関係性
登録日: 2008年05月31日 最終回答日:2008年06月03日 水・土壌環境 地下水/土壌汚染
No.28178 2008-05-31 12:14:01 ZWl9e47 勉強中ママさん
今回質問させて頂きたいのは、土壌分析をしたのですが、
基準値を超える金属が多数確認されました。
油臭が強くありました。
鉛も高濃度で検出されました。
鉛以上にカドミウムが高濃度で確認されたのですが、油とカドミが結びつきません。
採取場所などは考えないこととして油とカドミの関係をしりたいのですが何か良い書籍などはないでしょうか?
これからそのようなことを考える機会が出てくると思うので良いものがあれば紹介お願いします。
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No.28204 【A-7】
Re:関係性
2008-06-03 01:03:46 たそがれ (ZWla61d
油にはイオン以外の形態で金属が含まれている可能性があります。ですから溶剤で油を取り除いてから分析、なんてのはダメです。
いろいろな事情があるでしょうが、分析するにあたってはまず、検体の履歴を知ろうとすることが基本です。目的物質の濃度だって大体のオーダーがつかめればかなり楽になります。私もよく顧客に連絡しますが、事情がわかれば相手も納得してくれます。
さて、今回のケースですが、褐色の検液を見て何の色かを推測する必要があります。油の色なのか、腐植(土壌有機物)の色なのか、また、鉄等の金属が抽出されたのか。要するに、有機系の色なのか、無機系の色なのかを常に推測する必要があるんです。(複合なんてのもありますが)
油その他の有機物はそれを除去するために分解をしますが、こういった試料ではたぶん硝酸を数回通しただけでは不完全です。
危険を回避したいのなら硝酸、過酸化水素による繰り返し分解、完全分解なら硝酸、過塩素酸分解(爆発の危険がありますので必ず先輩に習ってください。)です。ただし、油臭程度ならともかく油そのものの分解は困難です。いずれにせよ分解することにより、マトリックスの単純な粘度も下がった溶液になります。
塩類の少ないものはその後、乾固近くまで持って行き機器にかけるための酸と水を加えればよいのですが、多量の塩類を含む物は修飾剤程度では無理があります。目的元素をキレート剤にくっつけて溶媒抽出する必要があります。(筑波山麓さんの回答にもありましたよ)
これにより、アルカリ金属、アルカリ土類金属をカットしながら濃縮できるんです。鉄やマンガンもある程度カットできます。
どの程度の試料に適用するかは裁量ですが、今回のケースは必要かも知れません。
やり方についてはまず、先輩に聞いてみてください。
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
今回の件も含め本当に本当に勉強が必要なんだと感じました。
装置についても試料の前処理の方法の選択などについても自分で調べ考えて分析しなければならない状況のため困惑しています。(担当だった方が退職されて十分な引継ぎがされていないようです)
皆さんの貴重な意見と経験談を参考にがんばります。
ありがとうございます。
またよろしくお願いいたします。
No.28203 【A-6】
Re:関係性
2008-06-03 00:22:36 筑波山麓 (ZWl7b25
それでも、試料名(記号)から採取地点、深さを類推しました。割合、簡単に類推できるケースが結構ありました。理由は、個人的な興味と、(主に)自分たちの測定値の検証ですが、各項目ごとに、測定値のある一点(位置、深さ)へ向かって徐々に、あるいは、急激に高くなるを確認するだけでも、項目間の関連性を見ることが可能です。
Cd、Pb、油がすべて、ある1点(位置、深さ)へ向かって、徐々に、あるいは、急激に高くなっておれば、これら3項目が一つの汚染源から出たと考えられますが、そうでなければ、汚染源が複数あることも考えられます。
No.28202 【A-5】
Re:関係性
2008-06-02 23:49:18 筑波山麓 (ZWl7b25
>油臭が強くありました。
鉛も高濃度で検出されました。
鉛以上にカドミウムが高濃度で確認されたのですが、油とカドミが結びつきません。
>採取場所などは考えないこととして
皆さんが回答されているので、私は違った視点から回答します。
まず、即断はいけません。鉛、カドミウム、油の検出された箇所に濃度をプロットし、図示化するとともに、ノンパラメトリック検定等、適切な統計手段でこれらの関係を調査されましたか?「採取場所などは考えないこととして」では、真の原因は分かりません。
汚染源及び汚染理由が単一の場合もあるでしょうし、複数である場合もあるでしょう。これらを適切な手段で調査し、その相関(関連性)等を確認することが必要なのではないでしょうか?
