排水処理で使用する消石灰水溶液

No.36442 2011-02-02 16:35:10 ZWlc64c 依正不二

当社では排水処理に消石灰水溶液を多量に使用します。
粉末で購入し、塔に貯蔵し、自動で溶解させて水溶液を作ります。
しかし、３カ月に１回ほどの割合で、自動溶解のトラブルが起こります。このため、粉末ではなく、液体として消石灰を購入したほうが良いのではという意見が出てきました。
個人的には液体はコストがかかりもったいないのではと思いますが、実際排水処理で使用される消石灰は、粉末で購入か、液体で購入かどちらが普通なのでしょうか？

No.36483 【A-4】

Re:排水処理で使用する消石灰水溶液

2011-02-07 22:25:59 BATA （ZWl5461

ちと余談かもしれませんが、水溶液にした消石灰は
空気中の炭酸ガスを吸収して炭酸カルシウムを生成します。
消石灰よりさらに溶解度が低いので、容器や配管の壁面に
スケール状に張り付くことがありますよ。

回答に対するお礼･補足

ありがとうございます。
消石灰のスケールはやっかいですね。
現在当社では、スケールが出来にくくなるよう常に消石灰溶液を循環（溶解タンク→配管→溶解タンク）しています。
ｐHが高くなった時バルブが開き循環配管からｐH調整槽に落ちるようにしています。
しかしバルブに消石灰のスケールが出来たり、短い配管ですがバルブから先の配管が詰まったりします。
消石灰のスケール防止に他に何か良い対策があれば教えてください。

No.36464 【A-3】

Re:排水処理で使用する消石灰水溶液

2011-02-04 20:21:19 papa （ZWlbd18

>消石灰に代わる、液体状のＰＨ調整と凝集剤の役割をもつ薬品はあるのでしょうか
工業スケールで使うなら、苛性ソーダと塩化カルシウムの併用でしょうが、コストはかなり上昇します。
消石灰を使う設計には何か意図があってのことだと思いますので、単純に切り替えればすむというものでもありません。
装置メーカーの考え方も聞いてみてください。
質問者の方の今までの内容をみると初めて業務に携わることになったようですのでぜひ法規を含めた基礎から学ぶようお勧めします。
公害防止管理者水質1種にチャレンジするのもよいと思います。
基礎から勉強するといっても高校理科程度の基礎知識があれば不自由はありませんし、よい参考書もあります。
参考：
(社）産業環境管理協会
「新・公害防止の技術と法規 2011」
「水質汚濁対策の基礎知識」
「公害防止管理者になるための化学の基礎知識」
http://www.biz.jemai.or.jp/pr/mgr_ipoll_ctl.html

回答に対するお礼･補足

ご丁寧にありがとうございます。
しっかり勉強します。

No.36453 【A-2】

Re:排水処理で使用する消石灰水溶液

2011-02-03 21:27:23 papa （ZWlbd18

>消石灰は、粉末で購入か、液体で購入かどちらが普通なのでしょうか？

普通はというよりほとんどが粉体で購入ですね。
その理由はA1回答のとうり溶解度が小さいため使用時はスラリーの石灰乳として使用するからです。一度にたくさん溶解しても攪拌しないと沈降してしまうので自動溶解(混和）装置は必須です。
石灰の利用はフッ素系排水処理には必須のポイントですし、フロックの核となったり、沈降性の良いフロック形成に寄与しています。また、脱水時のろ過助剤の役割もあります。取り扱いが面倒で汚泥量も多くなりますが石灰ならではの利点も多いと思います。
石灰乳として利用するので、当然ながらスケールなどによる閉塞は想定の範囲内ですので、装置の保守にあたる人は面倒がらず手間をかけることは必須です。
どんな素材にも利点、欠点の両方があり、それを理解して利用することは装置を動かす担当者にはぜひとも必要な資質です。

回答に対するお礼･補足

ありがとうございました。
消石灰に代わる、液体状のＰＨ調整と凝集剤の役割をもつ薬品はあるのでしょうか？もしご存知でしたら教えてください。

No.36448 【A-1】

Re:排水処理で使用する消石灰水溶液

2011-02-02 21:18:52 sumi （ZWl161a

消石灰は水に少ししか溶けませんよ。
市販されているとしても、コスト面で極めて不利になるはずです。
不具合を直す方が本筋で、遥かに効率的・経済的だと思います。

回答に対するお礼･補足

お礼が遅くなり申し訳ありません。
ありがとうございました。

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