一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

リンを落とす方法を教えてください 

登録日: 2011年09月01日 最終回答日:2011年09月20日 水・土壌環境 水質汚濁

No.37444 2011-09-01 15:17:12 ZWle22 たぬ吉

オキシデーションディッチで水処理をしています。
4月から8月中旬まではT-N 1.0、T-P 0.03〜0.05で推移していた水質が、
8月中旬以降T-Nは1.2、T-Pが0.5まで上がり、色々な処置をしてみましたがリンだけが下がりません。

OD槽 2150㎥、流入400㎥/日、曝気6回×35分/日(最大99分で毎回のセットは同じ長さでしかできないタイマーです)、返送率250%、水温25度、MLSS 2900、RSSS 6000、余剰汚泥 3t/日、PACは放流に対して80ppm、放流水質…NH4-N 0.05↓、NO2-N 0.05↓、NO3-N 1.0↓、BOD 1.3前後で推移しています。水温は1度ぐらいしか上がっていません。
DOが抜けにくい為、現在MLSSを増やしている状況です。

接続されているのは一般家庭が主で大きい事業所、製造業はありません。

知恵・経験等不足の為、是非お力添えの程宜しくお願い致します。

総件数 4 件  page 1/1   

No.37498 【A-4】

御礼

2011-09-20 15:55:48 たぬ吉 (ZWle22

万田力さま、イニシャル泥さま、papaさま

今回不躾な質問にも関わらず、皆様から頂いたアドバイス大変参考になりありがとうございました。

自分1人では辿り着けない様な運転方法は大変勉強になり、皆様のおかげでスキルアップ出来た様に思います。

今後は自分の勉強不足を反省し、日々勉強していきたいと思います。
本当に今回見ず知らずにも関わらず、あたたかいアドバイスありがとうございました。

No.37490 【A-3】

Re:リンを落とす方法を教えてください

2011-09-17 22:52:42 papa (ZWlbd18

>知恵・経験等不足の為、是非お力添えの程宜しくお願い致します。

ODでそこまでやれればもう立派な一流の水処理技術者です。
装置としての限界もあることですし、目標はPACを順次減らしながら現状程度をめざしたらいかがでしょうか。
私が場長ならあなたの努力と仕事に取り組む真摯な姿勢に表彰状を差し上げたい気持ちです。
答えになっていなくてすみません。


回答に対するお礼・補足

papaさま
回答ありがとうございます。
papaさまのアドバイスを踏まえ、水質が落ち付き次第PACの添加量を順次減らす方向で考えております。
今回、水質(リン)が悪化したことに対して、安易にPACの添加量を上げた自分の知識の無さに気付く事ができ、これからも日々勉強していかなければと思っています。また解らない事があれば質問をすると思いますので、またその時はお力添えをよろしくお願いします。

No.37484 【A-2】

Re:リンを落とす方法を教えてください

2011-09-15 15:36:18 イニシャル泥 (ZWl8133

流量とO.D.容積から見て、設計の2割弱の過少負荷条件と思われますので、間欠運転は妥当な対応だと思います。曝気6回/日を均等に行おうとすると4時間サイクルになるので、最大99分のタイマーでどのように設定しているのか不明ですが、単純計算で曝気のべ時間が1日の15%あり、曝気停止後のDO残存を考慮すると、概ね流入負荷に応じた運転時間になっていると推察されます。リン除去については、流入も連続であれば、間欠時に再放出したリンがオーバーフローしてしまうので、凝集剤を使わない限り、現在の運転方法で0.5ppm以下に抑えるのはかなり難しいと思います。結局のところ、リンの残存濃度は、生物処理で残存したリンと添加したアルミのモル比に左右されると考えられますので、添加率が一定だとすれば、8月中旬以降、生物処理で固定されるリンの割合が減少していることが疑われます。お盆時期の負荷低下や、台風による豪雨などで、汚泥の自己消化が進みやすい条件となったことや、引き抜きを抑えて、MLSSをつり上げる方向に管理されていることなどが、要因の一つになっているのではないかと推測されます。対策としては、凝集剤の添加率を濃度に応じて変更するか、曝気時のみ、オーバーフローが生じるよう、曝気とポンプあるいはゲートなどを連動させる方法などが考えられます。



回答に対するお礼・補足

イニシャル泥さま
アドバイスありがとうございます。御礼が遅れて申し訳ございません。
現在、流入ゲートの調節が不可状態にありますが、イニシャル泥さまのアドバイスを参考に流入量の多い時間帯に合わせ曝気時間を変更し、様子を見たところ、リンの方は徐々にですが改善の方向に向かっています。(現在T-P0.11r/ℓ)
何分経験不足+勉強不足の為、今後もつまらない質問をするやもしれませんが、何卒よろしくご指導いただけますよう、お願いします。

No.37465 【A-1】

Re:リンを落とす方法を教えてください

2011-09-06 20:36:14 万田力 (ZWl3b51

 純粋なOD法では運転の仕方によって脱窒はできても、脱リンは困難です。
 信じられないくらい処理水質が良く、きっといろんな工夫をした結果ということでしょう。
 詳細を知らないと見当違いのコメントになるので、皆さん回答を控えているのだと思いますが、お困りのようですので、呼び水として、あまり詳しくないものが戯言を言ってみましょう。

 間歇ばっ気をしているとのことですので、無酸素ゾーンを作っての脱窒ではなく、ばっ気停止時の嫌気状態の時に脱窒が行われているのだと思いますが、これだとリンは取込みと吐き出しを繰り返すだけです。
 十分な嫌気状態の後、ばっ気を十分行って沈殿槽へ移送するとか、ばっ気を止めたOD槽そのものを沈殿槽として上澄みを放流する様なバッチ処理を行えばリンの除去は期待できるでしょうが、そのような運転が可能かどうか?記載されている施設の諸元を見ただけでは分かりません。

> 4月から8月中旬まではT-N 1.0、T-P 0.03〜0.05で推移していた

とのことですが、PACの注入量が「放流に対して80ppm」ということは、生物脱リンではなくPACの働きだけで脱リンしていることが窺えます。
 原水のリン濃度から必要なPACの量を計算してみてください。

回答に対するお礼・補足

万田力さま、回答ありがとうございます。
当施設、OD槽24時間水中プロペラが動いているのですが、その水中プロペラを手動で間歇運転して、嫌気状態を十分とってみることを試して見たところ、徐々にですが数値が落ちてきました。
当方経験・知識等不足している為、万田力さまからのご指摘、大変参考になりました。見ず知らずにもかかわらず丁寧かつ解りやすい回答本当に感謝致します。
今後も解らない事などあるやと思いますが、お力添えのほどよろしくお願いします。

総件数 4 件  page 1/1