の芽胞細菌で二次発酵が放線菌という程度の理解
ということすら知らなかったので、勉強になりました。ありがとうございました。
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