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環境Q&A

全窒素とは? 

登録日: 2010年01月18日 最終回答日:2010年01月29日 水・土壌環境 水質汚濁

No.33996 2010-01-18 11:15:53 ZWld03c うめ

全窒素とは、有機体窒素と無機体窒素(硝酸性、亜硝酸性、アンモニア性)があるとのことですが、

シアン(CN)化合物中の窒素も含まれるのでしょうか?

全窒素とは、窒素を含むすべての物質中の窒素の総量として考えて
よろしいのでしょうか?

すみませんが、ご伝授いただけると幸いです。

よろしくお願いします。


総件数 4 件  page 1/1   

No.34084 【A-4】

Re:全窒素とは?

2010-01-29 20:02:48 BATA (ZWl5461

御社の工場廃水のシアン廃液について全窒素の分析を行ってみたらいかがですか?
というか、改善できそうな排水ラインで全窒素の測定してみることはできませんか?
関係なければ値が出ないし、関係あるなら値が出る。
その上で基準を超える排水ラインを別系統に切り替えるとかの選定はできると思います。

No.34020 【A-3】

Re:全窒素とは?

2010-01-21 22:37:56 火鼠 (ZWl8329


分析方法?環境問題?排水処理?意図がわからん。

分析方法なら、K-TはアンモニアNははいらないのでは?
だから、分析法は違うのでは??
きっと、ご存知なんでしょ?
シアン系で、窒素がうんぬん??
どんな意図があるの?
処理しないシアン=強毒性ですよね。 窒素(富栄養化)の話になりますか?

回答に対するお礼・補足

すみません。細かい説明が足りなくて。。。

廃液中のシアンについて全窒素分析に含む含まないについては

うちの廃液は下水に流れる前に、市の運営する前処理施設に一旦流し
処理をしています。その際、契約によりCNは400ppmまで排出する
ことができます。

ただ、来年度よりうちの市では全窒素の規制が追加され、上記記載の
前処理施設では処理できないことより規制がそのまま適応し、今現状
でオーバーし困っておりました。

めっき業はCNを多量に使用し当然廃液として出てきます。規制を順守する上で、
現在コストの一番かからず効率的な方法を模索し、調査する上でCN中の窒素が
全窒素に含む含まないは重要な部分です。

自分なりに調べてはいるのですが、分析に関しては初心者で皆様の意見が
聞きたく質問をしました。

皆様の意見は大変参考になり、ありがたく思っております。


No.34013 【A-2】

Re:全窒素とは?

2010-01-20 22:53:35 たそがれ (ZWla61d

環境基準や排水規制における全窒素とは明らかに有機体窒素、硝酸亜硝酸性窒素、アンモニア性窒素の合算値のみが目的になっているのは確かです。(総和法という分析方法からもわかります)
しかし、ご質問は「この分析方法でやったらシアンを構成する窒素は本当に窒素として検出されないの?」ということですよね。

これについては実のところJIS検討委員の中核となる方に少し前に聞いたことがあります。(業界では有名な方ですがあえてお名前は出しません)
結論としては「あまり突っ込んだ考察はしていない」ということでした。
理由は「おせんち」さんの回答に近いのですが、シアンの基準値が低いのでそれをおさえておけばあまり問題はないこと、またシアン以外にシアノ錯体やニトロ化合物等、きりがない等でした。

実際、全窒素の分析法はいくつかありますが、酸化あるいは還元して測る方法ですので、個人的には100%シアンがカウントされないとは言えないと思います。更に悪いことに分析方法の違いで差が出るような気がします。

だれか確認でもされていないのでしょうか。

No.33999 【A-1】

Re:全窒素とは?

2010-01-18 23:47:08 おせんち (ZWlb24a

 事例研究のようなご質問です。全窒素という言葉の意味合い
からシアンの窒素が含まれないはずはないとのお考えでしょう。
 何の目的で全窒素を測定するか分かりませんが、例えば、水
質規制に係る全窒素の測定方法などは、決まっております。
 既に、測定法が決まっている場合は、その測定方法で得られ
る値が全窒素になります。当然、妨害物質の影響も含れていま
す。 
 これから全窒素の測定方法を研究しようと言う時点であれば
考えられる限りの窒素を取り込もうと考えるかも知れませんが
全窒素の値を何の目的に使うかによって、試料中、どの範囲の
窒素を捕捉すべきかが決まるのでしょう。例えば、空気由来の
溶存窒素は、捕捉・測定しなくても良いだろう、などという考
えもあるでしょう。値の使用目的に応じて、不必要な窒素まで
取り込んでも、邪魔になるだけです。シアンの窒素を捕捉しな
いと目的を達成しないようでしたら、含めなくてはなりません。
 しかし、現行の全窒素測定法では、シアンが捕捉できないと
しても、測定する目的から、シアンを無視しても問題ないので
しょう。
 全窒素の中にシアンが含まれていたとしても、シアンは、別
途、独立した測定対象になっているのではないでしょうか。
 シアンの窒素がカウントされない場合の、不都合は、どのよ
うなときでしょうか。そのことが重大な意味を持つときは、測
定方法を改良して取り込むようにする必要があるかも知れませ
ん。

回答に対するお礼・補足

おせんちさん、ありがとうございます。

分かりやすい回答ありがとうござます。
今回の質問の目的は、来年度から排水の規制で窒素が追加され
今現在、規制値をオーバーしている状態でNを排出する工程の
別処理等の調査と選定しているところです。

めっき業なのでシアンを多く使用しており、そのCN中の窒素も
JISの工場排水試験方法の分析にて含まれてくるのかどうかが、
今後の調査、選定に重要でした。

おせんちさんの回答より、水質測定にかかわる測定でJISの工場
排水試験方法にて測定し、これにて検出されたものが全窒素とカウント
される。もちろんそれ以外の窒素もあるがそれは無視して構わないという
ことで判断しました。

JISの工場排水試験方法での全窒素とは?無機態窒素(硝酸性、亜硝酸性
アンモニア性)と有機態窒素(たんぱく質、アミノ酸、尿素等)の合計と
あるので無機であればその三種のイオンによるものなのでしょうか?

重ね重ね質問してしまいすみません。

別処理の選定にてCN中の窒素が水質規制の全窒素に係るかどうかが重要な
部分となり、今回の回答かなり助かりました。

ありがとうございます。





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