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環境Q&A

動植物油、鉱物油の分離について 

登録日: 2010年04月12日 最終回答日:2010年04月12日 水・土壌環境 水質汚濁

No.34552 2010-04-12 00:30:38 ZWl3e3c ken

n-Hex抽出物質からフロリシルカラムを使用して動植物油、鉱物油を分析しています。過去ログを拝見したのですが、鉱物油について教えていただきたく質問させて頂きました。

フロリシルカラムは極性の大きいものを吸着するので、極性のない(小さい?)鉱物油を分離できるとのことですが、動植物油でもフロリシルカラムを通過することはあるのでしょうか。(動植物油は無極性の化合物になることもあるのでしょうか。)
n-Hexに溶解する物質で、鉱物油以外にフロリシルカラムを通過する可能性があるものがあれば教えてください。

宜しくお願いします。

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No.34553 【A-1】

Re:動植物油、鉱物油の分離について

2010-04-12 06:33:31 たそがれ (ZWla61d

これに関連した研究発表を10年以上前にしたことがありますが、ミシン油や牛脂等、典型的なものは正確に分離定量されました。
動植物油脂はカルボキシル基が極性を持ていますので、ほぼカラムにとどまると考えてよいのではないでしょうか。
鉱物油についてはいろいろありすぎてわけがわからない、と思います。
たとえば、環式に枝が付いているもの、直鎖でも枝が大きいもの等、無極性とは言えません。これらは、動植物油脂としてカウントされるかも知れません。たまにおかしいな、と感じる事業所があることも確かです。
また、ヘキサンより少し沸点の高い溶剤が含まれていると、厄介なことになります。鉱物油に分類されるのでしょうが、分離前と分離後の2回加熱工程が入りますので、著しく揮発して小さな値になってしまいます。全ノルヘキから鉱物油の値を差し引いて動植物油脂を求めるわけですから、動植物油脂の値は実態より大きくなりますね。
このケースでは顧客への説明に苦労しました。

結局このような方法は、公定法ではありませんし、役所にも相手にされません。しかし、排水の公定管理には役に立つものと思われます。
顧客にそこを理解させることが大切だと思います。

回答に対するお礼・補足

たそがれ様

ありがとうございます。昨年投稿されているたそがれ様の過去ログも拝見させて
頂きました。

鉱物油の混入が考えにくいサンプルで鉱物油が検出されることがあります。このような事例もご経験おありでしょうか。

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