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環境Q&A

コークス炉ガスの二酸化炭素排出量の計算 

登録日: 2003年08月06日 最終回答日:2003年08月14日 地球環境 地球温暖化

No.3116 2003-08-06 15:24:35 東京渋谷区匿名

省エネ法や、温暖化ガス排出量算出ガイドライン等で、CO2排出量の換算係数が示されています。最近、換算係数が改正されましたが、この中の「コークス炉ガス」のCO2換算係数ついて次の2点教えて下さい。

(1)改正前は、0.37tonC/千m3(1.357tonCO2/千m3)
   改正後は、0.23tonC/千m3(0.85tonCO2/千m3)
 こんなに違うものなのでしょうか?
(2)1990年の基準年の数値も新しい係数で計算しなおすべき
   なのでしょうか?

私の会社では、1994年に「コークス炉ガス+灯油」を「都市ガス」に切り替えました。改正された係数で1990年の基準を計算し直すと燃料転換の意味は無かったどころか、改悪であったことになり、どう理解していいか解らず困っています。
どなたかアドバイス頂ければ幸いです。

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No.3195 【A-1】

Re:コークス炉ガスの二酸化炭素排出量の計算

2003-08-14 15:45:19 東京都 / 君山銀針

>(1)改正前は、0.37tonC/千m3(1.357tonCO2/千m3)
>   改正後は、0.23tonC/千m3(0.85tonCO2/千m3)
>  こんなに違うものなのでしょうか?

14年12月に改訂された新しい算定方法は燃料ごと・発熱量あたりの炭素排出係数を使用する方法に改められており、単位発熱量と排出係数が別に設定されています。
http://www.eic.or.jp/news/detail.php3?serial=4383
(平成15年7月に公表された事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドラインhttp://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/guide/index.htmlも同じ考え方)

この新方法に基づいた平成14年度 温室効果ガス排出量算定方法検討会の「エネルギー・工業プロセス分科会報告書」(14年8月)
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1408/ene_01.pdf
では単位発熱量は21.1 MJ/Nm3、排出係数は40.3g-CO2/MJ=0.0403 kg-CO2/MJとされていおり、これを掛け合わせると、850g−CO2/Nm3=0.850 kg−CO2/Nm3になります。
(事業者からの温室効果ガス排出量算定方法ガイドラインもこれと同様です)

ところでこの14年度温室効果ガス排出量算定方法検討会「エネルギー・工業プロセス分科会報告書」の「コークス炉ガス」の項(99ページ)では、このときの調査排出係数40.3g-CO2/MJと従来のインベントリ採用値(供給ベーストップダウン法)はほとんど一致しているとの記述があり、
その前の平成12年温室効果ガス排出量算定方法検討会排出係数一覧
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/santeiho/kento/h1209/02.pdf
をみても、コークス炉ガスは0.854kgCO2/m となっています。

0.37tonC/千m3(1.357tonCO2/千m3)というのはどこの数字なのでしょうか?

>(2)1990年の基準年の数値も新しい係数で計算しなおすべき
>   なのでしょうか?
>

また14年度 温室効果ガス排出量算定方法検討会の「エネルギー・工業プロセス分科会報告書」では平成2〜11 年度(1990〜99 年度)の排出係数についても、「過去のコークス炉ガスの排出係数を算定するのに必要なサンプルの入手は困難であるため、平成12年度の排出係数を用いることとする」としています。

回答に対するお礼・補足

君山銀針様
丁寧なご回答をありがとうございました。
詳細を再検討してみます。
お礼が遅れまして、失礼しました。

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