浮遊物質について
登録日: 2009年05月26日 最終回答日:2009年05月31日 水・土壌環境 水質汚濁
No.32284 2009-05-26 12:49:19 ZWlc48 山田
下水道の処理した水(原水)をさらに処理(処理水)しています。
そこで、原水のSSは1.7mg/L程度、処理水のSSは0.2mg/L程度です。
SSに含まれる有機物などは除去できると思うんですが、COD.TOC.
T-N.PO₄-P.などの値がほとんど変化ありません。
これは、原水のSSが低いので、その結果が分析による誤差に埋もれてしまうからですか?
浮遊物質に含まれる有機物とは具体的にどういうものですか?
自分が調べたのは「プランクトンなどの生物の死骸や糞やその分解物、これらに付着する微生物などの有機物、粘土微粒子などの無機物が含まれている」と書いてあったのですが、割合は場所によって違うと思うのですが、下水ではどの程度なのか知ってる方教えて下さい。お願いします。
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No.32343 【A-4】
分析のことしか考察できませんが
2009-05-31 11:37:57 たそがれ (ZWla61d
SS中の成分についてはまともに答えられる能力はないのですが・・・
ここでいう原水は生物処理を行った処理水にあたるものですから、SS中の有機物の割合はかなり減っているのでしょう。
何が残っているか・・・?
CODのみならず強制酸化のTOC成分がSS中に無いということは有機成分はほとんどないことまでは確かのようですね。
回答に対するお礼・補足
丁寧な解答ありがとうございました。
No.32300 【A-2】
Re:浮遊物質について
2009-05-28 07:57:44 海鷲 (ZWl6216
浮遊物質に含まれる有機物は、調べられたとおり、「プランクトンなどの生物の死骸や糞やその分解物、これらに付着する微生物などの有機物」です。この他にも、腐植物質のように、水溶液のpHによって存在形態を変える有機物も存在します。例えば、フミン酸はアルカリ水溶液に溶解しますが、酸性の水溶液では不溶です。また、フルボ酸は、酸及びアルカリ水溶液の両方で可溶で、フミンは不溶です。
有機物の組成や割合は、それらの起源によって大きく異なりますから、その場で固有の組成として、各々確認することが望ましいのではないでしょうか。
回答に対するお礼・補足
そうだったんですか。詳しく教えて頂きありがとうございました。
No.32294 【A-1】
Re:浮遊物質について
2009-05-27 05:17:17 たそがれ (ZWla61d
処理水のSSが0.2mg/Lといっても何mL引いて何mgを測ったのですか。
それとも、現場据え付けの濁度等と相関がとれた自動装置のようなものでしょうか。
また、T-NやT-Pの濃度は? 分析方法は公定法ですか?
回答に対するお礼・補足
CODとSSはJISに載っているやり方で、ガラス繊維ろ紙(1μm)を用いています。SSの処理前は試料水1Lで、処理後は2Lです。JISには乾燥後の懸濁物質の量が2mg以上とありますが、それは満たしていません。水質がきれいすぎるのでかなりの試料水が必要になってしまいます。
SSmg/L(原水) 1.70, 0.90, 0.90, 1.00, 0.80, 1.10, 0.90
SSmg/L(処理水)0.10, 0.10, 0.05, 0.00, 0.00, 0.10, 0.20
T-Nmg/L(原水) 4.95, 5.15, 5.26, 4.55, 5.35, 5.75, 4.64
T-Nmg/L(処理水) 4.84, 4.96, 4.96, 4.36, 4.86, 5.55, 4.64
PO₄-Pmg/L(原水) 0.16, 0.17, 0.21, 0.18, 0.22, 0.18, 0.19
PO₄-Pmg/L(処理水)0.16, 0.12, 0.16, 0.15, 0.19, 0.16, 0.18
CODmg/L(原水) 6.12, 6.16, 5.28, 6.60, 5.32, 6.60, 6.64
CODmg/L(処理水)6.04, 5.76, 5.36, 6.48, 5.28, 6.00, 6.44
この時、原水の方が高い値を示した時はやり直したりしています。
除去はフィルターによる物理ろ過です。目的は再利用水を目指しています。
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