一般財団法人環境イノベーション情報機構
環境税について
登録日: 2003年10月09日 最終回答日:2003年10月16日 地球環境 地球温暖化
No.3646 2003-10-09 17:41:10 木村優介
現在,環境税について研究をしているものです.平成13年8月に環境省が発表している「地球温暖化防止のための税の論点
報告書」http://www.env.go.jp/earth/report/h13-05/01.pdfについてお聞きしたいです.
p8での「物価への影響」についてですが,炭素税からエネルギー価格への変化というのが,どのように算出したのかがわかりません.もし算出方法や,この値以外に算出の方法などを示した資料などがあれば紹介してほしいです.
細かくて申し訳ありませんでした.
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No.3706 【A-2】
Re:環境税について
2003-10-16 22:57:26 平井 (
君山銀針さんの説明に補足して、
>p8での「物価への影響」についてですが,炭素税からエネルギー価格への変化というのが,どのように算出したのかがわかりません.
報告書では、「100%価格に転嫁されると仮定」との記載があります。おそらく、単純に各エネルギーの炭素排出係数に炭素当たり税額をかけ算しているのだと思います。
例えば、以下の通り。
1ヶ月のガス代増加額[円/月]=1ヶ月のガス消費量[m3/月]×ガス1m3あたりの炭素放出量(排出係数)[炭素ton/m3]×炭素税単価[円/炭素ton]
ガソリン1Lあたりの増加額[円/L]=ガソリン1Lあたりの炭素放出量(排出係数)[炭素トン/L]×炭素税単価[円/炭素ton]
検証してみましょう。
報告書の表1.10から、
ガス消費量 34 m3/月
炭素税単価 30,000円/炭素ton
ガス代増加額 540円/月
であることが読み取れるので、
都市ガスの炭素排出係数を逆算すると、約530g-C/m3となります。
同様に、電力1kWhあたりの炭素放出量は、約97g-C/kWh
灯油 約700g-C/L
ガソリン 約630g-C/L
軽油 約730g-C/L
有効数字が少ないので、誤差は大きいですが、おおむね各エネルギー源からの排出係数として使われている値と一致した結果となっていることが分かると思います。
以上です。参考になれば幸いです。
回答に対するお礼・補足
こんなに詳しく・・・本当にありがとうございます.とても参考になりました!!
No.3690 【A-1】
Re:環境税について
2003-10-15 18:53:49 君山銀針 (
AIMについては
国立環境研究所
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/2/02-03.html
に紹介記事があり、
AIMの特設ページ(ただしすべて英文)
http://www.nies.go.jp/social/aim/
があります。
回答に対するお礼・補足
ありがとうございます.参考にさせていただきます.
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