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環境Q&A

端材、間伐材利用について 

登録日: 2008年10月26日 最終回答日:2008年10月31日 地球環境 森林の減少

No.30036 2008-10-26 13:16:36 ZWlbc34 エコガール


私は今割りばしを無くし、持ち箸がいいのではないかという企画をしています。
これには賛否両論があり、
割りばしを作るのは日本の間伐材利用であり、割りばしの消費量が減るのはよくないという意見もあります。そこには、今日本では間伐をしないが為に森林が崩壊しつつあるということがいわれていることを知りました。
しかし、現在中国の割りばしの利用が98パーセントで、間伐材を利用されてるとはいえないのではないかと思いました。


そこで、間伐材というものを
割りばしではなく、長く使える日本古来の漆などの箸の原材料に利用することはできないのですか?

そうしたらコストも減るし、中国からの輸入の割りばしも減り、海外の自然破壊にはつながらないのではないのかとおもうのですが・・・


間伐材・端材というものがあまりよくわからないため、
意見をいただきたく質問しました。

よろしくお願いいたします。

総件数 7 件  page 1/1   

No.30139 【A-7】

失礼のあった事をお許し下さい。

2008-10-31 23:17:02 ronpapa (ZWlba5

フジスギさんの紹介サイトをヒントに、間伐材の利用技術開発については全く不勉強の身でしたが、ちょっとだけ興味を覚えて検索を試みた結果いろいろと知ることが出来ました。
政治経済に翻弄される国内林業の歴史。北海道の真面目な割り箸屋さん。懐かしく見ることの出来た割り箸製造工程の紹介写真。森林風景の美しさなどなど…。
エコガールさんの考える一膳の箸から、何をどのように守るべきか、どのように変えなくてはならないのか。人間ゆえの愚かさと人間ゆえの知恵と工夫。人間だけの身勝手な価値観など必要ないのかもしれません。全て心のありようによって変えられる可能性も残っているはずだと信じましょう。
エコガールさんの考えるビジネスモデルも、その軸足をどこに置くかによっても発想は大きく広がるはずだと思います。コンテストの本戦通過を祈ります。

出張帰りで、お詫びが遅れてしまいました。
愛犬ヨーキーの"ろん"が尻尾を振って寄ってきてくれました。

No.30138 【A-6】

Re:端材、間伐材利用について

2008-10-31 22:27:09 k11marimo (ZWlb828

中国産を使うと環境破壊というのは短絡的過ぎませんか?
確かに、いろいろ調べる限り中国やロシア(中国が輸入する最大の相手国)は違法伐採が多く森林が減少しているとされていますが、適切に伐採された海外の木材であれば輸送エネルギーがかかりますが、それだって木材の持つ炭素と輸送のCO2発生量を比較すれば分かりますが、環境に優しくないとは言い切れません。

最近はごみを燃やして発電をしている自治体もあります。そうなると割り箸も捨てるだけで勝手にバイオマスエネルギーです。割り箸だって捨てたもんじゃありません。使ったら捨てますが・・・。一時期割り箸を断っていましたが、自分の使った割り箸が発電に使われていることを知って無駄遣いはしない程度に使うようになりました。

で、間伐材利用が進まない一番の理由は使用する目的が無いという意見が多いのですが、私個人の意見としては国の補助のあり方だと思っています。国の補助は「間伐をする」補助であり、期間が決まっていたりします。そうではなく、間伐で採算が取れるようにする技術開発の補助をすれば輸入木材を減らすことができるでしょう。

塗り箸は長く使えますが、その分時間軸を考えると消費量が減ってしまうことを考えるとどうなのでしょうか?

難しい問題ですが、そういういろいろな取り組みは非常に良いことだと思いますので、良い方向へ進むことを期待します。

No.30087 【A-5】

はじめての投稿のため

2008-10-29 19:00:23 フジスギ (ZWlbc37

ronpapaさん
決してやらせではありません。投稿するのがはじめてであり登録したのが重なったものと思われます。

しかし、仰るとおりネット上では、おかしなものが多く存在します。
問いも答えもチンプンカンプンの関係者のものではないかと思われるものや、間違った内容が氾濫しています。

現在間伐材の利用技術に取り組んでおり、間伐材については各種情報を収集しており、回答をしたしだいです。

割り箸について詳しく記載されているブログに
「だれが日本の「森と木と田舎」を殺すのか」
http://ikoma.cocolog-nifty.com/moritoinaka/
があります。参考まで。

No.30077 【A-4】

割り箸文化(?)も捨てがたい困った人間ですが…

2008-10-29 01:48:43 ronpapa (ZWlba5

すみません。文字数制限を越えてしまい、こちらからの問い合わせ事項が書き込めませんでした。
以下、続けます。

●ところで無粋な質問ですが、質問者の「ZWlbc34 エコガール」さんも、回答者の「ZWlbc36 みみ」さんも「ZWlbc37 フジスギ」さんも、皆さん同時期の入会登録ですか? でしたら、簡略なプロフィール紹介をしていただけると助かります。
自作自演とは思えませんが、同好の方々の意見提出の場にご利用されたのでは…との邪推でしたらお詫びします。
プロフィール紹介と、ご質問の背景を添えられることもマナーの一環となります。

