一般財団法人環境イノベーション情報機構
土壌中に存在する鉛の形態
登録日: 2011年11月26日 最終回答日:2011年11月28日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.37717 2011-11-26 19:14:08 ZWld29 環境太郎10
鉛(Pb2+)は非常に溶解度積の小さい水酸化物 Pb(OH)2を形成しますが、
自然の土壌中に存在する鉛の形態を調べるとPb(OH)2は検出されないようです。
その理由を教えていただけませんか?
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No.37720 【A-1】
Re:土壌中に存在する鉛の形態
2011-11-28 20:22:35 筑波山麓 (ZWl7b25
>自然の土壌中に存在する鉛の形態を調べるとPb(OH)2は検出されないようです。
>その理由を教えていただけませんか?
「環境太郎10」さんへ。
鉛は、通常、硫化鉛PbSとして存在します。ほかに、PbCO3、PbSO4、PbCrO4などとして存在します。鉛は、空気中で酸化すると、まずPbO、次いでPb3O4になります。
ウィキペディアの「鉛」を参照ください。「多くの無機塩が水に不溶であるため水中でも腐蝕されにくい。」ので、Pb(OH)2は生成しにくいと考えられます。また、溶解度積のみで言うならば、二水酸化鉛よりの硫化鉛の方が非常に小さいと考えられます。
ゆえに、『自然の土壌中に存在する鉛の形態を調べるとPb(OH)2は検出されないようです。』なのではないでしょうか?
回答に対するお礼・補足
筑波山麓 様
環境太郎です。
お忙しい中、非常に分かり易い説明をして下さってありがとうございました。
納得できました。
本当にありがとうございました。
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