一般財団法人環境イノベーション情報機構

ヘルプ

サイトマップ

メールマガジン配信中

環境Q&A

インドフェノール青・アンモニア態窒素定量で 

登録日: 2003年08月29日 最終回答日:2003年09月04日 水・土壌環境 水質汚濁

No.3349 2003-08-29 12:27:22 pk2

JISのアンモニア態窒素定量で使う
ナトリウムフェノキシド溶液には
100mlに12.5gのフェノールが含まれます。
試料1mlにつき、1mlのナトリウムフェノキシド溶液を
使用するのですが、これは有機廃液として
廃液タンクにでも保存しなければならないのでしょうか。
反応してるから、多量の水で薄めて流せば?
とも聞いたのですが、どうでしょう。

総件数 2 件  page 1/1   

No.3393 【A-2】

Re:インドフェノール青・アンモニア態窒素定量で

2003-09-04 16:38:51 あらかわ

検査機関にお勤めの方でしょうか?もしそうならば
JISに則ってやるしかないかもしれませんが...

フェノールの変わりにサリチル酸ナトリウム(SA)を用いる
方法が色々紹介されています。

例えば、
Willis et al. (1996) J. Agric. Food Chem 44 1804
はケルダール窒素の定量をSAを用いて行っています。

また、海水のサンプルでは
Kanda (1995) Wat. Res. 29 2746
でSAとは違うo-phenyl phenol(OPP)を用いた方法が
紹介されています。
SAもOPPもフェノールに比べたらずっと安全な化合物です。

また、インドフェノール法の総説として
Searle (1984) Analyst 109 549
があり、色々な応用場面が紹介されています。
これは一読をお勧めします。

元環境計量士さんがおっしゃるようにフェノールはクロロ
フェノールを生成するし、フェノール類の排水基準は厳しい
ので流したりしないようにしてください。


回答に対するお礼・補足

判りました。
フェノールを使わざるを得ない場面では、
きちんと廃液として処理したいと思います。
ありがとうございました。

No.3381 【A-1】

Re:インドフェノール青・アンモニア態窒素定量で

2003-09-03 13:01:37 元環境計量士

環境試料の分析法では、このように環境負荷や作業者の安全を無視した無謀とも思える分析方法がかなりあります。
フェノールを次亜塩素酸ナトリウムと反応させるため、多量の塩素化フェノールが生成します。除草剤原料として塩素化フェノール合成工程事故でダイオキシン類の飛散となった国際的にも有名な事件もあります。
臭気もかなりひどいので、いろいろ考えるよりも他の分析方法を選択した方がよいのではないかと思います。


公定法の分析方法を定める立場の方にも、分析廃液の環境保全方法を考えてほしいものです。
カドミウム銅カラム還元法などその最たるものです。

回答に対するお礼・補足

・・・そんなに危ないものだったとは。
フェノールを使うから危険だなぁとは思ってましたが次亜塩が絡むと塩素化フェノールが発生するなどとは知りませんでした。
えぇ、もう少しサンプル量があればアンモニウムイオン電極で測定できるのですが…。
別の方法を考えようかと思います。
回答ありがとうございました。

総件数 2 件  page 1/1