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環境Q&A

下水道発生汚泥焼却灰の有効活用について 

登録日: 2010年06月04日 最終回答日:2010年06月10日 環境一般 環境アセスメント

No.34918 2010-06-04 11:44:04 ZWld537 改良土 壌寺

改良土を作成するに当たり、以下の成分+生石灰30%を混合したものを、70kg/㎥にて撹拌しようと考えますが、改良土の成分として適合しているか?また、ご相談させていただける、博士等がおられましたら、ご連絡いただきたいのです。よろしくお願いいたします。 

含水率 0.090% 亜鉛 2100mg/kg(乾) カドミウム 8mg/kg(乾) ニッケル 120mg/kg(乾)
鉄 62,000mg/kg(乾) マンガン 770mg/kg(乾) 鉛 87mg/kg(乾) 銅 700mg/kg(乾)
全クロム 150mg/kg(乾) 砒素 22mg/kg(乾) 総水銀 0.21mg/kg(乾) セレン 4.7mg/kg(乾)
ベリリウム ND バナジウム 200mg/kg(乾) ほう素 47mg/kg(乾) ふっ素化合物 76mg/kg(乾)

上記に生石灰を混ぜようと考えます。

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No.34969 【A-3】

Re:下水道発生汚泥焼却灰の有効活用について

2010-06-10 20:53:31 papa (ZWlbd18

少し言葉足らずだったかもしれませんので補足します。
改良土製造が行われている自治体の処理場はほとんど合流式で、汚泥中の土砂分が多く、一般的には分流式よりも金属濃度が低いのではないかと思います。また改良土の用途は公共土木事業にほぼ限定されており、将来のリスクについても十分な担保がとれる範囲内で利用履歴が管理さてれています。事業がPFIであるかどうかはプラントの減価償却をどうファイナンスするかという点でしか参考になりません。
公共事業で行われる限り原材料〜製品〜利用先、用途までがきちんと管理されているからこそ可能になっていると思います。
これを民間で処理業として行うとしても、原料や製品のの品質管理、利用履歴管理は業者任せになってしまい、何の担保もありません。
改良土業者さんをいくつか拝見したことがありますが、残念ながら現状では委託するのは難しいと思います。

回答に対するお礼・補足

何度もご回答いただき、感謝いたします。
そうなんです!民間で民間相手の処理業をやろうとしているのではないのです。ある地方自治体は、役所とPFIにて運営しておりますが、改良土の搬入・使用量が、事業の採算割れになりそうな時、補てんとして、役所が改良土を使用する工事を発注していただけると聞いたことがあります。勿論、等事業を行おうとしている自治体の近年の改良土使用量等よりファイナンスは致しております。やっている自治体がある以上、不可能ではない、必ずできる!という不屈の精神で、倒れてもただでは起きない・・・雨にも負けず・・・頑張ってまいります。

ただ・・・Papaさんには何度もご意見頂き、心より感謝いたします!ありがとうございます!

No.34939 【A-2】

Re:下水道発生汚泥焼却灰の有効活用について

2010-06-08 05:52:06 たそがれ (ZWla61d

下水道汚泥の焼却灰とは知らずに隣のスレッドに書き込もうとしました。消してしまった方がよいと思われます。

このようなものの再利用として焼成汚泥肥料が確立されています。
しかし、土壌改良資材のことはわかりませんので私自身A−1を参考にしていきたいと思います。

環境の立場でいうと
このようなものに対する法的な整備は遅れているものの、土壌環境基準(46号溶出)をクリアすることが半ば常識化しています。更に最近では土壌汚染対策法19号含有試験(1 mol/L塩酸浸出)まで課そうという気運も高まっています。

回答に対するお礼・補足

 ご回答、ありがとうございます!
 焼成汚泥肥料についても、調べてみます。
 『環境改善・循環型社会の構築』をまじめに考えております私といたしましては、簡単に妥協はできません。
 民で出来るものは民で!しかし、官庁の制約が多く、役人は責任をとりたがらない。多少の犠牲を払っても『どぎゃんかせんといかん』と大声で言える人おりませんか?(滑稽に見える?)個々に、環境の話をすると、みんな思いはあるのですがね・・・

 多方面より、『こんなことやってます!』的なご意見を頂ければと思います。

 イカガオモワレマスカ?

No.34936 【A-1】

Re:下水道発生汚泥焼却灰の有効活用について

2010-06-07 20:29:53 papa (ZWlbd18

下水汚泥焼却時に発生する流動灰(法的にはばいじんですが)を質問のような方法で資源化することはできません。
その理由は以下
@乾灰は極めて粒度の細かい粉塵状態ですので粉体のハンドリング設備がないと取り扱えません。加湿灰であっても水硬性はないので乾燥すれば乾灰と同じ状態になります。重機はもちろんパドルミキサーでも混和時の粉塵発生を考えると到底実用にはなりません。
A一般的な土壌に較べると鉛の含有比率が高く、石灰のようなアルカリ混和により鉛の溶出が多くなります。したがって土壌汚染対策上は極めてハイリスクです。(あくまでも推定ですが、鉛比率が高いのは水道用鉛管や下水管に使われているPVC安定剤の鉛化合物の継続的溶出の可能性があります)

ご質問のような提案をだいぶ前にいただいたことがありますが、上記のような理由で実現できませんでした。石灰混和程度の簡単な処理で再利用可能ならすでに自治体の建設部局で採用されているはずですがそうなってはいません。一部自治体で汚泥やばいじんの有効利用として石灰混和再資源化などの許可が出ていると聞いていますが、土壌汚染リスクを考えると工法として採用することはほとんど無理と思います。

回答に対するお礼・補足

『ありがとうございます!』心より感謝申し上げます。
本当にご回答を頂けると思えていなかったもので、「こんなに丁寧にお答えを頂けることに、恐縮すら覚えます」
 話は戻りますが、横浜市環境創造局が『PFI事業(その前は横浜市経営)』にて、焼却灰を土壌改良材として(生石灰を混合し)活用している事業を行えています。
 『平成21年度 特定調達品目調達ガイドライン(案)』(国土交通省)より、国土交通省にTELにて確認をいたしました。やはり[回答A-2]でした。横浜市の成分を確認しておりませんが、大きく変わるものではないと思います。何か、秘策でも・・・?

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