これらが適切になされた後に、下記の重金属、油の汚染の性質を考慮しながら、自分で考えてください。何らかの回答の方向性が見えてくるのではないでしょうか!
「水銀やカドミウムなどの重金属は,土壌に吸着されやすいため,汚染も地表面から数mの範囲に留まることが多い。重金属類の汚染の特徴として、一般に水に溶けにくく、且つ土壌に吸着されやすいため、地下へ浸透した重金属類の汚染は、比較的表層の汚染にとどまり、深部まで拡散していないことが多いといわれています。」
「油は,地盤中でVOCと似たような挙動を示すが,比重が小さいため,地下に浸透した後に地下水面上に拡がる性質がある。油汚染を引き起こしている原因物質は、ガソリン、灯油、軽油、潤滑油、重油等と多種に渡っています。地下タンクの亀裂、地下配管や地上給油設備の接続部分などからの漏洩等が汚染原因となる場合が多く、給油所や工場跡地で問題となるケースがほとんどです。」
No.28190 【A-4】
Re:関係性
2008-06-02 08:26:58 たる吉 (ZWl47e
結構古めで且つ大きい、併せて燃料として重油とか使ってるような・・・
回答に対するお礼・補足
ご回答ありがとうございます。
重油とカドミの結びつきはなんなんでしょうか?
排ガスとかでしょうか?
そうでしたら油自体に含有はされていないのでしょうか?
調べているのですがたどりつきません。
No.28188 【A-3】
Re:関係性
2008-06-01 23:32:17 たそがれ (ZWla61d
依頼主に還元するためのご質問ではないのですね。Cdと油の関係がどうであろうと分析には関係ないし、たぶん知見を深めたいということなのだと思います。
Cd、油それぞれの汚染源について出ている書籍等はあるでしょうが、それを結びつけるのはあなたの裁量です。土壌汚染についての機運が高まっていますので多くの書籍が出ています。また、ネット検索でもかなりの情報が得られるでしょう。
金属のアルカリ脱脂後、メッキ工程のあった工場跡地なら可能性はありますが、こんなものは単なる一例にすぎません。その意味でお二人の回答はごもっともだと思います。土地の履歴、油種の特定等、情報がなければ「あらゆる可能性がある」で終わってしまいます。
TPH(GC-FID法)というのをご存知でしょうか。土壌中の油分を炭素数ごとに測る方法で、油種の特定にある程度役立ちます。
前回の続きで申し訳ないのですが分析についても一言
土壌分析とのことでしたが、今回の文面から46号溶出液であろうことがようやくわかりました。
油臭があり褐色の溶出液とのことですが、分解せずにそのままフレームレスAAではいかなる手法を用いようとも無理だと思います。
回答に対するお礼・補足
いつもご回答ありがとうございます。
>依頼主に還元するためのご質問ではないのですね。Cdと油の関係がどうであろうと分析には関係ないし、たぶん知見を深めたいということなのだと思います。
その通りです。今回は上司にも調べてくるようにも言われましたが。
>Cd、油それぞれの汚染源について出ている書籍等はあるでしょうが、
まずそれぞれについて調べるほうが良いですね。
>油臭があり褐色の溶出液とのことですが、分解せずにそのままフレームレスAAではいかなる手法を用いようとも無理だと思います。
かける前に硝酸で分解後ろ過をしただけです。
それでも少し黄色かったです。このような場合どのように前処理すべきだったのでしょうか。
>分解せずにそのままフレームレスAAではいかなる手法を用いようとも無理だと思います。
では上記の状態で希釈で検量線内に入れて濃度を求めるやりかたではいけないのでしょうか。
ご回答いただければ幸いです。
No.28183 【A-2】
もうすこし情報をください。
2008-05-31 22:17:26 おせんち (ZWlb24a
>私も、todorokiさんと同じ気持ちです。
カドミ汚染については、これまでに何度か巡り合ったことがあります。うかがった範囲では、少々情報が足りませんので、補ってください。
・なぜ、カドミと油の結びつきのみを疑ったのでしょうか。
・「油とカドミが結びつきません」とのことですが、他の金属との結びつきは、どのような理由で否定できたのですか。もっとも、これがわかれば、カドミについてもわかることになりますかね。
・油とカドミが、独立に汚染・混入したことは、疑いませんでしたか。
・油の性状は、見当が付きますか。
・汚染は、局所的なものですか、広範囲なものですか。
・カドミの用途を徹底して調べましたか。
