一般財団法人環境イノベーション情報機構
オキシデーションディッチ法について
登録日: 2009年09月14日 最終回答日:2009年09月15日 水・土壌環境 水質汚濁
No.33323 2009-09-14 15:36:11 ZWlcb5d attun
下水処理について勉強中のものです。
小規模処理場で多く採用されているオキシデーションディッチ法は寒冷地でも処理が可能と資料で読んだのですが、なぜOD法は寒冷地でも適応ができるのでしょうか?
また都市では採用されない理由は広い面積が必要以外に何があるのでしょうか?
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No.33327 【A-2】
Re:オキシデーションディッチ法について
2009-09-15 19:34:11 papa (ZWlbd18
間違っていないと思います。
>下水処理初心者で内容を理解できておりません。
生汚泥と余剰汚泥を混合したもののほうが脱水性が良いということなのでしょうか?
そのとうりです。また、嫌気消化でバイオガスを発生させて汚泥の減量化とエネルギー回収を行う際にも生汚泥のほうが有機物含有比が大きく有利となります。
初心者ということですが、下水処理の基本をきちんと理解されており、更に設計や運転の詳細を学んで、水処理技術者として環境保全の実務にに貢献していただけることを期待しています。
回答に対するお礼・補足
回答ありがとうございます。
大変よくわかりました。
これからもコツコツ勉強していきたいと思います。
No.33324 【A-1】
Re:オキシデーションディッチ法について
2009-09-14 22:17:02 papa (ZWlbd18
国交省所管の施設に限定しますが、重力沈降を前提とした活性汚泥処理としては、高い汚泥濃度で運転できるよう設計されているため低水温時には低い汚泥負荷で運転ができるためです。
冬季水温5℃程度になる施設の運転のお手伝いをしたことがあります。
OD法という理由で適応ができるのではなく、設計基準がいろいろな点で低水温に対応していると考えていただいたほうが良いと思います。
農集排のODでは流量調整槽があるため、二沈の負荷が下水道規格よりも大きく高い汚泥濃度での運転は困難です。
>また都市では採用されない理由は広い面積が必要以外に何があるのでしょうか?
かなり高効率の曝気装置を使用したとしても、水処理電力原単位は1kw/m3程度です。標準活性汚泥ならこの1/3程度、硝化促進でも2/3程度で運転が可能です。また、ODでは発生汚泥が全量余剰汚泥であるために脱水ケーキ含水率に限界があり、焼却を前提とした汚泥処理ではかなり不利となります。(臭気対策では有利ですが)
いま日本で建設されているOD処理場は無終端水路を利用している以外の点では教科書的なOD処理場とはかなり異なっています。
機械攪拌装置の大きな酸素供給能力、池水深が大きい、二沈の水面積負荷が小さい、などを考慮すると単槽無酸素好気運転の活性汚泥処理と考えたほうが理解しやすいと思います。
流量変動に対して流量調整槽で対応するのではなく、二沈の水面積負荷と容量で対応するという考え方も独特のものです。
これらの結果として、低水温に対応できるようになったと考えたほうが良いと思います。
回答に対するお礼・補足
早速の回答ありがとうございます。
内容でわからないところがあるので御教授下さい。
>高い汚泥濃度で運転できるよう設計されているため低水温時には低い汚泥負荷で運転ができるためです。
低温水時、微生物の活動が鈍るが微生物の絶対数が多いため処理ができるというイメージは間違っていませんでしょうか?
>また、ODでは発生汚泥が全量余剰汚泥であるために脱水ケーキ含水率に限界があり、焼却を前提とした汚泥処理ではかなり不利となります。
下水処理初心者で内容を理解できておりません。
生汚泥と余剰汚泥を混合したもののほうが脱水性が良いということなのでしょうか?
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