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環境Q&A

井戸水の使用量調査について 

登録日: 2008年05月10日 最終回答日:2008年05月13日 エコビジネス 環境報告書

No.27939 2008-05-10 01:56:40 ZWlb35 ■石庭龍王■

私、産業廃棄物中間処理業にて従事しているものです。

先日、とある企業さんがエコアクション21の規定に準じた
「環境レポート」をHPに掲載しており、拝読させて頂きましたところ
大変興味深く、弊社でも同様の情報開示をしていこう!という
方針になりました。
その為、同様に書類を作成しておりました中で、どうしても
不明な点がありましたので、ご教授頂ければと質問させて頂いた次第です。

その不明な点は、「井戸水の使用量」に関してです。

環境目標を掲げるうえで、電気や軽油・ガソリンの使用量など
各項目を具体的な数値として記しますが、その中に
「水使用量の削減」なども当然盛り込まれます。
一般的な上下水道を使用していれば単純に水道料金の明細に
記されている量を年間分積算し、目標数値を掲げればよいのですが、
井戸水を使用している場合は必要なのでしょうか?

井戸水ももちろん汲み上げますのでメーターがあります。
メーターを確認し使用量を算出するのは簡単ではありますが、
そもそも井戸水の使用量が多くなった場合に、環境へ与える
悪影響はあるのか?が疑問な為、素人考えながら水量に関しての
報告・目標が必要だとは感じておりません。
(もちろん排水が多くなった場合の影響は理解できます)

一般的な上水道を使用されております企業様では、水使用量の削減に関し
「節水」「雨水の利用」などを環境方針として明記されてました。
私が井戸水の仕組みを細かく理解できていないからかもしれませんが、
井戸水は天然のもの(=雨水など)と捉えますと、井戸水の利用そのものが
環境活動の一環になるものと考えられますが如何でしょうか?

見当違いなご質問かと存じますが、よろしくお願い申し上げます。

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No.27961 【A-2】

Re:井戸水の使用量調査について

2008-05-13 09:05:20 くゎつ (ZWl4050

弊社も使用している水はすべて地下水ですが、使用量
を把握しています。
地下水を汲み上げれば、当然地盤沈下の問題が発生
するでしょう。また汲み上げた水をそのまま排水する
わけはありませんので、排水の際に何らかの処理を
施すでしょう。
それにもエネルギーや資材が必要になります。

雨水を利用しようというのは、トイレや水質の関係の
ない冷却などにという意味だと思います。
供給源が不安定な雨水を生産活動に利用するなんて
いうことはないでしょうから、雨水と井戸水を同じと
考えるのは、ちょっと無茶な話だと思います。

御社の排水は下水道に接続されているのでしょうか。
下水道に接続されているとすれば、下水道料金は
揚水量で徴収されます。揚水量と排水量を比べて、
揚水量と使用量+排水量が、ほぼ同じになれば問題は
ありませんが、揚水量のほうが多くなる場合は、漏水
も考えられます。
漏水があれば、無駄な費用を徴収されていることにも
なります。

回答に対するお礼・補足

くゎつ様。

大変丁寧に参考となるご回答を頂き感謝申し上げます。

御社でも、弊社と同様の使用状況のご様子ですので大変
参考になりました。

料金的な問題は、環境活動の取組みに関する結果として捉えて
おりますが、井戸水の利用そのものの認識が曖昧だった為
すっきりしました。

地下水を汲み上げる(=井戸水を利用する)事による弊害は
地盤沈下に影響する。

十分認識して環境活動に取り組みたいと思います。
ありがとうございます(^-^)

No.27953 【A-1】

Re:井戸水の使用量調査について

2008-05-12 16:24:32 おせんち (ZWlb24a

>井戸水の利用そのものが環境活動の一環になるものと考えられますが如何でしょうか?

>「見当違い」どころか、あなたは、とても大事なことを言っているような気がします。
 私のは、ちょっとずれたメッセイジになるかも知れませんが。
 これまでも、現在も社会活動は、コストベネフィットに最大価値を置いて進めています。したがって、ただのものは、利用者の自由で際限なく利用できます。環境を構成する大気圏、水圏、土壌地盤から得られる資源をタダで、あるいは権利と称して独占して利用してきました。以前に「大資本による地球資源の独占」などと言われたりしましたが、現在は環境基本法によって体裁良く言い換えられています。「環境の恵みを享受し、持続的発展云々」と言い換えられ随分印象が変わるものだと感心したものです。

 更に、環境を廃棄物の受け皿・捨て場にしてきました。排ガスは大気に、廃水は水域に、残渣・焼却灰は土壌中に、いけないことではないのですが、多くは捨て賃はタダです。ゴミ収集車が集めたゴミの90%が大気中に処分されていると聞かされたことがありました。そして、残りは、水域と土壌中に処分します。

 地下水そのものも、代金は支払っていないでしょう。しかし、地下水汲み上げが原因の東京都0m地帯にかかる地盤沈下対策費用は、過去に汲み上げた地下水1立米当たり数千円になると聞いたことがあります。地下水を使った人は、負担していませんが、都民、国民が代わって支払っています。これからも継続して支払い続けます。地盤沈下は、回復することは出来ません。全人類のものをタダで使って、全人類に悪影響を及ぼし、後始末の莫大な経費を全人類が負担しているのです。

 公害問題、環境問題は、コストベネフィットの考え方が生み出したものです。現在「コストベネフィット」から「リスクベネフィット」への発想の転換が進められつつあるのでしょう。

環境の仕組みは、人間の英知のおよぶものではありません。慎重に大事にその恵みを享受していきたいものですね。

回答に対するお礼・補足

おせんち様。

大変丁寧にご回答頂きありがとうございます。

正直、私には難しい内容と感じるご回答ではございましたが
環境に対する「考え方」を、違う側面から見る事ができ
大変参考になりました。

「タダだから」「そこにあるから」

もう、そういう自然の恵みに頼る時代ではないのですね。

質問していながら自身で感じていた「見当違い」は、きっと
ここにあったのだなぁと痛感しております。

いずれにしましても、井戸水であっても「節水」する取組みは
環境活動を行ううえで大事だと認識しました。
ありがとうございます(^-^)

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