環境Q&A

No.29708 【A-3】

Re:質問

2008-09-30 09:24:43 たる吉 （ZWl47e

卒論というくらいだから大学生なんでしょうが、下の情報くらいは知った上でのご質問と言うことでよいのでしょうか？

[Wikipediaより]
不法投棄（ふほうとうき）とは、廃棄物の処理及び清掃に関する法律（主に、廃棄物処理法、廃掃法と略される）に違反して、同法に定めた処分場以外に廃棄物を投棄することをいう。近年、最終処分場などの逼迫により処理費用が高騰していること、合法的な経済活動では生成されない物質（硫酸ピッチ等）を秘密裏に処理する必要などから行われる。なお、既設の中間処理施設や最終処分場に、許可要件を超えて搬入・保管している状態は、不適正保管などと呼ばれ、不法投棄ではない。

どこかの誰かに言わせれば『なんの法律に対して「不法」なのか、まずそこから明確にすべきである』なんていう人もいましたが…まぁ、おいといて。

不法投棄の法的な定義はありませんが、不法投棄を禁止しているのはおせんちさまおっしゃるとおり、第16条の投棄禁止となり、不法投棄の判断の難しさもここにあります。

おせんちさまも「みだり」の判断の難しさを説いておられますが、例えば、自らの土地に投棄？（穴を掘り埋める等）をしている場合は、おそらく投棄禁止（第16条）は適用されません。

また、特別法が適用されるものはそちらが優先されることになります。
ご例示ありました、主婦が米のとぎ汁を放流した場合は、広義的には廃棄物のみだり投棄に該当しそうですが、法的にはその特別法である水質汚濁防止法が適用され、量・質的に適用除外範囲となり、法的に問題となることはないでしょう。

No.29705 【A-2】

Re:質問

2008-09-29 21:09:53 おせんち （ZWlb24a

廃棄物処理法　（投棄禁止）第十六条 　何人も、みだりに廃棄物を捨ててはならない。
　これが不法投棄を禁止している条文です。
　この「みだりに」に該当しなければ、どこに廃棄物を投棄しても不法投棄にはなりません。積極的に「みだり」でないものを探し出したり、勝手に「みだり」でないと判断し、それを活用して廃棄物を捨てる行為は、「みだり」でないかというと、残念ながら「みだり」になってしまうという曖昧さはあるようです。
　「みだり」には、正当な理由は必要です。客観的に見て不可抗力や緊急避難的な場合は、「みだり」でないといっても説得力があります。大きな事故時、自然災害時など、関係者が意図する、しないにかかわらず結果的に廃棄物になるような物が環境に投棄・流出することがあります。不法投棄として取り締まることは出来ないでしょう。
　だいぶ以前の話ですが、台風の出水を期待して処理の難しい廃棄物を廃棄寸前の船に保管しておき出水時に船を沈めてしまうような行為がありましたが、「みだり」という判断が出来ないで困っている例があったように思います。
　また「何人も」は、とても厳しい規定です。例えば、家庭の主婦が真っ白な米のとぎ汁を裏の小川に流したとき、不法投棄となるのだろうか。「みだり」でないといって救済するのか、その排水は水濁法の規制対象でないといって救済するのかハッキリしませんが、廃掃法上では「みだりに」に該当させていません。

No.29704 【A-1】

Re:質問

2008-09-29 17:39:42 火鼠 （ZWl8329

>　卒業論文で不法投棄について取り組むことにしました。
>
>不法投棄の定義は存在するのですか。
>用語説明をみつかったのですが、法律で定義が存在するのか知りたいです。
>
もしかしたら、外国の方ですか？

適正に処理してくださいという定義（法律）はあっても、不法投棄とは？との定義はないと思いますよ。
なぜなら、不法投棄という定義が、あればそれから外れたものは、すべて合法投棄となり、下手をすると、なんでもありとなってしまいます。
法律は、いくら綿密に記載しても、どこかで、他の法律と絡んだり、少しの抜けが出てくるものです。そのため、改正がおこなわれ、どんどん品目が細かくなるものだと思います。
不法投棄の定義を、検討なされるのなら、廃棄物と清掃に係わる法律の告示等の遍歴をおってみればおもしろいのではないでしょうか？