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環境Q&A

排出権取引について 

登録日: 2008年12月30日 最終回答日:2009年01月18日 地球環境 地球温暖化

No.30774 2008-12-30 21:52:02 ZWl7b25 筑波山麓

先の「ためしき」さんへの排出権取引の回答をしていて質問してみたくなりました。

以前より、この排出権取引を勉強していて、私はこの排出権取引について疑問を持っております。すべての排出権取引が計算上のみでCO2削減量そのものが取引されております。しかも、金額が数千万円〜数十億円以上という高額の取引です。欧州はもとより、日本でも一部上場の大手企業がどんどん排出権取引を行いつつあります。

この排出権取引は、途上国から先進国まで、種々雑多の商習慣、文化を持つ国々間、企業間、個人間の取引です。通常、このような取引には、物品と金銭の1対1の交換が存在しますが、この排出権取引では、商品は二酸化炭素削減量という計算上の数値のみです。一方、金銭は実際にやりとりされます。まあ、電気使用量、燃料使用量等の数値は把握できるのでしょうが、実際の排出二酸化炭素量は計算上のみの数値(量)です。

一方、自動車でも、テレビでも、商品には価値(量と質)が存在します。同じ排気量であっても、カローラにシーマの料金を払う人はいません。ブラウン管テレビに液晶テレビの価格を払う人はいません。

このような検証がない・検証方法が決まっていない取引でこれほどの金額が動く場合、過去の経験では、詐欺、欺瞞その他の犯罪行為が必ず生じております。これを防止するためには、公的・具体的・トレーサブルな検証が必要です。ところが、いまだに排出権取引に、この検証という考えが生じていません(私の勉強不足かもしれませんが)。当然、検証の後には罰則も必要となりますが。

私は、これを心配し、この検証を事業化することを提案し始めております(残念ながら、今のところ社内で理解される方は極少数ですが)。また、将来の事業化を考慮して個人的にですが検証方法も研究しております。しかし、1私企業の事業化・儲けを超えて、取引をされる方々全体で、この検証について考えていく必要があると思っております。

EICネットでの質問が適切かどうか分かりませんが、排出権取引が急速に伸びている現在、その必要性を鑑み、同様に考えていらっしゃる方と議論してみたくなり、敢えて書きました。

皆さんは検証の必要性についてどのように思われますか?
また、この検証について何か動きがあるのでしょうか?
また、この検証について何かご存知の方、いらっしゃいましたらご教示ください。

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No.30924 【A-15】

Re:排出権取引について

2009-01-18 01:23:25 筑波山麓 (ZWl7b25

「Dr.ゴミスキー」さん、「Lake」さん、「環境担当者」さん、「おせんち」さん、「ronpapa」さん、「せららばあど」さん、「wmine」さん、「BATA」さん、「火鼠」さん、「ronpapa」さん、「まきまき」さん、「k11marimo」さん、貴重なご意見ありがとうございました。

柏手は「片手ではならず」です。皆さんのご意見を聞き、自分の考えを整理できる機会を得たことを感謝します。今後も、EICネット上で、皆さんと意見の交換をできることを楽しみにして締め切らせていただきます。



No.30885 【A-14】

Re:排出権取引について

2009-01-15 22:08:56 k11marimo (ZWlb828

敢えてちょっとずれた視点から失礼します。

排出権取引、排出量の検証はすごく必要だと思います。ただ、本当に確実に検証できるかどうか、検証にどれだけのコストがかかるか、その辺が問題だと思います。中小企業にとっては非常にコストや労力のかかる難しい問題で、かと言って中小企業のCO2排出量だって無視できないわけで、非常に心配しています。

投機的な価格の情報を懸念として考える方も多いと思いますが(自分もそう思っていましたが)、逆に価格が高騰すれば排出権を買うより削減技術を開発したり導入する方が安くなって結果的にCO2の排出量削減を加速させるのではないでしょうか?単純に喜べることではないですが、悪いことではないのかも知れません。