・採取場所と無関係にこのような汚染が起こりうるとお考えですか。土壌採取場所の過去の土地利用状況は、この判断に重要だとは思いませんか。
・高濃度というだけで、そのレベルを他人と共有できるとお考えですか。
・共存する他の金属とカドミとの関係は、ないようですか。
・油とカドミの関係を明らかにしている文献を検索したことがありますか。
などなど切りがありません。これらのうち幾つかについて承知しているものがあれば、情報提供してください。
回答に対するお礼・補足
まずご回答ありがとうございます。
>なぜ、カドミと油の結びつきのみを疑ったのでしょうか。
推測する為のヒントを探しています。
カドミと油の結びつき があるのならば 何なのだろうかと言う事を探しています。無いのかも知れませんし。でも無いと言う証拠もわかりません。と言う状況です。
>油とカドミが、独立に汚染・混入したことは、疑いませんでしたか。
それももちろん考えられると思います。
依頼主がカドミをどのようにしようしていたか、もしくはまったく覚えがないかは私の関与する所ではないし出来ないのです。
>油の性状は、見当が付きますか。
溶出液から油臭がする。
土からも油臭がある。
溶出液の色も褐色である。
ことしか分かりません。
>汚染は、局所的なものですか、広範囲なものですか。
今回特に高濃度だったのは表層からの採取でした。油臭があったのは一箇所だけです。
その他は油臭はないがカドミが基準値を超えていたのは表層から下層(何メートルかは会社に行かないと忘れてしまいました)に行くほど高濃度の所もありましたし表層のみの所もありました。
>「油とカドミが結びつきません」とのことですが、他の金属との結びつきは、どのような理由で否定できたのですか。もっとも、これがわかれば、カドミについてもわかることになりますかね。
経験不足と知識不足としか言いようがありません。
鉛が基準値を超えたのは油臭がする表層の採取部分一箇所のみです。それについても知識が無いながらにも調べたのは有鉛ガソリンと言うものでした。先輩たちの間では油ときたら鉛は出ることは考えられると言う感じでしたのでこの有鉛ガソリンのことを言っているのかと思いました。
>カドミの用途を徹底して調べましたか。
徹底はしていません。分からないことだらけですから。
>採取場所と無関係にこのような汚染が起こりうるとお考えですか。土壌採取場所の過去の土地利用状況は、この判断に重要だとは思いませんか。
もちろんその情報があるのならばよいでしょうがありません・・・と言うか依頼書だけを見てでは分かりかねます。私がやろうとしているのはいくつかの推測を出来る範囲でしたいのです。
>高濃度というだけで、そのレベルを他人と共有できるとお考えですか。
基準値を超える値が出たことは異常であると言うことは共有できるものだと思いました。
理由を考えるのは・・・どうしてだろうと考えたいのは共有できないでしょうか。
>共存する他の金属とカドミとの関係は、ないようですか。
知識がなくて恥ずかしいのですが、カドミだったら亜鉛との関係性とかのことですよね?
>油とカドミの関係を明らかにしている文献を検索したことがありますか。
それがあるなら知りたいです。
色々な文献なども参考にしていきたいので教えていただければ幸いです。
また分析事態分からないことだらけです。例えば金属の抽出も本で読むだけやったことはありません。
このような状態の私ですが宜しくお願いします。
No.28181 【A-1】
私の日本語読解力が足らないのかな?
2008-05-31 20:44:28 todoroki (ZWl7727
まったく詳しくないのですが、逆に伺います。
@「今回質問させて頂きたいのは、土壌分析をしたのですが、
基準値を超える金属が多数確認されました。」
→あなたが土壌分析をされたのですよね。
いつ、どこで、何を、なぜ、どのように、分析したのですか?
A「採取場所などは考えないこととして」
→採取場所を考えなければ、油とカドミの関連性が結びつきません。
逆に言うとあるキーワードによって、油とカドミは結びつきます。
しかし@と採取場所がわからないと、良い書籍を知っていても紹介することができません。
(情報が少なすぎて間違ったことを言ってしまう危険性があります)
B「そのようなこと」とは、具体的に何ですか?
このままでは、どなたからも答えがつかないと思います。
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