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環境Q&A

PHを調整するには? 

登録日: 2009年09月24日 最終回答日:2009年10月05日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.33417 2009-09-24 21:20:05 ZWlcc18 ギタリスト

工場排水でPH調整(チオ硫酸・苛性ソーダ)後に活性汚泥処理+液中膜分離して排水処理を行っている現場があります。最近発生した現象としてPH7前後に調整された流入水が活性汚泥処理のところでPH2.2になりました。MLSS濃度は9900です。PHが下がった要因と汚泥への影響・PH再調整の手法を教えていただけますか?

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No.33480 【A-2】

Re:PHを調整するには?

2009-10-05 20:37:50 orion (ZWl693b

流入水がどのようなものか判らないので憶測で回答します
pHが下がった原因については、流入水中に何らかの酸化性物質が混入し、チオ硫酸が酸化され水素イオンが多量に生成してのではないかと思います

確認方法は
pH5〜6程度になるように極微量のチオ硫酸を水に溶かした稀釈溶液を用意する
これを二つに分け片方に混入したであろう酸化性物質を含む排水を少量混ぜてそれぞれのpHを測定する
酸化性物質の影響でチオ硫酸が酸化されたならば他方よりもpHが大きく下がるでしょう

対策としてはチオ硫酸を稀硫酸に代えると良いと思われます
一般流通品の70〜75%硫酸ではpHの変動が大きい場合には10〜50%くらいの稀硫酸を使用すると良いと思います
10〜50%の稀硫酸を扱っている業者は少ないですが探せばありますよ

No.33441 【A-1】

Re:PHを調整するには?

2009-09-27 22:36:32 カンカン (ZWla82d

活性汚泥のpHが2.2まで低下してしまっては、活性汚泥はほぼ死滅しており、pHを中性に戻しても細菌の死骸が余計な有機物負荷になるだけで、害にしかならないのではと推測します。
つまり、ダメになった汚泥が有機物源になりますので、pHを正常に戻しても活性汚泥が過負荷になり、様々な弊害が生ずる可能性があります(DOが上がらない、過負荷による発泡、臭気、膜閉塞、処理水悪化、等々)
この状態では、処理水も相当悪化していたのでは無いでしょうか(pHの値だけでも、処理水とは呼べない水質ですが)

pH2.2になってしまった汚泥は廃棄し、再度種汚泥を投入して立ち上げるところから始めるのがもっとも良いでしょう。

排水によっては、活性汚泥中でpHが変化する事は珍しくありませんので(pH2.2は極端ですが)、曝気槽内のpHのモニタリングとpH調整手段を設けるべきでしょう。

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