逆に暴落させる要因として、使った燃料を使ってないことに偽装したり、そういうのが発生した場合、排出権は暴落して誰も削減しようとしなくなるでしょうから、是非本当にきっちりと検証しなければ排出権取引をしてはいけないと思います。

是非とも、格安で間違いの無い検証方法を見つけていただければと他力本願ながらお祈りさせていただきます。

回答に対するお礼・補足

「k11marimo」さんへ。

閉めようと考えていたところ、返事をいただきありがとうございます。

「是非とも、格安で間違いの無い検証方法を見つけていただければと他力本願ながらお祈りさせていただきます。」
ありがとうございます。

微力ながらも、なんらかの貢献ができればと思っております。
いかなるアプローチをしていくか?……
今後も皆さんと意見の交換をし、機運をそだてていければ幸いと考えています。

No.30847 【A-13】

Re:排出権取引について

2009-01-11 17:21:10 まきまき (ZWlae13

アメリカのSO2の事例が出たので、浅学の身で申し訳ありませんが、一言。

確か1990年の改正大気清浄化法(CAA)では、従来の「有害」対策だけでなく、酸性雨という準広域な環境対策として、SO2排出枠取引制度が取り入れたはずです。
基本的な枠組みは、
 ・規制対象は火力発電所だけ(SO2排出総量の80%)
 ・削減目標は1990年水準比で1000万トン削減
  (1999年に890万トン)
 ・1999年段階からは恒久的な総量規制(キャップ)を実施
 ・削減技術が限定的で実施可能
  (燃料転換、低硫黄燃料化、排煙脱硫など)
 ・SO2の自動測定機も普及済みで「継続的な監視装置と記録」が可能

このような、実施&検証可能な(逃げも隠れもできない)枠組みがあったからこそ成果も上がったのだと思います。

これと比べて、CO2排出権の枠組みは、世界レベルで見た場合、
 ・規制対象業種は無し(CO2排出に関して何でもOK?)
 ・対象はCO2排出者ではなくエネルギー使用者
  (排出者対象のSO2規制とは大きな違い)
 ・一方でCO2吸収源提供者(植林事業等)の参加も想定
 ・削減目標は京都議定書で一応合意
  (ただし大量排出国の多くは未合意)
 ・削減に向けた具体の規制プログラムは無し
  (各国の内部での独自プログラムは整備中)
 ・測定装置、監視手法は未整備(または未統合)

筑波山麓さんのご質問にある「継続的な監視装置と記録」をいかに担保するのか、という点についても、アメリカのSO2規制の時とは大きな乖離があるように思います。
それゆえ、CO2規制では独自の枠組みを作らざるを得ないのではないかと。

整理できてない意見ばかりですみません。
もっと詳しい方のご意見も聞いてみたいです。どなたかよろしくお願いします。

回答に対するお礼・補足

「まきまき」さんへ。

ご意見ありがとうございます。

>それゆえ、CO2規制では独自の枠組みを作らざるを得ないのではないかと。

おっしゃるとおりです。
おそらく、どのような枠組みをつくるべきかを、明確に提示できる方はきわめて少ないのではないでしょうか?
今後、事件が生じるごとに枠組みを修正していくことになるのではないでしょうか?
そして、枠組みを修正するごとにビジネスチャンスが生じ、種々の事業が展開していくと推測しています。

No.30845 【A-12】

悲観論と楽観論。理想と現実など。

2009-01-11 01:47:07 ronpapa (ZWlba5

何度もスミマセン。
『現在の日本が考えているよりは、はるかにダイナミックに投機の対象になる可能性があると感じました。今回の経済危機の反省から可能性は低いと思いますが、そのような展開になったら恐ろしいですね。』とのご意見。
そうですね。恐ろしいですね。怖いですね。(故・淀川長治さんじゃないですが…)
でもそうしたい意思が働けば、そうなるのではないでしょうか。

