一般財団法人環境イノベーション情報機構
生活廃水と下水処理場について
登録日: 2009年06月11日 最終回答日:2009年06月17日 水・土壌環境 水質汚濁
No.32475 2009-06-11 13:42:40 ZWlc154 とろめりー
私は現在大学で河川調査を行っており、ネットなどで調べ物をしていると、よく「河川の汚染源の8割が家庭廃水の影響によるものです」というような文章を見かけます。
このことについてですが、家庭からの廃水のほとんどは下水を通り下水処理場へと送られていると思います。
以前下水処理場にお願いして、下水処理後に河川へ放流される水の分析結果を見せていただきましたが、特に大きな汚染源となるような濃度のものは含まれていませんでした。
そうするとこの家庭廃水はどのようにして河川の汚染に繋がるのでしょうか?
下水が完備されていない地域限定のことなのかとも思いましたが、大阪の河川も家庭廃水の影響で汚れているというような事が書いてあったのでよけいにわからなくなってしましました。
稚拙な文章ですみませんが、お答えいただけたら幸いです。
総件数 4 件 page 1/1
No.32567 【A-4】
Re:生活廃水と下水処理場について
2009-06-17 22:57:41 火鼠 (ZWl8329
。
へ〜地域性は、わかりませんが、家庭排水って、みんな下水道なのかな?日本って国は、公害防止に企業が、真剣だから企業排水はわりときれい。だけど、家庭排水は酷くない?ましてや、最近の洗剤、溶剤たっぷり、殺菌剤たっぷりが売れてる。現場を、みたらいかがでしょうか?
よくはないはず、ようするに、公害基準には、合っているが、生物の生育には、だめ。ではないでしょうか?
No.32516 【A-3】
Re:生活廃水と下水処理場について
2009-06-12 22:20:21 おせんち (ZWlb24a
汚染の指標は、BODとします。
ある地域の排水量を100とします。その中のBOD負荷量も100とします。
排水量の90%が下水処理場で処理されるとします。90流入したBOD量の97〜98%が除去されて1.8〜2.7のBOD量が下水処理場から公共用水域に事業系のBOD負荷として流出します。この中には、元は家庭系のBODが含まれています。
一方、残りの10%の無処理の廃水は、BOD量10のまま公共用水域に流出します。公共用水域に流出したBODは、合計で11.8〜12.7になります。その内無処理のBOD量10の割合は、79〜85%になります。
事業系廃水は、下水取込率が高く、取り込まれないとしても、工場内で処理されてから排出される率が家庭系より高いでしょう。無処理の廃水のすべてが家庭系ではありませんが、そもそも下水処理場の流入水と無処理の廃水を合わせても家庭系の負荷量の方が多いはずです。
実際の家庭系負荷量の計算は、もっと厳密なものですが、家庭系の負荷が高くなるのは、そんな計算のからくりがあるのではないでしょうか。拙劣な説明になってしまいました。
No.32493 【A-2】
Re:生活廃水と下水処理場について
2009-06-11 19:19:09 zyoka (ZWl8915
http://www.env.go.jp/recycle/jokaso/data/osui-h19.pdf
19年度のデータですが、83.7%です。
これで、下水道、コミプラ、合併処理浄化槽、集落排水事業とメニューがあります。下水道だけではありません。
全国でのデータで言えば、残りの16.3%が雑排水を垂れ流しと言う状況です。
これが、河川の汚濁の原因となります。
日本の人口で言うと、約13000万人のうち2100万人あまりが汚水の垂れ流しと言うことです。一人当たりの水量は少ないですが、数がありますので結果として、汚濁の原因となります。
現況では、縛る法律がありませんので、下水道なり、合併浄化槽で処理を進めていかないとね。
No.32477 【A-1】
Re:生活廃水と下水処理場について
2009-06-11 14:13:27 たる吉 (ZWl47e
H15年度でしたが、ピンポイントで抜き出して見ます。
http://www.epcc.pref.osaka.jp/books/hakusho/h15/main/pdf/042.pdf
また、平成19年度の淀川左岸流域下水道普及率は89.2%とのことです。
後は、下水道に放流されない家庭排水は何が有るか(車両洗浄水等)等々・・・
総件数 4 件 page 1/1