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環境Q&A

活性汚泥について 

登録日: 2009年02月20日 最終回答日:2009年02月23日 水・土壌環境 水質汚濁

No.31345 2009-02-20 08:07:08 ZWlb93c 技術者の卵

いつもこちらでお世話になっております。

活性汚泥にて汚水を処理する場合、BOD容積負荷とBOD-MLSS負荷のどちらを重視するべきなのでしょうか?
もし、溶存酸素と固液分離は確保できると仮定した場合、可能な限りMLSSを高くする事で容積を小さくする事ができると思うのですが、その場合高MLSSでの運転で生物処理に弊害等の可能性はあるのでしょうか?

昨今、膜分離や高効率の散気管の革新により高MLSS運転が可能になっているとは思うのですが、そうなった場合、高MLSSによる生物処理への影響が気になったものでご質問させて頂きました。
もし、技術革新により高MLSS運転が可能になってきた場合、BOD-MLSS負荷は低くなりますがBOD容積負荷は高くなってしまうと思うのですがこの場合どちらを優先するべきなのか、生物処理さえ上手く行けばBOD容積負荷は気にしなくていいのでしょうか?

乱文で申し訳ありませんがよろしくお願いします。

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No.31376 【A-4】

Re:活性汚泥について

2009-02-23 08:09:20 技術者の卵 (ZWlb93c

クマムシ様、papa様

ご返答有難うございました。処理場の運転を考えているとついついミクロな視点になりがちなので今回も大変参考にさせて頂きました。
またこちらでお世話になる事はあると思うのでその時はよろしくお願いします。

No.31369 【A-3】

Re:活性汚泥について

2009-02-22 16:53:13 papa (ZWlbd18

ちょっとした誤解があるとあると思いますので、参考までに回答します。
>活性汚泥にて汚水を処理する場合、BOD容積負荷とBOD-MLSS負荷のどちらを重視するべきなのでしょうか?
前回答にもあるようにどちらをどうこうというパラメータではないので質問がうまく回答とかみ合ってないように思えます。
いずれの要素も、酸素供給、攪拌、固液分離といった単位装置と処理原水性状の前提があり、どちらを優先するといった問題の立て方自体に誤解があります。
容積負荷では処理装置のスペース上のファクターを見積もるためには意味がありますが、F/M比が全く考慮されていません。
BOD-MLSS負荷では、酸素供給、攪拌、固液分離が特定の条件下でしか意味を持ちません。
このような理由からどちらをどうするかという価値判断はなりたたないのです。
さらに言えば生物処理のF/M比というのは明らかに経験値であって論理的な裏付けがあるわけではありません。また、SSベースの汚泥日令とか余剰汚泥ベースのSRTとかも把握する意義は平均的な汚泥滞留日数を把握するために考え出されたもので、どちらが正しく実態を把握しているかといえば、原水の性状によって様々としか言いようがありません。

>もし、溶存酸素と固液分離は確保できると仮定した場合、可能な限りMLSSを高くする事で容積を小さくする事ができると思うのですが、その場合高MLSSでの運転で生物処理に弊害等の可能性はあるのでしょうか?

理論的には障害はないはずですが、単位装置がそれに対応できるかはわかりません。

>もし、技術革新により高MLSS運転が可能になってきた場合、BOD-MLSS負荷は低くなりますがBOD容積負荷は高くなってしまうと思うのですがこの場合どちらを優先するべきなのか、生物処理さえ上手く行けばBOD容積負荷は気にしなくていいのでしょうか?

基本的にはご質問のとうりですが、実負荷ではなかなかメーカーさんのおっしゃるようにはならないのが生物処理の難しいところと思います。

No.31358 【A-2】

Re:活性汚泥について

2009-02-21 19:13:48 クマムシ (ZWlb745

BOD容積負荷とBOD-MLSS負荷の計算式を見比べたら解ると思いますが、BOD-MLSS負荷はBOD容積負荷を内包しているのです。


>>技術革新により高MLSS運転が可能になってきた場合、BOD-MLSS負荷は低くなりますがBOD容積負荷は高くなってしまうと思うのですがこの場合どちらを優先するべきなのか、生物処理さえ上手く行けばBOD容積負荷は気にしなくていいのでしょうか?

認識が逆です。
まず前提として、処理施設のための十分な用地を確保することが難しいために、いかにBOD容積負荷を高めて運転できるか、という要求があるのです。
その要求に応える方法として、高MLSS運転への要求があり、それを実現するための、膜分離であり高効率な曝気方法の開発なのです。



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