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環境Q&A

生物多様性の確保関連質問 

登録日: 2008年09月24日 最終回答日:2008年09月28日 自然環境 身近な自然の保全

No.29631 2008-09-24 01:38:23 ZWlba45 里山 太郎

里山の取り組みの初心者です、皆様の経験がございました場合、御教授ください。

@相続時を見据えた、緑地保全の方策とファンド活用(エコファンド運動)
A貴重な動・植物の保護の方針
B子どもために残す水と緑と農の回廊の実現とそれをサポートするシステム
C炭焼き等を踏まえた緑地保全・維持管理システムの検討

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No.29697 【A-2】

Re:生物多様性の確保関連質問

2008-09-28 23:35:58 mashi-nana (ZWlba51

当然に異論はあると思いますが、私は、シンプソンやシャノン指数のように限られた時間・空間で生物多様性を捉えることに疑問に感じております。ですから、「生物多様性三つの危機」は人間の身近な生活活動の範囲内で生物の多様性を捉えたものにすぎず、多様性の概念を矮小化するものと思っています。ましてや、其れを里山と結びつける特別な根拠は乏しいように思えてなりません。
里山とは、為政者の利益のために近隣の自然を再生可能な範囲内で改築し利用させる江戸中後期の経済の仕組みです。ご存知のように、その仕組み自体が明治政府の農政により崩壊し、里山は自然の林地となってしまいました。それと平行して都市近郊においては、多くの里山が宅地開発により失われました。
里山を保全する取り組みの多くは、都市近郊に少しでも自然を残したいという願いから、その象徴として、里山を共生的環境という点からのみ捉えて美化し、今日的な意義を見出しているか、文明の遠い悲観的な将来を見据えているかのどちらかのように思われます。
どちらにしろ、実務的にはあまり差は無いのですが、里山を保全するという取り組みは、現実には自然災害からの山を守らなければなりませんし、山林の松枯れ病などの病虫害への対応、萌芽更新作業の定期的な実施、加えて谷地田や畑を耕作し、病虫害や獣から耕作物を守らなければなりません。結構骨の折れる作業ですが、全くといっていいほど利益が上がらないので、労力を提供する熱意あるボランティアと場所と資金を提供する資産家、行政の関与でどうにか保全活動しているのが実態です。質問者が初心者と述べておれるので、学生の方ならば、まずはHPから身近な里山保全の実際を見学するところから学ぶと良いと思います。その後に林業や農業を専攻して足場を固めてから、環境関係の行政職を目指していただきたいと思います。方針やシステムを検討するのは行政に職を得てからでも遅くはありません。

回答に対するお礼・補足

貴重な経験に基づく御意見有り難うございました。
今後とも宜しくお願いします。

No.29650 【A-1】

Re:生物多様性の確保関連質問

2008-09-25 08:25:07 ラテ (ZWlb23f

経験があるわけではありませんが、参考になればと思い書き込みさせていただきます。
>A貴重な動・植物の保護の方針

種子バンクが植物保護の一手段であります。
種子バンク・シードバンク等で検索すると様々な団体がでてきます。あとビオトープという言葉で検索しても何か方針作りに役立つかもしれません。

回答に対するお礼・補足

貴重な御意見有り難うございました。
今後とも宜しくお願いします。

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