【悲観論?】
日本の金融経済バブルは、右肩上がりの経済成長を前提にした未来からの借金システムの崩壊でした。
アメリカの住宅ローンバブルも、低所得層からの無担保融資によるネズミ講システムの崩壊でした。
排出権取り引きシステムはどうなのでしょうか。先進国同士によるCO2市場価格高騰を目論む環境ビジネスバブルにならないとは言い切れない気がしてきます。

【楽観論?】
しかし逆の見方をすれば(これまでの意見のように)、それでCO2削減を達成できるのであれば、将来への意味ある負担と言えるようになるかもしれません。
(その時点での貨幣バブル投資としてもいささか膨大過ぎる被害額となるかもしれませんが)
そして、再々度の金融経済バブル崩壊の津波に遭わなくてはならないとしても、その悲観的なシナリオに備える知恵が生まれれば、なんとか生き残ることが出来ると思います。
地球生物環境と子孫に対する罪滅ぼしの代償と考えれば安いものです。どのみち、人間が作った金銭貨幣でしかないのですから。本当に価値あるものは何か?価値を問うよりも前に大切なものは何か?を何度も何度も学び直さなくてはならないのが人間の性であり、宇宙と地球からの繰り返し教育でしょうか。

【まだ結論はありませんが】
先のwmineさんのA-7.が、私にとって分かり易いご意見でした。だからこそ、筑波山麓さんの問われる『排出量取引における検証方法の必要性』が重要だと思えるようになってきました。私の学んだ経営工学(IEとかQCとかVEですが)のセオリーは「言葉でなく数字に語らせろ!!」というものでした。金銭という不確かな数字ではなく、公正な監視測定記録の数値データで語ることが必要と思います。その為の費用はプライスではなくコストですから、必要経費と思いますが。

もっと、皆さんからの意見が聞きたい思いです。

回答に対するお礼・補足

「ronpapa」さんへ。

度々のご意見ありがとうございます。

排出権取引は、その目的から、エネルギー源の選択・エネルギー効率増の手段等々、広範囲にわたり、単に「CO2の濃度と量を測定すれば事足れり」とならず、その検証手段は多岐に渡ると推測されます。

当然、公定法又はそれに準じる方法はなく、今後、種々の犯罪的問題が生じるごとに検討されていくものと考えております。

それを想定し、適切な検証方法・手段を今から準備・提示していくことにより、将来のビジネスチャンスをものにするという企業があっても良いのではないかと考えております。
今、このビジネスチャンスにもっとも近い位置にあるのは、日本では、計量証明事業者(ISO/IEC17025取得業者)、計量機器メーカー(自動計測機器)、ISO14001審査機関等々ですが、いずれも、一長一短あり、人材、資金、手段、ノウハウ等のすべての手段を所有する企業は極めて少ないと考えられます。

いずれにしても、オバマ政権移行チームの宣言を考慮すれば、アメリカの京都議定書参入は近く、どのような展開になるか?注目していく必要があるでしょう。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&serial=19667&oversea=1

No.30839 【A-11】

Re:排出権取引について

2009-01-09 23:57:38 ronpapa (ZWlba5

○印は情報源となったサイトです。
●印が興味を持った内容の部分です。(これだけでもよかったのですが)

【1999年/約10年前の見解と情報など】
○(財)地球産業文化研究所(GISPRI) 〔Ex.モリゾーとキッコロの「愛・地球博」など主催〕
http://www.gispri.or.jp/menu.html
○21世紀への戦略的思考(世界資源研究所アレン・ハモンド)…邦訳本「未来の選択―21世紀に人類が創る3つのシナリオ」 監訳者:竹中平蔵〔旧大臣〕
http://www.gispri.or.jp/newsletter/1999/9907-1.html
●公開シンポジウム「Session1: 日米の温暖化対策について」、「Session2: アメリカの国内排出権市場」_平成11年(1999年)5月25日
http://www.gispri.or.jp/newsletter/1999/9907-3.html
※京都メカニズムに関する日米の温度差や、手法発想の基となったSO2排出量取り引きシステムとの類似と相違点を知りました。今の10年後の姿を知った立場で読むと興味深い意見内容も多く含まれて面白かったです。

