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環境Q&A

BODの測定方法 

登録日: 2011年07月20日 最終回答日:2011年07月28日 水・土壌環境 水質汚濁

No.37327 2011-07-20 18:05:12 ZWle12 匿名

こんにちわ。

BOD測定方法についての質問です。
滅菌後の検体の為、予想されるBOD値が低く2mgO/l前後で植種を用います。この場合測定時に植種で試料を何倍希釈するか悩んでいます。

この場合は植種を使わず、亜硫酸ナトリウムで塩素を還元するのみでも適正な値はでるのでしょうか?

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No.37354 【A-3】

Re:BODの測定方法

2011-07-28 03:22:05 なんちゃって計量士 (ZWl9549

 希釈の有無に関係有りませんので当初コメントしませんでしたが、希釈の場合に注意すべき検査結果が出る場合があります。

 生物毒性のある物質が混入している場合に、有る倍率以上に希釈すると突然大きな消費量になり、その上の希釈倍率で酸素消費量が減少する結果が出ることがあります。
 小生はこの様な場合には、BOD検査不適合といたしますが、人により論議がある部分です。

 生物が正常に活動できる検水の場合には、希釈倍率が大きくなるにつれて消費量は見かけ上大きくなるのが正常で、酸素消費量が規定値に入っている検水瓶の数値を採用するのが正しい検査数値の出し方ですが、生物毒性物質が混入していると、過希釈しないと酸素消費が起こりません。
 この様な場合も不正規な検査といえます。

 補足しておきます。

回答に対するお礼・補足

的確なご回答に加えて、今回はアドバイスまでいただき恐れ入ります。未熟ながら次週より試験的な段階でBODの検査をはじめていくつもりです。

本当にお世話になりました、有難うございます。








No.37333 【A-2】

Re:BODの測定方法

2011-07-22 01:53:57 なんちゃって計量士 (ZWl9549

 希釈の有無で大きく検査結果が異なる場合に注意することがございます。この場合は検査結果の不連続でない、つまり貴方が危惧されている適正でない検査結果ですので注意して扱う必要がございます。
 その一つは、無生物状態のため酸素を消費しない場合です。
 もう一つは、栄養塩類などのバランスが極端に悪い場合に適切に酸素が消費されない場合です。
 最後は、希釈有でもよく起きるのですが、含まれている有機物などの種類と生物相が適合せずに適切に酸素が消費されない場合です。
 そのために排水などの場合には、放流口から数十分下流で採取するなどの工夫を致します。

回答に対するお礼・補足

再度、踏み込んだご回答をいただきありがとうございます。

測定箇所が浄化槽の為、排水箇所近辺の植種の採水はできませんが、処理施設の放流口となる河川からは採水可能なので、この方法も植種を使う測定パターンとして考えていきたいと思います。


No.37329 【A-1】

Re:BODの測定方法

2011-07-20 23:39:08 なんちゃって計量士 (ZWl9549

>こんにちわ。
>
>BOD測定方法についての質問です。
>滅菌後の検体の為、予想されるBOD値が低く2mgO/l前後で植種を用います。この場合測定時に植種で試料を何倍希釈するか悩んでいます。
>
>この場合は植種を使わず、亜硫酸ナトリウムで塩素を還元するのみでも適正な値はでるのでしょうか?
>


 何を持って適正な値と考えるかです。

 現在のところ、私の知る限りでは、必ず希釈を行なう必要があると考えている計量士が多数派です。私は場合(二分の一希釈をした場合、酸素消費量が規定を大きく下回る場合)により無希釈でも成立すると考えております。但し、希釈有と無では、分析の連続性はほぼ無くなります。
 また無希釈の場合、検水の性格により無含有生物に近い場合もあり、再現性が極端に悪くなる場合もあります。
 それに、植種をするともうしますが、0.1mlでも1mlでも加えれば理屈上は植種したことになります。そのような姑息なことを行なうのでしたら、いっそ入れないのも一つの考え方になります。

 今回のご質問の消費量のような場合一番悩む量かと思いますが、何れにせよ希釈か無希釈か、どちらかに統一しないと検査結果の連続性を考えると混乱を招くかと思います。
 いっそ、余り変化がないのでしたら、両方の2ボトル検査で両分析値並記という分析報告書もあるのではないでしょうか。依頼者とよくご相談されることが一番重要かと思います。

回答に対するお礼・補足

丁寧且つ迅速な回答ありがとうございました。

なんちゃって計量士様が回答していただいたよう、上司と依頼主と相談の上、植種の有無による両分析並記という方向で進めていこうかと考えております。本当にありがとうございました。

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