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環境Q&A

活性汚泥での重金属処理 

登録日: 2009年04月16日 最終回答日:2009年04月16日 水・土壌環境 その他(水・土壌環境)

No.31856 2009-04-16 09:51:19 ZWlc314 セイコー

セイコーと申します。

先日、勤務先の近隣にある下水処理場へ工場見学に行ったのですが、その時の説明内容で、『自社では嫌気無酸素好気法を取り入れており、BOD・リン・窒素はもちろん重金属も処理可能です』との説明を受けました。
私の認識では、活性汚泥では重金属は処理できないという認識であり不思議に思いましたので投稿させて頂きました。勉強不足で申し訳ございませんが上記の内容が本当のことなのか教えていただけないでしょうか。
またそのメカニズムも教えて頂けると幸いです。

以上宜しくお願い致します。

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No.31864 【A-2】

Re:活性汚泥での重金属処理

2009-04-16 23:57:07 万田力 (ZWl3b51

 下水処理場は、通常地方公共団体が設置・運営しており、見学者への説明で「自社」と言う言葉を使うことは考えられません。
 質問のとおりだとするとよほどいい加減な自治体でしょうが、質問に書いてある説明者の表現から想像すると、眉唾物の水処理プラントメーカーのデモプラント?と言う感じもします。

回答に対するお礼・補足

ご回答ありがとうございます。
説明の『自社』という表現は私が勝手なニュアンスで使用していました。申し訳ございませんでした。

No.31860 【A-1】

Re:活性汚泥での重金属処理

2009-04-16 20:35:44 papa (ZWlbd18

>『自社では嫌気無酸素好気法を取り入れており、BOD・リン・窒素はもちろん重金属も処理可能です』との説明を受けました。

この説明は正しくありません。重金属類の処理はできません。

但し、流入下水のような中性領域では不溶性の水酸化物を形成する金属元素もあり、土砂に含有される金属元素もありますので、これらはSSとして除去され結果として流入水よりも放流水の濃度が低いということはままあります。このことをもって活性汚泥で金属元素を処理するという表現は不適切と思います。ICPが使えるようになって、流入水から容易に低濃度の鉛(Pb)が検出できるようになりました。調べてみた結果としては土砂由来ではないかと推定しています。もちろん放流水では環境基準未満です。
活性汚泥に生物濃縮される有害物質としては金属元素ではありませんがひ素(As)があります。処理場に流入するひ素のほとんどが温泉由来であり、意図せずに汚泥に取り込まれることで全国各地の温泉地の処理場では昔からその対応に大変苦労しています。しかしこれも活性汚泥でひ素の処理ができるというふうには誰も考えていません。

本来なら、A2O処理場ではかなり優秀な水処理技術者が確保されているはずですが、説明に当たった職員が水質管理担当でなかったとか、包括委託になっていて自治体職員がズブシロだったとかの可能性もあります。
自治体の一職員が処理場の全てについてプロというわけではないので、間違った説明に気づかれたら遠慮なくそのことをご指摘いただくことも大変ありがたいことと考えています。
見学者からお尋ねがあって、知識不足で「わかりません」ということは自治体職員としては大変勇気のいることですが、わからないことをわからないと言えるようになるのはかなりの経験と深い知識が必要です。
案内者が若い職員でしたら是非とも適切なアドバイスをお願いします。

回答に対するお礼・補足

適切なご回答頂き誠にありがとうございます。たしかに見学に行った処理施設は新しくできたばかりの施設であり、説明をされた方も始めての工場見学者ですと言われていました。結果的に流入水より処理水の濃度が下がっており質問のごとく説明をされたのかもしれません。今後この様なケースがありましたら遠慮せず担当者様へ質問していきます。

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