【2008年/約10年後の現在の姿と意見】
○(環境省)排出量取引の国内統合市場の試行的実施について
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/det/dim/trial.html
○(経済産業省)CO2排出量の算定・表示・評価に関するルール検討会(CFP制度実用化研究会と併合)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/data/g81114aj.html
○産業構造審議会環境部会地球環境小委員会と中央環境審議会地球環境部会の合同会合(第32回__平成20年12月16日)
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/data/g81216cj.html
↓この中の末尾参考資料で、当日欠席された委員からの意見文書。
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/downloadfiles/g81216c18j.pdf

※前後の内容を読み比べてみると、京都メカニズムの持つ功罪と排出量取り引きシステムの矛盾についても類推できそうな気にはなるのですが、経済原理を利用するつもりが、逆にそれによって振り回される現状に至っているように思えてきました。
以上、マナー違反の2カラムに渡っての書き込み失礼しました。

回答に対するお礼・補足

「ronpapa」さんへ。

再度の貴重なご意見ありがとうございます。

この質問が2枚目に移動した時点で、皆さんの回答にお礼を兼ねて総括の返事をし、クローズにいたそうかと考えていたところです。

私も、「Lake」さん、「ronpapa」さんからの情報により「アメリカでのSO2削減に使われた手法」を勉強したいと思っております。

今後、アメリカが京都議定書に参加すれば、CO2排出権取引がCO2削減の補助手段でなく、主たる手段になる可能性がありそうです。

「規制緩和は正しい」という考えの下に、適切な経済コストを図る手段として大々的に利用され、排出権取引が「住宅ローン担保証券」と同様な展開になってほしくないですが、現在の日本が考えているよりは、はるかにダイナミックに投機の対象になる可能性があると感じました。

今回の経済危機の反省から可能性は低いと思いますが、そのような展開になったら恐ろしいですね。

No.30838 【A-10】

Re:排出権取引について

2009-01-09 23:52:06 ronpapa (ZWlba5

失礼します。まだオープン状態でしたので追加記入をお許し下さい。
このスレッドで筑波山麓さんが質問された『排出量取引における(継続的で公正な監視と記録による)検証方法の必要性について』までは言及され尽くしてはいないような気がします。
基本的には私も賛成派のつもりなのですが、計測検証方法についての具体的なイメージが持てないので難しい問い掛けとも感じた次第です。その為に、排出量取引という手法(方法論)自体に対する懐疑的な意見となってしまいました。

皆さんから寄せられた意見には、いろんな角度から見ること考えることの大切さを学びました。なんとなく、各論賛成総論反対といった意見が多いようにも感じましたが、すべからく環境問題については1つの最善策は無く、多くの次善策を考え実行することが必要…と、どなたかの言葉にありましたから、そうなのかもしれません。
それでも、裏を見過ぎて何もしない方々ではなく、日々それぞれの立場と役割りにおいて環境問題への取り組みを真摯に実践しておられる方々からの貴重な意見ですから、私自身はとても触発させられました。

その中で、Lakeさんの情報から「アメリカでのSO2削減に使われた手法」が排出権取引の発端だったことを知り、ずっと気になっていました。それを調べる過程で得た情報サイトを掲載します。
すでに皆様はご存知の情報とは思いますが、この10年間で何が変わって何も進展していないかを改めて知ることも有用と思い、私見を添えます。

