一般財団法人環境イノベーション情報機構
無機汚泥の線引き
登録日: 2009年01月15日 最終回答日:2009年01月15日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物
No.30865 2009-01-15 00:03:12 ZWlbf62 masa
砥石の原料を製造しているのですが。製造工程で湿式粉砕して、スラリー状にし、その後乾燥させて袋詰めした物を売っているのです。それで質問なのですが。
Q1.スラリー状で処分した場合これは、陶磁器クズですかそれとも無機汚泥ですか?
Q2.乾燥したものでまだ商品に手前の物を処分した場合は、陶磁器クズですかそれとも乾燥無機汚泥ですか?
Q3.商品を処分した場合は、陶磁器クズですかそれとも乾燥無機汚泥ですか?
Q4.スラリー状をフィルタープレスして処分した場合これは、陶磁器クズですかそれとも脱水無機汚泥ですか?
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No.30884 【A-3】
Re:無機汚泥の線引き
2009-01-15 22:01:10 万田力 (ZWl3b51
浄化槽汚泥は、含水率99%でも汚泥ですが、それを濃縮した含水率98%の汚泥でも世間常識では濁水程度です。
逆に、管理型の埋立処分ができる含水率85%の脱水汚泥は泥状と言えるかも知れませんが、少し柔らかめの粘土のようです。
また、産業廃棄物処理施設に「汚泥の天日乾燥施設」というのがありますが、これで処理した後のものは「乾燥汚泥」と称されており、乾燥しても「汚泥」には違いないようです。
即ち、「一般廃棄物はどのように処理されても有価物にならない限り一般廃棄物である」というように、汚泥はどのように処理されても汚泥のようです。(但し、焼却された場合は、燃え殻となるようですが……。)
私が先輩から教えられたことは、「由来が何であれ泥状であれば汚泥、一旦汚泥とされたなら、含水率がどのように変化しても、焼却やコンクリート固化等で全く別の性状にならない限り、廃棄物としての分類は汚泥のまま。」というものでした。
No.30879 【A-2】
Re:無機汚泥の線引き
2009-01-15 19:38:55 おせんち (ZWlb24a
1 材質・成分で分類
金属くず、紙くず、木くず、廃プラスチック類、ゴムくず、動植物性残さ、ガラス陶磁器コンクリートくず
2 性状・形状で分類
繊維くず、汚泥、廃酸、廃アルカリ、廃油
3 発生源で分類
ばいじん、燃えがら、鉱さい、動物の死体、動物のふん尿、処分するために処理したもの 以上
材質は、金属、プラスチック、ガラス陶磁器であっても、粉末状、泥状の場合があります。プラスチックでも液状、油脂状の物もあります。ばいじんは、粉末状、泥状です。動植物性残さには、油脂もあります。無機性汚泥、有機性汚泥、水溶性汚泥、廃酸、廃アルカリの成分割合は連続的です。繊維くずは、必ずしも天然繊維ばかりではなく混紡もあります。などなどさまざまです。
例えば、粉末状の廃棄物を材質から判断して、ガラス陶磁器くず、金属類等としたとき、水分を含んで泥状になったときに、種類を変更して汚泥とするのも、やっかいです。陶磁器は、水分85%以下にして埋め立てするというようになってしまいますので、初めから汚泥にした方が面倒がありません。液状の廃プラスチック類は、廃油として取り扱っています。湿式集塵機からの泥状のばいじんは、汚泥になるのでしょう。
粉末状、泥状、スラリー状の廃棄物をこれは陶磁器です、金属です、ガラスですといっても直ぐに承知できないのが普通です。2種類以上の廃棄物名に分類されそうな場合は、それぞれの処分基準を満たすように対応すべきです。おおむね、処理基準の複雑な方、厳しい方の廃棄物として判断する方が問題が生じないのではないでしょうか。
No.30872 【A-1】
Re:無機汚泥の線引き
2009-01-15 10:45:20 たる吉 (ZWl47e
泥状を有していれば「汚泥」、泥状でなければ「ガラス、陶磁器くず」と思います。
スラリー状、脱水後:汚泥
乾燥後:ガラス、陶磁器くず
http://www2.kankyo.metro.tokyo.jp/sanpai/guide/kind/example.htm
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