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環境Q&A

管理型処分場の原水について 

登録日: 2009年01月04日 最終回答日:2009年01月04日 ごみ・リサイクル 産業廃棄物

No.30791 2009-01-04 07:58:45 ZWla61d たそがれ

廃棄物処分場の水質検査を行っていますが、最近はISOの観点から依頼側もかなり正確な表現を求めてきます。
その辺もあり、モヤモヤしていることがあります。
廃止に向けた水質検査をする場合、管理型処分場の原水とは何を指すのか、ということです。
ネット検索すると「浸出液」「浸出水」「保有水」という言葉が出てきます。実際、私どもは以前から曖昧にこの3つの用語を使ってきたようです。
一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令では、維持管理の部分で「浸出液処理設備の維持管理は・・・」また、廃止基準の水質検査の部分で「保有水集排水設備で集められた保有水の水質が・・・」とあります。
一般的には、保有水と表面を流れた雨水が調整池に合流し処理後、放流というフローになると思うのですが、そうすると廃止に向けた検査ではどこで採取すればよいのでしょうか。
常識的に考えて調整池でよいと私は考えますが、皆さんのご意見をお聞かせください。

尚、同様な分野で他にも疑問がありますが、他にスレッドをたて、ご質問する予定ですのでよろしくお願いします。

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No.30792 【A-1】

Re:管理型処分場の原水について

2009-01-04 20:00:26 環境アドバイザーのひかる (ZWl954a

>ネット検索すると「浸出液」「浸出水」「保有水」という言葉が出てきます。実際、私どもは以前から曖昧にこの3つの用語を使ってきたようです。
>一般廃棄物の最終処分場及び産業廃棄物の最終処分場に係る技術上の基準を定める省令では、維持管理の部分で「浸出液処理設備の維持管理は・・・」また、廃止基準の水質検査の部分で「保有水集排水設備で集められた保有水の水質が・・・」とあります。
>一般的には、保有水と表面を流れた雨水が調整池に合流し処理後、放流というフローになると思うのですが、そうすると廃止に向けた検査ではどこで採取すればよいのでしょうか。
>常識的に考えて調整池でよいと私は考えますが、皆さんのご意見をお聞かせください。
>
 法律にはきちんと定義はなされていないように感じますが、個人としては浸出水と浸出液は同じ水を量の多寡により呼び替えているように感じます。
 保有水は浸出水(液)とは異なって、処理施設内に有る水を呼んでいると感じます。

 「保有水集排水設備で集められた保有水の水質が・・・」が言わんとしている水は調整池でなく、あくまで処理施設内に滞留している水を指していると判断すべきではないでしょうか。
 尤も、表流水がない晴天時なら集排水設備で集められた水と調整池に流れ込む水は同等でしょう。しかし、調整池の水は雨水で薄められていたり、逆に蒸発により濃縮されている場合もあるので、集排水設備で集められた水と同等とは言い難いと思います。

 上記は、個人としての感覚ですが、採水するなら調整池ではなく、集排水設備流末、又は採水用の井戸内での採取が好ましいと思います。

回答に対するお礼・補足

ありがとうございます。私見とはいえ、大変参考になりました。
法令内にはない用語なのに自治体職員でも「浸出水」と言ったりしており、ネット検索しても結構、浸出水や浸出液の水質、などで出てきます。
今、抱えているのは、互いに混ざり合わない3系統の保有水が雨水と共に調整池に合流するケースなんです。省令の表現は認識していたのですが、3系共測定対象にしたら大変だろうとの思いが働いたことも事実です。
自治体が調整池で良い、という判断をくだすならともかく、私などが判断するのは得なことではない、という認識を深めました。

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