No.30793 【A-9】

Re:排出権取引について

2009-01-04 20:30:47 火鼠 (ZWl8329

私には、高尚すぎてわかりませんが素人のひとこと。
まず、リーチとかのEUの規制。最近はスーパーリーチだか。変わったようですが最近は離れているのでよくしりません。某有名日本企業が槍玉にあげられ、とんでもない事態になった。でも、この規制良く読んでみると、EU国内で生産してれば、ほとんどすり抜けられるのでは?外国産製品の規制では?(保護貿易?)
CO2削減の必要性。地球温暖化におけるCO2の問題なんて30年前の雑誌にありました。
どっかの企業が、プロジェクトで砂漠に木を植えても、現場の住民が端から薪にしてしまうので、何にもならなかったことがあったような?かっこではなく。そこに生きてる人の生活を、守る算段までしなくては、絵に描いた餅より悪いのでは。確かに、優雅を極めている日本では、世界のCO2削減を強調したほうが、かっこいいんでしょうが。あいては、生きるために、暖が欲しいから燃やす。これ、止められない。
ましてや、架空の金が、実際の金になるんなら、お金のない国なら国を挙げてやるのでは?
これを、チェックする機能がないのに、乗っかるのは、いかに日本の企業が、お金持ちの、おばかなボンボンだとおもいますが?
日本の企業には、いいことやってる企業もおおいですが.おばかもおおいのでは?
国連に、チェック機能求めても無駄でしょ?では?どこに?そうなると。自分で作るしかない。世界に、言っておいて、自分の基準にしたがえ〜。これは、どんなにその、基準がよくても、日本人には言えないのでないでしょうか?
すいません。戯れ事になっちゃいました。

回答に対するお礼・補足

「火鼠」さん、返事をありがとうございます。

他の方へのお礼と重複するので返事を割愛します。
今後も、良い回答を目指して頑張りましょう。

No.30790 【A-8】

Re:排出権取引について

2009-01-04 00:30:50 BATA (ZWl5461

まず、回答になっていないだろうことをあらかじめお断りしておきます。

昨今の世界的な不況の流れはサブプライムローンという、何だか良く分からない借金が格付け会社にAAAの評価を受けて、世界中に広まったことに端を発していると認識しています。
その前は、オイルマネーと呼ばれる市場原理で日本の石油の値段が高騰しました。
排出権取引は、こういったマネーゲームの一つを「地球環境の為」という錦の御旗で覆い隠されたものという考えを持っています。
もちろん、CO2の削減は地球温暖化を防ぐためには必要という思いもあります。
ただ、「取引」という名を冠するだけに、投機の対象となれば、理想どおり先進国と途上国との間でCO2を削減を進める方向に進んでいくものか、疑問が残ります。

投機に規制をかけることは市場原理に反するという考えもあれば、イデオロギーを世界中で共有することができなければ、世界の統一基準など、できるわけがありません。

外交の下手なわが国のこと、自国の国益がどこにあるかをきちんと見ていかなければ、(例えば、世界中の信用を得ること(実際に得られるかどうかは別として)を国益と呼ぶ人もいるかも知れません)排出権取引に踊らされて、手痛いしっぺ返しを食らう気がしてなりません。

もっと、別の方法(石油の代替エネルギーの開発など)で世界に貢献する方がまっとうな道に思えてなりません。

回答に対するお礼・補足

「BATA」さん。

返事をありがとうございます。

「wmine」さんへの回答と重複する部分は割愛します。

日本は、世界の先進国で唯一、「原子力発電」を堅持した国です。誇ってよいことです。

また、「オバマ次期大統領は、アメリカは、今度こそ、石油中毒に別れを告げ、新しいエネルギー経済を追求しなければならないと強調。「21世紀経済再生計画」によって、再生可能エネルギー等への長期的な投資を行い、産業を活性化し、雇用を創出していくという考えを示し」ました。
http://www.eic.or.jp/news/?act=view&oversea=1&serial=19667