●私は製造企業における環境管理者の身ですが、物作りと問題解決策を追究することの好きな変わった人間です。知識の乏しい経験だけの人間です。HNのronpapaは愛犬"ろん"(龍の北京語発音)から付けました。

回答に対するお礼・補足

大変申し訳ありません。

私は今大学2年生で、経済、経営について学んでいます。
今回はビジネスコンテストというものに出場する際に、調べてもなかなかわからないことがあり、質問させていただきました。

この企画はまだ書類選考中で、本戦に残れるかわからないのですが、私たちは自信を持って勧めていきたいとおもっています。

簡単に説明をさせていただきます。

お箸を販売

お箸を購入していただいたお客様には自社カードを発行

自社と提携を結んでいる飲食店に、消費者が、お箸と自社カードを提示すると
特別なサービスが受けられる


といったシステムを考えております。

実現には遠いですが、みなさんの意見を聞かせていただけて本当に参考になりました。

ありがとうございます。
補足で環境と少し離れてしまいますが、もしよろしければこのシステムについてのご意見もありましたら是非お願いいたします。

No.30076 【A-3】

国内割り箸生産者の悲哀と共に…

2008-10-29 01:33:56 ronpapa (ZWlba5

割り込み失礼します。
ちょっと面白い題材ですね。
箸は好きです。箸を使う文化を守る観点も大切だと思います。
ナイフとフォークとスプーンも便利ですが、箸文化というのは捨てがたい味があっていいですね。(味わう為の道具ですから当たり前か)
【記憶】
ご存知のように国内の割り箸生産者とその周辺の外注・内職産業までが軒並み倒産・閉鎖となったのは昭和末期の頃でしたか。
箸屋さんの多かった四国や北陸で、繊維基幹産業なども含めた円高による製造業の海外流出と国内産業の空洞化が進んだ時期でした。
【体験】
中学高校生の頃、私は割り箸製造を体験しました。祖父と叔父が経営する会社の手伝いでしたが、実に大変な仕事でした。
アイスクリームやキャンディの木製スティック類も同じ工程と手間をかけて作りました。国内材だけでなく、多くはロシアからの北洋材(白樺輸入材)が主原料ってご存知でしたか。
【意見】
その経験から判断しますと、
間伐材であれば箸への材料取りと加工は出来ます。でも、端材では無理だと思います。
私の割り箸製造体験では、皮むき作業をしてから熱湯浸漬を経て、そこから材料取りを始めなくてはなりませんでした。乾燥・切断・切削加工・再乾燥・磨き処理から、良品選別・箱詰めに各地の内職さん達へのトラック集配と、一膳の箸作りは割り箸と云えども大変でした。
そんな事ですから、割り箸を割る時の心持ちにも捨てがたいものがあります。私だけでしょうが(苦笑!)
【環境】
環境問題をCO2排出量の観点から言えば、少なくとも割り箸製造工程においてはあまり環境に優しいものとは言えないと思います。
しかし、その食の道具が、箸だろうとナイフ,フォーク,スプーンだろうと、木材,竹,樹脂,鉄メッキ,ステンレス製だろうと、製造工程から検証すれば同じかもしれません。(これは全くの独善的非科学的私見ですから、常連の皆様からは叱られそうです)
蛇足ですが、
国内の端材や間伐材利用の観点と共に、輸入箸製造工程の安全面検証の観点も加えていいのではありませんか。輸入食品問題と同様のことが起こるとは思いたくありませんが。エコガールさんの企画(?)実現には多角的な視点も必要と思います。

いずれにしても箸文化はいいですね。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。

やはり日本人ならではのお箸というものはいいですよね。
フォークやナイフを使わずお箸を使いたいという人もいらっしゃいますし、
某スパゲッティ屋さんではあえてお箸でたべていただく形をとっていらっしゃいます。

しかし、このような企画をした自ら私たちでさえも、割りばしの消費への関心があまりありませんでした。

ご返答していただいた皆さんが意識しているというのをきいて少し驚いたというのも率直な意見です。

ronpapaさんのおっしゃるとおり、さまざまな視点からこの企画をみることによってきりがないほど問題点が出てきました。

しかしそれをひとつひとつ解決したら、もっと自分の身の回りの生活環境等も見直していけるんじゃないかと思いました。


この企画はビジネスコンテストといったもので提出するもので
実現にはまだ遠いと思われますが、ご意見のおかげでとても参考になりました。


ありがとうございました。
またご意見等ありましたらよろしくお願いします。

No.30042 【A-2】

Re:端材、間伐材利用について

2008-10-27 12:30:24 フジスギ (ZWlbc37

端材は原木を製材したときにでます。木材の端の部分や、木材の丸みのある外側の部分です。細かくチップにしてボードや紙の原料となりますが、使われず捨ててしまうことが良くあります。

