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環境Q&A

環境基準(COD) 

登録日: 2010年01月22日 最終回答日:2010年01月23日 水・土壌環境 水質汚濁

No.34023 2010-01-22 12:06:39 ZWlc48 山田

湖沼の環境基準にはCODの達成率があるのはなぜですか?
湖沼の環境基準はCOD、SS、DO、水素イオン、大腸菌群数がありますが、その中でも環境基準の達成率が載っているはCODです。
CODは湖沼を評価する場合にSS、DO、大腸菌数と相関があるので、湖沼をシンプルに評価できるからだと、自分では考えています。
何でもいいので、教えてください。よろしくお願いします。

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No.34031 【A-3】

Re:環境基準(COD)

2010-01-23 18:21:49 環境担当者 (ZWl471b

測定については素人ですが
質問と回答がかみ合っていないように思います

>湖沼の環境基準にはCODの達成率があるのはなぜですか?
>湖沼の環境基準はCOD、SS、DO、水素イオン、大腸菌群数がありますが、その中でも環境基準の達成率が載っているはCODです。

この質問は湖沼はなぜBODではなくCODなの?
という質問じゃないでしょう。

CODの達成率は報告されているけど、大腸菌とかpHの達成率はなぜ報告されないのですか?という意味と思います。

回答に対するお礼・補足

日本語が下手なので、上手く伝わりませんでした。環境担当者様の見解でほぼあっています。コメントありがとうございました。

No.34026 【A-2】

Re:環境基準(COD)

2010-01-22 20:54:01 papa (ZWlbd18

湖沼の環境基準にCODが採用された経緯はあまりよく知りませんが、以前湖沼調査を行った経験から少しコメントします。
湖沼の有機汚濁をBODで評価すると、内部生産によるプランクトンの呼吸による酸素消費により指標性がなくなってしまうとの説明がありました。(この説明は残念ながら実態を説明できていません。)
実際にBOD,CODの並行測定を行うと、プランクトンの増殖期にはプランクトン由来の有機汚濁はほとんどBODとして検出されませんでした。プランクトンの交替期には湖底に堆積したプランクトンの腐敗によって溶解性有機物が激増して見かけとまったく異なるBODとなることが多くありました。TOCで評価しようとしても、プランクトンの粒径がかなり大きく、ホモジネートしてもバラつきの大きなデータしか得られませんでした。
CODはかなり検水量をたくさん必要とすることが幸いして、プランクトン増殖の指標であるSSやクロロフィルとの相関がよく、見かけの水質とデータのマッチングに優れています。
現在では、下水道整備によって、かつてのようなミクロキスティスで埋まってしまうような湖沼は激減してその面影もなくなってしまいましたが、有機性汚濁の指標としてのCODがその使命を終えたという状況ではないと思います。規制値や環境基準にCODが適切かという点には疑問を感じますが、湖沼の環境基準、内部生産、負荷量の見積もりとしてはそれなりに実態を反映していると思います。

回答に対するお礼・補足

実体験に基づいた回答ありがとうございます。

No.34025 【A-1】

Re:環境基準(COD)

2010-01-22 18:48:54 おせんち (ZWlb24a

 海域についても、湖沼と同様にCODで評価しています。理由は、同じものです。「なぜですか?」と疑問に感じている理由が分かりません。例えば、河川は、BODで環境基準を評価するのに海域や湖沼は、BODではなく、なぜCODなのか、と言うことなのでしょうか。
 環境基準の評価は、75%値の達成率と年間平均値で評価する場合と、健康項目のように最大値で評価する場合があります。
 おっしゃるように他の項目と相関があるからCODを採用したわけではありません。水域の有機汚濁指標としてBODとCODがあります。これらは、水質汚濁の総合指標として、少々の問題も抱えながらも重要視されています。主要な水域については、数十年間以上のデータが揃っています。環境情報として長期間のデータが揃うと言うことは貴重なものです。有機性炭素の測定方法は、簡便で精度の良い機器分析がありますが、過去との情報の断絶が生じます。
 BODは、5日間生物化学的酸素要求量と決められているので、海域や湖沼のように5日以上滞留している水の指標として適正かどうか、という課題があります。5日過ぎても生物学的に分解しにくい有機性汚濁が残っているのではないか、それらは、BODで捕らえられないのではないかということから、CODで評価しようと考えているはずです。もちろん、BODも測定しようと思えば出来ます。
 また、日本の河川は、5日間もかかって海域、湖沼に達することはなく、精々1日2日の内に流達してしまうでしょう。しかし、海外の河川環境と比較する上で同じ指標でないと具合が悪いので5日間BODを使っています。
 この辺りの情報は、幾らでも残されていますので、自分で調べてみましょう。付随して、より多くの情報と環境の複雑な仕組みなどの知識が得られると思います。

回答に対するお礼・補足

詳しい、説明ありがとうございます。

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