サハラ砂漠の太陽光発電も俎上にのぼっております。
http://nna.jp/free_eu/news/20080724eur001A.html

「BATA」さんの言われるような「もっと、別の方法(石油の代替エネルギーの開発など)で世界に貢献する方がまっとうな道に思えてなりません。」方向にすすんでいくのではないでしょうか

No.30786 【A-7】

Re:排出権取引について

2009-01-02 14:46:31 wmine (ZWl9357

排出権取引の対象となるものは、国同士の取引においては、一定のルールに基づいて、CDM理事会で確実に認証されたものであるため、いまさら検証すべきことではないと考えています。

企業間の取引では、それは自由契約ですので、極端に言えばどんなものでもありだと思います。それこそ社版が捺してあって何トン減らしましたよ、という私的な証書でも流通してしまうかもしれません。これは国内法で規制すべきことで、環境省が検証すべきことだと思います。

ところでCDM理事会でいくら厳密に検証しようと「排出権取引」は架空の取引に違いありません。もし仮に非常に強力な国が圧力をかけて空の認証を発行することも可能です。(輪転機を回してお金を刷るようなもの)

そして、これは最近全世界的に手ひどく痛手を受けた「金融債権」の一つに他なりません。架空の取引にさらにプレミアムがつくことが考えれます。

また、この制度は日本には不利益に働きます。(もうこれ以上国内で減らすことができず、お金を払って排出権を買うしかないため)

もし、検証するのであれば以上の、架空取引の可能性、新たな金融債権の危険性、特定の国に不利に働くこと、が喫緊の課題だと思います。

回答に対するお礼・補足

「wmine」さん。
ご返事ありがとうございます。

言われるとおりです。
私や多くの方々が既に気づいていることを、「優秀な人材・豊富な資金その他を抱えている企業、競争に勝ち抜いた選ばれた経営者、有能な経営陣がある、利益だけでなく、企業自身の業績、功績、態度、姿、振る舞い、あり方、生き方を讃えられ、それをすぐれている、価値があると自他共に認め、それを自らの尊厳、誇りに多くの価値を置いている企業」が
気づかないはずがないということです。

もし、気づかなければ、先見性がない・環境に価値を置いていない企業であるともいえます。気づいて、手を打たないということも同罪に近いと考えられます。

排出権取引で、初めての詐欺・欺瞞に会った企業と報道される不名誉、失われる金銭を思えば、打つべき手は多くあります。

自ら責任を担保するために、第二者監査という手段(第三者監査よりも有効性が高い)もあります。不正が見つかれば直ちに改善、改善が行わなければ契約打ち切りは可能な手段です。これに要する費用は、排出権取引で支払う費用を思えば、大企業であれば抱えているISO14001の監査陣、有効な手段(継続的監視と記録、抜き打ち監査・測定)との連携という有効性を考えれば、微々たるものです。

1企業の利益よりも、有効な「排出権取引」を維持し地球環境を守ることは最重要なことです。いずれは、この方向に向かうことと確信しておりますが、事件がある前にこれが当然となってもらいたいと考えております。

No.30785 【A-6】

Re:排出権取引について

2009-01-01 23:15:24 せららばあど (ZWl5a36

回答にならないかもしれませんが、情報提供と言うことで。

「排出権」取引ではありませんが、個別の排出量の検証に関して各省庁で検討が行なわれています。

経済産業省
「CO2排出量の算定・表示・評価に関するルール検討会」
「カーボンフットプリント制度の実用化・普及推進研究会」
http://www.meti.go.jp/committee/materials2/data/g81114aj.html
カーボンフットプリント(製品製造に至るCO2排出量をLCAの観点から算出するもの)の検討を進めており、「商品種別算定基準(PCR)策定基準(案)」等を見ると、経済産業省ではどうやら算定基準のJIS化を目指しているようです。