植林する時、混み合った状態に植えますから、大きくなったときに隣の木々がじゃまをして育ちが悪くなります。それらを適当な空間を確保するために木々を間引く、つまり間伐をします。成長に合わせ何回も間伐を繰り返し、残した木が優れた木に育っていきます。

昔は間伐材もいい値段で売れましたから、間伐が進みましたが、現在は利用がされず、間伐の経費が出なくなり、間伐されなくなってしまいました。国の補助金という税金の投入によりなんとかできている状態です。

さて、箸を割り箸か持ち箸かということですが、端材や間伐材の利用の面からするとあまり意味はありません。利用量が少ないことから全体からするとわずかということになります。

しかし、間伐による割り箸や持ち箸が国内で作られれば、その分木材加工業者にとっては利益があるわけですから、木材全体にとっては良い影響があります。

割り箸か、持ち箸かの問題は気持ちの問題と考えます。割り箸が木材を無駄にしていると考える人であれば、持ち箸を使えばよいし、割り箸が間伐材の利用を促進し林業によいと思えば、国産の割り箸を使えばよいと思います。

ただし、一方的に割り箸が悪いという考えには賛成できません。

端材や間伐材の利用は本来の木材としての利用を推し進めなければなりません。その努力が国もそれに携わる人たちもなされていません。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。

私たちも、間伐材が使用されておらず林業の衰退と、間伐された木材が放置されている現状を知り、この企画を推し進めてきました。

フジスギさんのおっしゃる通り、割りばしが一概に悪いということはないと私たちも考えておりますが、割りばしのいい部分と塗りばしのいい部分を持ち合わせたお箸をつくれたらと考えております。

そのために、
人々の意識改革、生活環境改革からおこなっていかなくてはいけないとも思っております。

私たちが取り組んでいるのは、ビジネスコンテストのようなもので、本当に事業を起こすことは私たちにはまだ不可能に近い状態ですが、こういった企画を出すことによって、どこかの企業が取り組んでくださったら、国を動かすきっかけにもなってくれるのではないかと考えております。

ありがとうございました。
またご意見等ありましたらよろしくお願いします。

No.30040 【A-1】

Re:端材、間伐材利用について

2008-10-27 08:29:58 みみ (ZWlbc36

割り箸の作り方や原料については知っていますが、塗り箸のほうがわからないので別の視点から・・

塗り箸を増産しても、中国産の割り箸使用を減らすことにはつながりにくい気がします。
割り箸の使用で大きいのは外食産業だと思いますが、
塗り箸を使えば、廃棄の手間は減りますが洗浄や交換に使う水・洗剤・人件費はぐんと増えます。排水も増えます。
小さいお店では特にそれは負担になるでしょう。

塗り箸は、繰り返し使えますがリサイクルにはむきません。
燃えるごみして焼却するしかありません。
割り箸では、最近燃料(ペレットや炭)にリサイクルしようという取り組みがありますので、それが進めばいいなと思います。
塗り箸は廃棄量がまとまらず、また熱量や、燃やしたときの物質のせいで燃料には向きません。

ちなみに、自ら購入するならば私は国産間伐材の割り箸を選んで購入し使っています。
お店ではマイ箸かマイ割り箸持参、お弁当など買う時でお箸を持っていないときは、つけてくれるのを使いますが
中国産か、竹か、国産か、次に利用するときのためにチェックしておきます。

でも、間伐材で塗り箸というのもとても面白いと思います。
子供たちに間伐材で箸を作らせるイベントなどがありますが、
削っただけのお箸で素朴なものです。
簡易に、オイルだけを塗る場合もありますが、漆塗りにするのも
ちょっと違った魅力がでそうです。
塗り箸の世界も、需要が伸びなくて大変そうですから。

いろんな使い方をするのがよいのかもしれませんね。
漆塗り国産間伐材のお箸というのは、まだ市場がありませんから、
環境面では難易度が高いですが、試みとしてはあっても面白いかもしれません。

回答に対するお礼・補足

ご返答ありがとうございます。
割りばしが燃料につかえるが、塗りばしが燃料に使えないことは知りませんでした。
みみさんのご意見も私たちの企画の意見にとりこませていただきました。

お箸をつくったことがないので、まだ実現へのコストなどそういったことに対して不明確なところは多いですが、
できたら、箸の加工に使うもの(塗るものなど)も燃やしても害のでないものを使用できたらと考えています。

みみさんのように国産かなどを気にしてつかっている消費者が少ないということもアンケートをとった結果わかりました。
やはりそういった自主的な環境意識などをみんながもてる地球になるといいなとおもっております。

ありがとうございました。
またなにか意見がありましたらおねがいいたします。

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