環境省
「カーボン・オフセットに係る透明性の確保、第三者認定及びラベリングに関するワークショップ」
カーボンオフセット(CO2排出量を、削減の取組みと相殺する手法)の検討を進めており、排出・削減の算定の方法や認証について議論されています。
http://www.env.go.jp/earth/ondanka/mechanism/carbon_offset.html
この中の、「カーボン・オフセットの対象活動から生じるGHG排出量の算定方法ガイドライン」によれば、環境省は独自の基準を作ろうとしているようです。

しかし、これまで皆さんのご回答にあるように、国際的にどのようなスキームで排出権取引が行なわれるのか、商取引の方法も、環境規制の方法も未定の状況では取引リスクが大きい。
一方で(それゆえにと言うべきか)、数多くのヘッジファンドが排出権取引に算入している状況では、取引価格自体が実体経済からかけ離れたものになる可能性があります。

事実、排出権取引価格の参考値となる「日経・JBIC排出量取引参考気配」によれば、7月初のトン当たり3900円をピークに低下を続け、ここ一月持ち直したものの、12月末で約1700円という状況です。

「温暖化対策」と言う名のビジネスに対して、もう少し冷めた目で事態を見る必要があると思います。それが本当の意味での「クール・ビズ」だと思うのです。

CO2排出量も多いうえに、車や家電製品などエネルギーを消費する商品を大量に輸出している日本が、地球温暖化対策を率先して進める責務はあると思いますが、何百億円もの排出権を税金で購入している現状を見ると、国家が、温暖化以上に商取引(経済的優位性の確保)にヒートアップしているように思えてなりません。

回答に対するお礼・補足

「せららばあど」さんへ。

情報ありがとうございます。
>「排出権」取引ではありませんが、個別の排出量の検証に関して各省庁で検討が行なわれています。

縦割り主義がすべて悪いとは思っておりません。指導し、正しい方向に導くことができる人がいないのが諸悪の根源と思っております。競わせて、自らが良いと判断したものを採用することは民間では日常行われていることですが、「官」ではそのまますべて採用、又は「足して2で割る」ことが日常行われていることが悪いのです。当然、人・金・時間がすべて倍となり、現在の赤字体質に繋がっていくのだろうと思っております。

>しかし、これまで皆さんのご回答にあるように……

そうですね。同感です。理想を持たず・金儲けがすべては、詐欺・欺瞞を働いてもバレなければ良い、だまされるのが悪い、につながります。人は、大きく舵をきるときは判断力が働きますが、「派遣労働を工場労働者にも適用する」拡大(小さく舵をきる)が今日のテレビで報道される事態になったように、少しずつ詐欺・欺瞞の方向に舵を切り替えていくときは気づかないものです。「せせらばあど」さんが言われるベクトルの延長方向に、将来の禍根があるように感じています。

>「温暖化対策」と言う名のビジネスに対して、もう少し冷めた目で事態を見る必要があると思います。それが本当の意味での「クール・ビズ」だと思うのです。
CO2排出量も多いうえに、車や家電製品などエネルギーを消費する商品を大量に輸出している日本が、地球温暖化対策を率先して進める責務はあると思いますが、何百億円もの排出権を税金で購入している現状を見ると、国家が、温暖化以上に商取引(経済的優位性の確保)にヒートアップしているように思えてなりません。

排出権取引をされる大手企業は、優秀な人材・豊富な資金その他を抱えています。経営者も競争に勝ち抜いた選ばれた方々であろう、これを補佐される方も利益だけでなく、企業の「自身の業績、功績、態度、姿、振る舞い、あり方、生き方を讃えられ、それをすぐれている、価値があると自他共に認め、それを自らの尊厳、誇り」に多くの価値を置いている方々も多いであろうと考えております。排出権取引を実施するとき、将来を見据え、取得した排出権が詐欺・欺瞞であった場合、金銭的な損失のみならず、そのような犯罪的行為にだまされ、図らずも加担したということにならないように自衛手段を講じる必要があると考えておられる方もあろうと推測しております。

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